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ブルオレ 相変わらず頭グルグル

🍊ブルースの立場について新たな見方。
🍊そう言えばロバートも…
🍊4月21日アフトレポありがとうございます!

お友達(ロンドンに住んでたことがある)に教えてもらった、Flahertyはアイリッシュオリジンの姓だという。そしてUK社会においてはアイリッシュは一般的にちょっとマイノリティ側だと。貧乏とか酒飲みとかそういうステレオタイプで語られることがあると。
彼女は、だからブルースはマイノリティとしてクリスに寄り添いたくなる気持ちを持っちゃうんじゃないかと言ってた。妻のこともあるし。
ブルガリア人(移民)の妻とは、家庭内では「やってらんねぇよな〜」みたいなシンパシーでお互い自然に過ごしてる(さすがにそこにわだかまりがあったら結婚してない)けど、ロバートみたいな第三者の前では微妙に気を遣う状況があったかもね、って。

なるほどなー!その視点は持ってなかった。
クリスのような底辺ではないけど、決してアッパークラスにいる立場ではない。ブルースは微妙な立ち位置で、ロバートからは下に見られてて、妻を守りたい気持ちもあって、クリスに寄り添いたい気持ちもあって、でもクリスからは「白人先生よぉ」とか言われちゃう。確かに自分でもクリスに対しては下に見る意識が深層にあることは否定できなくて、そのことに自己嫌悪もある。正義感の強い彼だし、妻の件もあるから。
複雑だねぇ…。

でももう一つ言うと、ロバートもウェールズ出身てことで、ケンブリッジのような一流大学出ではないというアカデミック面に加えて「田舎者」という劣等感もきっと持ってる。
サッカーに比べてアッパークラスなラグビーが好きという点はロバートを表現している要素だと思っていたけれど、ラグビーではウェールズ代表ってイングランド代表を凌ぐ強さなので、そういう意味でも納得。(サッカーはイングランドの方が全然上。)

で、そう考えると、3人とも自分より"上" とか "下" とかを横目で意識しながら生きてるんですよね。劇中でも3人の構図がRB/CになったりR/BCになったりRC/Bの時もあるし、まさに3人芝居。

4/21アフトの話も少し。
またまた皆さんがレポしてくださって大変ありがたかったです🙏
中でも私が気になったのは成河さんのこのお話 :
翻訳劇は本来軽いところも深読みされたりシリアスに取られがちで、それは勿体ないと。
この作品もロンドンでは1幕なんか差別用語とか台詞の可笑しさですごく笑いが多い。日本では背景理解とかの点で同じようにはならないから、コメディ要素を出すために千葉さんが体を張って面白い動きとかをしてる、って。
確かにロバートのちゃらんぽらんジジィぶりは、初日すぐの頃より上乗せしてきている気がする。
なるほどなー。
翻訳劇を上演するにはそういう工夫も必要なんだなぁ。台詞の背景を理解させようとして説明臭くなる危険は冒さず、台詞はあくまで自然に、でも他の要素(動きや表情)で笑いを加味して、コメディ感覚を全体でトントンにする、みたいな?


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