経験値の差

日付が変わった。気力がどの程度残っているか、という都合で、端的にまとめる。
具体的な話を書き出すと、際限なく文章が長くなるので、、、。

仕事の相棒が、サーバのセキュリティ設定の話題で、私の意見に素直に賛同してくれなかった。
「○×さん(私のこと)、なんでそんなに自信たっぷりに、大丈夫って言い切れるんですか?セキュリティの専門家でもないのに。」とは、彼の言い分。
だって、もう高校時代から50年コンピュータのプログラムを書いていて、CPUの内部構造も理解しているし、オペレーティングシステムの構造や構成も説明できるし、大学で授業を持たせてもらっても(最新のCPUは、ちょっと調べ直さないと難しいけれど、)20年前のCPUだったら、OSの動作とCPUの構造を合わせて授業できた程度の知識はある、つもり。(ただし、自分の知っている内容を、的確に学部2年の学生に伝えることができたか、と言えば、100点満点中15点、程度だったかな、とは思うけれど。)
加えて、OSI(インターネットを規定する基本的なプロトコルの構造)については、通産省がJISを制定した当時、JIS規格の作業部会にも担当会社の社員として参加させていただいて、かなり突っ込んだ話でも理解はしているつもり。確かに、もう40年前の話だけれど、通信プロトコルの基本構造は、当時からそれほど変わっている訳じゃない。
だから、「この部分は、こうした攻撃にはこの方法でほぼ100%ブロックできる」と確信を持って彼に伝えたつもりなのに、その基本的なOSの仕組みだとか、通信プロトコルだとかを知らない彼は、「何が起きるかわからない」と、不安を全面に出して、私の意見をほとんど聞いてはくれなかった。

結局、議論を諦めた。元になる知識が彼にはないから、説明しても通じない。
かなり寂しい感じはあったけれど、彼には「この、セキュリティ設定の話題は、もう二度と蒸し返さないから」ということで、私は私で、できることをやることに決めた。私には見えているコンピュータの内部動作が、彼には全く見えていない。これは、経験値の違いとしか言いようがない。

話の本題に入る前に、私が「師匠」と仰いでいた方が、人間の実体は「霊体」であると講演されて、その師匠の講演会で師匠がおっしゃった話題を持ち出す。
現在の地球(地球系霊団)には、外部の惑星(少なくとも三つの星系)から移住してきた、魂の年齢としては数億年以上、長い方は100億年以上の霊体もいれば、数千万年前に地球で「魂」として生み出されて、肉体を持った経験も数万回あるか、ないか、という程度の未熟な魂もいる、ということを、おっしゃっていた。
自然科学では「人類は、100万年前くらいに類人猿から派生し」ということになっているけれど、あまりに創造主の意思からかけ離れてしまった(神などいないという)文明は、大陸ごと海に沈められたり、あるいは、壊滅したあと地殻変動でマントルに飲み込まれてしまったりで、痕跡を残しようもないくらい、上位の意識体によって「消されて」来たために、今我々が把握しうるのは「リセット」されたあとの「数百万年前の人類の骨、DNAの存在」くらいしかないのだろうと、私は理解している。この「数億年以上」に異議のある方とは、もしいらっしゃったなら、師匠の講演内容に基づいて、このページ以外で議論させていただくとして、とにかく、とてつもなく「経験値」の大きい方々と、それほどの経験値も持っていない方々とが共存し、地球上で初めて「魂として生み出された」方々の方が、数的には、圧倒的に多い、ということを、私は師匠の講演会から考えている。

経験値の低い方々に、経験値の高い方が、どれほど説明しても、通じないケースは少なくないと私は思う。
一番わかりやすい例で言えば、アメリカのトランプ大統領。彼は、地球規模の気候変動の話題を「フェイクだ」と主張した。そうした彼の主張を拡散するためのSNSのプラットフォームすら用意したようで、彼(トランプ)は、彼なりの理解で自分の主張を通すための活動を続けている、けれども、悪いんだけれども、地球規模の気候変動に人類の活動が悪影響を及ぼしていること自体は、自然科学的な視点で言えば疑いの余地がないと思う。加えて言えば、さらにそれに拍車をかけているのは、我々人類の「意識だ」と、師匠は講演会で説かれていた。「自分さえ良ければそれでいい」その意識が、そもそも、地球を蝕んでいる。私は、師匠の講演をそう理解した。

このページを書こうと思ったきっかけは、フランスのマクロン大統領による議会下院の解散。欧州の選挙で国粋主義的な極右勢力が議席を伸ばした、らしい。地球で生まれた方々が、積極的に、民主的に、自分たちの考えを主張するようになってきていることは、好ましいことだと私は考えるけれど、その一方で、やはり、経験が少ないということは言えると思う。
私自身は、師匠の講演の言葉を借りるなら「霊道が開いている」訳じゃない。端的に言えば、私自身の魂が過去世で経験した内容を、すべて鮮明に思い出せる状態ではない。けれども、漠然と「自分の住んでいた星が、生命を育むことのできない死の惑星になってしまった」経験は、持っているよう感じていて、かなりの危機感はある。おそらく、私と同じ「漠然とした感覚」を持っている方々、地球規模ではマイノリティであっても、自分の住んでいた星が死の星になった経験のある方も、今現在だって億を超える数の方々が、肉体を持たれていると思う。

