OL休日日記(誕生日)
27歳になった。26歳はアラサーの自覚が薄かったが27歳は急に30歳を意識させられる。
就職、同棲、納税と着実に大人としての生活を身につけている一方で果たして中身が伴っているかと心配になる。仕事の愚痴とかめちゃくちゃ言うし、飲んで定期無くしたりしているし。
誕生日の朝は酔って無くした定期券の再発行から始まった。再発行費1020円。
更新したばかりの定期代を無駄にしたのではないかと恐れていたものの、免許証を見せるだけで以前の定期のデータが新しいカードに移されるらしい。鉄道会社へ感謝の祈りを捧げた。
再発行が無事に終わると新しい定期券で電車に飛び乗り落語を見に行った。落語研究会に所属していた大学時代よりも今の方が落語を見ている。会場の入口で彼氏のお母さんにバッタリ会い一緒に落語を観た。
当たり前だけれど横顔が彼氏にそっくり、というか彼氏の横顔が彼のお母さんにそっくりだった。
とても優しくて気遣い上手な方なので和やかな空気のままに落語を観た。
帰りには彼についてあれこれ言いつつあんみつを食べた。小雨降る中、お店はわたしが案内をした。彼のお父さんが好きそうと店内の写真を撮っていてほっと胸をなでおろした。
彼氏へのお土産として持たせてもらった白玉あんみつを手に家に帰るとほどなくして彼氏も帰ってきた。熱中症と脱水症状を起こしてしまったらしく水分補給をして寝込んでしまった。
頭に冷えピタを貼ってあげてそっとしておいた。あんみつは冷蔵庫へ入れた。
仕方なし、自らで誕生日ご飯を作ろうとハンバーグを仕込んだものの塩と胡椒を入れ忘れる絶望のミスを犯した。ソースの味を濃くして誤魔化した。
最近料理が上達してきたので絶望的なミスもリカバリーがきくようになってきた。
ハンバーグの肉汁がすごい出てしまうことはどうにかならないだろうか、と毎回思うのに毎回対策を調べるのを忘れる。わたしにはまだハンバーグの難易度が高い。
作り終えた頃に布団から這い出てきた彼氏とやや品数少なめの夕食をとり27歳初日を終えた。
健やかかつ穏やかな一年になりますように。
(26歳は体調を崩しまくっていたので)
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