経年劣化

事務所の給湯室、換気扇の下に置いてある椅子の背もたれのパイプが折れた。
座面と背もたれを支えるのに、曲げてある部分が折れて、背もたれが支えられなくなった。

なんで、そんなところに椅子が置いてあるかと言えば、タバコを吸うため。1日にかなりの頻度で、ドスンドスンという座り方をしているから(仕事で、考えに煮詰まって吸うことが多いから、)どちらかと言えば、バグとかエラーとか、若干イライラしていることが多いから、あまり落ち着いた座り方はしていないし。
同じ場所の破損、10年ぶり二度目かなぁ。座り方の癖だな。

親父から相続して、これももう20年近く乗っている車の、ブレーキパッドが損耗して交換してもらった。その、交換した帰り道に、エンジンの「燃焼異常」の警告のランプが点灯した。何で?と思って見てもらったけれど、すぐには原因がわからない。預けてチェックしてもらったら、エンジンの燃焼用に空気を吸い込む何本かのホースのうち一本に、傷がついて空気がそこから余計に流れ込み、過吸気のリーンバーンの状態と、それを補うためにガソリンを多く流し込む制御系の反応との繰り返しで、燃焼が安定していなかったらしい。ホースを交換してもらったら、燃費が2km/L以上改善した。ボンネットを開けたりした際に、ホースの位置がずれて、空気の吸い込み量が増えて発覚したんだろう。もういいトシの車だけれど、修理してもらってよかった。
親父から相続して以来、かなり燃費の悪い車だなとは思っていたけれど、もしかしたら、相当に前からこのホースの傷は入っていたかもしれない。
いい加減に、燃費の良い車に買い換えたら良いのに、とは思うんだが・・・。すみません、地球環境には悪いこと、わかってますが、先立つものが・・・

我が家も、あちこちで、劣化があって、錆落とし、錆止め、雨漏りの修理と、まずやることが多い。

御巣鷹山に落ちた日航機は、金属疲労による圧力隔壁の損傷が原因だったらしい。応力のかかる部分に金属疲労がある、それはわかるとして、ただそこに設置されて、環境に晒されているだけの壁とか、ペンキとか、そういうものも、どんどんと劣化して、シミを作ったり、湿気が溜まって見えないところで黒カビが発生したり、それで、壁紙のノリが剥がれて壁紙の裏の黒カビが一気に目につくようになったり、とにかく、存在しているだけでも劣化は進むんだよなぁ、なんて、ため息をついている。

それに比べたら、原子力発電所の設備って、いいよね。運転していない期間は、劣化しないらしい。
専門家集団がそういう結論を出したんだから、間違いないんだろう。

一体、どういう技術を使ってるのかなぁ。羨ましい。

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