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英検S-CBT(2級)を受けてきた

弊社の今後の方針の一つとして「英検対策講座を売っていく」というものがある。個人的には英検や TOEIC は好まないのだが、仕事とあらば仕方がない。2015年に英検1級に合格して以来の英検を受験してきた。ただし、今回は S-CBT を選択。理由の一つは、S-CBTは今後伸びていくだろうと予想されるから。もう一つは、英検受験の現場を教務トレーナーとして見ておきたかったから。

2022年11月12日(土)12:18頃

大阪市内の某テストセンターに到着。受験票と免許証を提示する。マスクもずらして顔を見せる。ロッカーの鍵を渡され、そこに結婚指輪と衣服を除く何もかもを入れるように言われる。持ち込めるのは鉛筆と受験票と控えのみ。目薬すら不可。TOEFL iBTのテスト会場は、目薬OKのところもいくつかあったのだが。

12:22頃

受付でポケットの中身が何もないことや、腕まくりで腕時計をしていないことを示して、テスト部屋に入室。デスク&PCの数は22。すでに8割がた埋まっていたが、全員が中高生か。ひとり小学生っぽい男の子も。デスクの上には DELL のノートPC、係員呼び出し用のボタン、USB接続ではないタイプのでかいヘッドセット。そしてスピーキングテスト時の説明や注意点の紙。TOEFL iBTよりも、モノが色々あるなあという印象。

12:30頃

受付の方にCJと同世代と思しきおばちゃんが駆け込んできた。「お、お仲間か?」と思いきや、受験者の親だったらしい。「アンタ、早くしなさい!」と大きな声で言う一方で、受付の方に「まだ間に合いますか?」と懇願していた。幸運なことにその子はセーフ。その子が席について少ししてから、いよいよテスト開始。

12:35頃

係の女性が部屋のドアを閉め、インストラクションを読み上げる。自分に割り当てられたデスク、PC、鍵の番号がすべて一致ししてるか、確認を依頼される。その後PCを操作して、表示される自分の名前と生年月日が合っていることも確認。その後は音量チェック、さらにマイクの吹き込みチェック。周りが一斉に "Hello, how are you?" と言い始めるのは、なかなかにシュール。TOEFL iBT の場合は時間帯やその時の受験者の集まり具合にもよるが、 ここまで皆がそろってマイクチェックをすることは珍しい。ここらへんが英検っぽいというか、日本っぽいと感じた。

スピーキング開始の表示をクリックせず、ヘッドセット装用のまま、しばし周りの受験者の声に耳を傾ける。前と横と後ろからほとんど同時に "By bus." が聞こえてきた。あ~、How did you come here today? か、英検やなあ、と自分でも意味不明なノスタルジーに数秒浸った後、おもむろにスピーキング開始をクリック。ここでは「もう一度聞く」の表示が出るところは、すべてそれを2回クリックしつつ、スピーキングそのものは満点を目指すつもりで話す。それがどのように採点され、レポートにどのようなフィードバックが表示されるか興味があったから。結果が楽しみだ。 

12:45頃?(この辺から時刻が定かではない)

スピーキング終わり。部屋から4人ほどの子が退室。一次試験免除組なのだろう。続いてリスニング。ここでPC画面にリスニング問題解答時の各種操作方法が表示されるので、ぼんやりと眺める。そうこうしていると係員がメモ用紙およびマークシートを配り始めた。

CJはライティングの解答形式でタイピングを選んだが、パッと見た感じ、ほとんどの子どもたちがハンドライティングを選んでいたっぽい。その場合、マークシートに名前や受験会場名を書いたり、受験番号の数字を一つ一つマークしたりと、色々と大変そう。

係員が注意点を読み上げ終わったところでリスニング開始。ここでは5の倍数の問題で必ず間違えるようにする。一応、ミッション完了。5、10,15、20、25、30以外は正解のはず。これも結果が楽しみである。

リーディングに移る。この時点で画面右上の残り時間は87分少々だった。ここでも5の倍数を意図的に不正解にする。問題内容をばらすとアレなのだが、does not spend very much money という、かなり見慣れない表現に遭遇。また、cut down the amount of bacteria というのも、reduce the amount of bacteria、または reduce bacteria でええんちゃう?。他にも「お手洗い行くからバッグ見ててくれる?」、「もちろん、誰にも触らせないよ」みたいな、そんなやりとりあるか?というものも。相変わらず英検の英語はちょっと redundant なものが多いなと感じた。 

ライティングに移った時点で残り時間は65分。内容は「日本の店員さんに外国語教育は必要か?」的なもの。80~100語を目安にということだが、敢えて120語で書いてみた。内容、論理、構造、使用語彙など、2級レベルでは十分に満点だろうと思えるように書いたが、語数がどう評価されるのか。この時点で残り61分。見直し作業に移る。

リーディングの20、25、30、35番で全部正解を選んでいることが判明。冷や汗をかいた。わざと間違えるというのは結構難しい。もう一度、全問をスキミングして、5の倍数の問題は不正解、その他は正解になっていることを確認。その後、5の倍数の設問の答えだけを再チェック。確かに間違っていると確信して、最後の「終了しますか?」をクリックして、最後の「本当に終了しますか?」的な表示もクリック。残り時間は52分ちょうどぐらいだったか。「受験票、控え、メモ用紙をクリアファイルに入れて、お静かに退出ください」という画面の指示に従う。

退室すると受付の女性たちが小さな声で談笑中。CJの退出であわてて業務モードに戻ったっぽい。クリアファイルを渡すと、受験票と控えを返してくれた。ロッカーから私物を取り出し、スマホの電源を入れ、さらに英検S-CBTの確認事項に素早く色々と書き込む。そして受付を出たところで嫁さんに「今から帰る」と LINE を入れる。ここで時刻は 14:12 だった。実は今回のミッションでは、PC操作のあれこれを探ってきてほしいという依頼もあった。某クライアント高校の複数の生徒が英検S-CBTを受験した際に、Ctrl + C や Ctrl + V がライティングの時に使えたという。CJの受験環境ではショートカットキーの類は一切使えなかったし、デスク上の注意書きに「受験中に Windows キーを押さないこと」と明言されていた。他にもチェックしてきたポイントは色々あるが、それは業務上の機密にあたるかも・・・?

今はスピーキングやライティングのスコアがどうなっているのか、結果が待ち遠しい。また、5の倍数のところだけ間違えたことで、どんなフィードバックが返ってくるのかも楽しみ。よっしゃ、近いうちに TOEFL iBT も久しぶりに受けてみようかな、と思ったところで「いや、やっぱり円安が終わってからにしよう・・・」と上がったモチベーションが一気にダウン。気を取り直して2023年は TOEIC L&R の満点でも狙ってみるか。

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