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3/16 水谷(2年目)

水谷です。演者

最後のナナぺですので悔いのないようにしたいという気持ちが強いですね。

この文章のテーマは「夢中になっているもの」です。僕は割と興味が拡散する性質と特定の物に拘る性質の両方を持っていて、自分がどっちの人間かと問われると判然としないんですよね。変にあちこちかじった跡があるように見えて、よく見ると興味ない分野には全く手を出さないのでかじり跡の所在は偏っている。僕以外の人はみんな割と万能か極端かのどっちかに寄っているように見えていて、その両方を羨む気持ちがうっすらある。

文章を書くことは自分を出すことだと思います。僕はこういうはっきりしない人間なので、つまりそれを出さざるを得ない、それが出ざるを得ない。せめて、こういうのもあるんだ、をお届けできれば良いなと思っています。

ところで文章を書くことは自分を出すことだと言ったんですが、1行に凝縮された文章こと公演タイトルに注目してみます。色んなことに夢中になったり飽きたり。この、夢中になっ「たり飽きたり」の部分、座長さんが出ていると思うんですよね。山頂だけでなく下山まで見据えて、山を全体として捉えている。せっかくこんなに良い視座の示唆をもらったんですから、今夢中になっていることだけでなく、飽きたものも振り返ってみようと思います。

何でもいいんですが、ゲームについて考えてみましょう。受験期を除いて常に何らかのゲームをやっていた気はします。親がプレステと一緒に買ってきたわけわからんすごろくのゲーム、西遊記のゲーム、ポケモン、スマブラX、アイワナ、スマブラSP、ウマ娘。

飽きたものとして鮮烈なのはアイワナでしょうか、中高の一時期3年間くらいずっとやっていたアクションゲームです。正確に言えば二次創作に支えられたゲーム群。二段ジャンプ、主人公のHPが1、大量リトライ前提、というシンプルな制約から相当バリエーションの高難易度ギミックがいくつも楽しめて飽きることはないと思っていた。でもアクションゲームがそんなに得意ではなくて難易度についていけなくなり、上手い人がやるみたいなタイムアタックもできない、いつしか修行みたいな様相になっていたとき。経験数年程度の自分が100回程度やって乗り越えた難所を、ふとゲームが得意な友人に初見でやらせてみたら、2回でクリアしたんですよね。あのときの熱量が引いていく感覚、今でも覚えています。結局大学に入ってからはほぼ触ってない。

スマブラSPは学部時代に学生控室で激しく鎬を削った経験があり、結局ハマりすぎて封印しました。結局いかに相手をブチギレさせるかのゲームなので本当に健康に良くない。それでもロックマンの空中後ろで崖下の相手をチャキっと押し出したあとに撃つ上Bのあの浮き上がる感覚を身体は覚えている、無性にそれを求めてしまう時があります。

今夢中になっているゲームとしては、
ウマ娘!!!!!!!!!!!!!プリティダービー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ですね、キャラの良さと育成の楽しさで保っています。とはいっても毎日コツコツが苦手なのでやる気が出たときにぶん回すスタイルで、やる時期とやらない時期を何度も経ていて今はたまたまやる時期だってだけだと思っています。1周年で新シナリオが出ていい感じに楽しめていますが、結局は果てしない対人戦の梯子の上すぎず下すぎない適度な段を目標にして登っていくという形でモチベーションを担保できるかどうかになっていきます。

そうだ、やる時期とやらない時期を経る、で気づいたのですが、これって「夢中になったり飽きたり」そのものですね。色んなものに、ってだけじゃなくて、一つのものに向き合うときも、「夢中になったり飽きたり」するものなんじゃないかな、とふと思いました。人生とか。

今年、あんまり調子が良くなかったんですよ。何にもちゃんと取り組めた感じがしなかった。落研だってもっとやれたはずで、今回のナナペ最後に悔いのないようにしたいなんてのは嘘で、本当はもう悔いはあるんです。でも多分これからまた夢中になったりできるんじゃないかな、そうだと良いなと思いながらナナペに参加していきます。もうすぐ春も来ますからね。

まあ僕のことはいいんですが、きっと楽しくやれると信じるに足るものがナナペにはあるし、僕が安心して足掻けるくらいには、落研のみんなは夢中になって臨んでいます。絶対に良いものを見せられます。いやあ、何様なんでしょうね。でもそう信じているので。

コント集団ナナペーハー第42回公演 「色んなことに夢中になったり飽きたり」
日程:3/26(土) 27(日) 開場17:30 開演18:00
於:駒場小空間

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