加えて言えば、自国の領土拡張だとか、自国の支配権に住んでいる異民族の排斥だとか、そういう「支配欲」に根差した政治だとか主張だとかにかかわる方々の多くは、かなり経験の浅い未熟な魂の方が多い、ように感じる。場数を踏めばわかる。他国を武力攻撃したって、自国の平和など維持できない。大切なことは相互理解に基づく共存、だと私は考える。喉元(まではいかないな、食道の真ん中辺)まで出かかっている。(って、ゲロか!)言葉にしたいけれども、確信を持って書けない。
ただ、漠然と感じる程度でしかないけれども、例えば、地球規模での気候変動を抑えるために、自国の経済活動が制約を受けるとして、「自国の経済活動」優先で(失業が増えたとか、物価が上がったとかで)「グローバルな枠組み」を諸悪の根源扱いして、そうした勢力が支配的になったなら、行き着く先で、地球上の各所で異常気象による死者の数は「ムーアの法則」並みに増えていくと思う。均衡点は、地球の総人口が20億人程度に堕ちつくあたりか、と、私は考えるけれど、アンダーシュートの後の振動系で考えたら、地球の総人口が10億人程度に落ち込むまで、異常気象は続くように私は感じる。(アンダーシュートのピークが10億人で、そこからリカバリしての均衡点が20億人、という予測というよりも、予感。)
師匠の講演会で、会員のどなたかが質問した。「地球が浄化する時に、いい人たちも一緒に消されたりするんですか。」という問いに、「地球意識は、かなりアバウトだから、この地域を浄化すると決めたら、そこに『心が汚れていない人』がいたとしても、消すときは丸ごと(大陸ごと)消したりしてきたよ」と、話された。

それでいいの、と私は思う。けれど、いや、それはそれで仕方ないのかもしれない、とも思う。経験した方々は、間違いなく魂にその記憶を持っているから、とにかくグローバルなレベルで協力しましょうと考える。経験値の浅い方々は、何も知らないから、目先、金にならないのに、何で石油を売ったらいけないんだよ、とか、何で欧州議会の言いなりにならなきゃならないんだよ、とか、「局所最適化」の理論で自国優先を主張するんだろうな、と私は思う。

私の「二択」の一つは「なりゆき任せ」。自分が言いたいことが山ほどあっても、どうせ聞く耳を持ってもらえないなら、もう諦めて黙って、自分が予感した通りの結果になるのをそのまま見届ける、というパターン。もう一つは、とにかく、波風が立とうが顰蹙を買おうが、とにかく主張を続けて、戦い続けるパターン。どちらかと言えば、前者が相当に多かったかな、という気はするけれど。マクロンさんも、同じかも知れない。やはり、戦い続けないと後悔を残す、そういう場面はあるような気がする。
プーチンのロシアも、ネタニヤフのイスラエルも、今はアドレナリン全開だから傷を負っても痛みすら感じない状態だろうなという気がする。けれど、人間の肉体だって無限にアドレナリンを出し続けられる訳じゃない。アドレナリンが切れた時にどうなるか、もう、私的には結果は見えている気がするけれど、やめとく。

説得を諦めた時に、自分はどうすべきなのか、これは個人の問題かも知れない。とにかく、自分にできることを続ける。それが「戦い」なら、戦い続ける。(ただし、これは自分自身の魂の経験から、だと思うけれど、腕力(とか、殺意とか)には訴えない。使うのは言葉だけで、説得できると思う気力があるならば、言葉だけは発し続ける。自分の場合には、それが答えかも知れない。
師匠が講演でおっしゃっていた。「正解はないし、私(創造主の意識のレベル)が考える答えは、絶対に出てこない」ものらしい。ただ、だとしても、「自分なりの正解」を出すためのトライアルは続けるべきだと、私は理解しているし、経験の浅い方々についても、おそらく同じ。だから、極右政党の方々の主張も、「一つの過程」でしかないのかも知れない。ただ、結果を受け入れる覚悟はしておいて欲しいと、個人的には感じる。

前に書いたことがあるように思う。例えば「白人至上主義者」の方々というのは、「自分が白人であること以外に、自分に自信を持てる要素がない人たち」だと、私は感じる。だから、その「至上主義」の根拠を手放したくない。その感覚は、私は理解する。誰だって、「自分は優れた人間だ」と感じたいし、そう思いたい。それは、例えば「高級ブランドバッグを持っている」とか、そうした「モノ」に頼る意識もそうだし、自分の帰属する集団こそナンバーワンだと、(例えば私は日本人だから、「日本はこんなにもいい国だ」と思いたい、)そうした思いにも共通するように感じる。
ただ「自分は優れた人間だ」と感じたい、その思いそのものが、かなり多くの人の「進化」を邪魔している、そんな気もする。

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