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え?観てないの「レイズド・バイ・ウルブス」? SF当たり年の破壊兵器で、最強のアンドロイドを見よ!

U-NEXTで「レイズド・バイ・ウルブス」。これを観ないで今年のSFドラマを語ってはなりません。
22世紀、人類は惑星間航行が可能な科学力を持っている。宗教集団ミトラと無神論者の壮絶な戦争の中、惑星ケプラー22bに送り込まれた2体のアンドロイドが、人工授精された子供を育てていた。アンドロイドは無神論者にプログラムされている。そこへミトラ教団の箱舟的宇宙船に乗った一団が現れ、子供たちを巡る争いが発生する。
人類存続と宗教の重厚なテーマと、ハード目なSF世界の中で繰り広げられる、ドロドロぐっちょんなバトル。この脂っこさを10話突っ走ったところで、へとへとになりました。
なんといってもアンドロイドの造形がすごい。人間体だが、「エイリアン」のアッシュ以降伝統的となった“白い体液”がぶしゅぶしゅと吹き出します。また、汎用型で利便性の高いファーザーと、凶暴な戦闘型マザーの徹底的な描き分けの凄さ。戦闘モードのマザーの破壊力半端ない。
おぞましいクリーチャーの登場するクライマックスの慌ただしさはもったいなかったが、この世界を構築してお話を作り上げたクリエイト魂に感服です。
製作総指揮と1・2話監督(テレビは初)したリドリー・スコットは、御年83歳。やっぱすごいわ、このじいさん。
マザー役のアマンダ・コリンはデンマークの女優。一生忘れられない顔になった。

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