スクスタ20章 感想

思いついたことをダラダラ書きます。

まず今回のスクスタ20章は、オンリーワン「それぞれが一番になりたい」を目指す同好会 とベストワン「最高の環境で最高のクオリティ」を目指す部のぶつかり合いの物語だと感じました。

20章では同好会メンバーのうち4人が新キャラ・鐘嵐珠(ショウ ランジュ)の設立した「スクールアイドル部」へ加入します。

部へ移ったメンバーについて
果林 同好会のメンバーをかけがいのない存在としつつも お互いを高め合う関係でいたい。
 →思考がベストワンを目指す部に近いので入部したいという考えは理解できました。
  なにも知らないまま(部を)全否定したくない。スクールアイドルが好きな人とはみんな友達になりたい。
 →相手を否定せず理解しようとするところはすごく愛さんらしい。普通は同好会寄りの思考になりそうなシーンであり、愛さんらしい理由とも思いますが それでも他の同好会メンバーを置いてくるかなあ?…という疑問は感じました。
栞子 生徒会長の力を以てしても部の設立と同好会の活動停止を阻止できず。現在は部で活動しているが、同好会が活動できるようになるべく協力してくれるよう。
 →部で活動するまで経緯こそあまり書かれていませんが、とりあえず部の設立を止めようとはしてくれてたみたいですね。戻ろうとする意志もあるようてすし、事実上同好会側かな。21章以降で活躍しそう。
しずく かすみのライブは、クオリティ面では部が勝っているにも関わらず、嵐珠に負けていないと感じた。その謎を知り自身を成長させ かすみに追いつき追い越すために部へ。    
→前述の3人と違って物語が動く中での入部。決断までの流れも一番詳しく描かれており理解しやすかったです。

同好会に残ったメンバーについても少し。
かすみ ゲリラライブの際に多くの観客が部のライブへ流れてしまったが、それでも残った人は笑顔にできた。スクールアイドルとしての矜持を見せる姿は見事!この信念がかすみんの強さですね。
エマ 果林が部へ行き、現状ではバックダンサーに留まっていることに対して強い不満を訴えるなど、かすみと同じくらい強く部に反抗。部の存在というよりも果林絡みで怒っているところがエマらしい。果林に対するセリフはトーンがとても低く、画面上でもずっと背中を向け表情が見えない。エマの新しい一面が見え、一連のやり取りは実にエモーショナルでした。指出さんの演技が素晴らしい。

せつ菜璃奈 最終的に同好会残留を決めたが迷いがあった。しずくが部へ行きたいと言ったときもその意見を尊重した。同好会側ですがちょっと中立寄りですね。

歩夢彼方 迷いなくはっきり明確に同好会側。

同好会側に残留しているメンバーでも部or同好会の傾き具合に違いがあるところや、各キャラの主張がバッチバチにぶつかりあうところは面白いなと思いました。

ここまで書くと各キャラ行動理由も筋が通っているように見えるんですが、とある要素がそれを致命的に壊しにいってるんですよ。
それは監視委員会をはじめとする同好会の活動制限です。具体的には部室からの退去や校内での活動禁止ですね。

スクールアイドル部が純粋に設備・スタッフを揃えてベストワンを目指すのであれば「競争相手」になります。ところが監視委員が出てきたことによって部が「競争相手」から「敵性存在」に変化してしまう。すると「部と同好会の二択があり自分に適した部に入る」という図式に「部に入ることは同好会を妨害する存在に組すること」という""敵性""の属性が付いてしまう。このため部に入るという行動が敵になるという宣言に近い意味を持ってしまいます。ここで同好会の敵になってまで自分のやり方を貫き通すのか?という疑問が出てしまい前述した行動理由が成り立ちにくくなってしまうんですね。

鐘嵐珠(ショウ ランジュ)について
いやー傍若無人というかとにかく分かりやすい悪役で来ましたねえ。しかも本人は全く悪気なし。監視委員を作ってまで同好会を活動禁止にさせるのも嵐珠からしてみれば同好会をやめてさっさと部へ来いというつもりなのでしょう(栞子にも自己中心的と指摘されている)。
ゲリラライブのときに同じタイミングで部が緊急ライブを行ったのも偶然ではなく妨害する意図があってのことでしょう。
あなたちゃんの「本当はいい子」というフォローが一応入っていたので、まあメタ的な考察をすれば最終的には同好会が部に勝利して仲間になるか、あるいは和解するかで終わるのかな。ひょっとすると、嵐珠が自身を越える者が現れればセンターを渡すという旨の発言をしているので部の内部で争いが起きるのかもしれない。っていうか果林・愛が同好会に戻るとしたらコレしかないと思うんですよね。現状だと気まず過ぎて戻るに戻れないじゃないですか…。
あと嵐珠は明らかにプレーヤーのヘイトを集めるように描かれているので、仮に仲間になるとしても強いヘイトを感じたプレーヤーが受け入れてくれるかがちょっと不安ですね。栞子の時でさえあれだけ大変だったので(私は大歓迎だったけど)。まあ既に揃っているところにメンバーを追加するって細心の注意をもってやらなきゃいけないんですよ。だってそこでしくじったら一気にサービス終了になる可能性すら孕んでいるので…。MVまで作ってるから決着がついた後にプレイアブルになるんでしょうけど、一緒に同好会で活動する未来はちょっと想像できない…。ライバルポジションになりそう。

あなたちゃん
包容力というか、嵐珠に言われたことも中立な視点で捉えようとするのは筋金入りの主人公属性だなあと。あなたちゃんはこの物語を最終的にまとめあげるという大役があるのでそれくらいでないとね。頑張れ!

最後に
ソシャゲシナリオの、PC・コンシューマーのADVと違う点は次のシナリオをすぐに読めないことです。PCゲームならプレーヤーの時間が許す限り物語を読み進め、シリアスシーンを越えることができますが、ソシャゲだとどうしても細かく分けざるを得ない。シリアスの状態でしばらく待ちを喰らうのはなかなか辛いものがあります。ストーリー自体はそれほど激しいシリアスではないのかもしれませんがラブライブとしては…コレじゃないという人が多かったんでしょうね。

全体を通して1部とは違った流れで個人的には楽しめたんですが、読んでて納得しにくい部分もありました。
やっぱり愛さんは同好会のみんなが活動できないのを放置するとは思えないんですよねぇ…。部に移った理由もゲームテキストで2画面分しかなく、どう考えても描写不足。

というわけで21章で希望が見えればなあと思いながら今は待ちます。

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