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設立8周年を記念してABEJA引退しました

3行まとめ

・設立8周年(9月10日)を記念してABEJA引退しました、引き続き僕が力になれそうな所はサポートしていきます
・直近は転職や就職の予定はありません。プロジェクトベースでいくつかアイディアを形にしたり、フリーで色んなところをお手伝いしてみたりしながら先々の人生考えます
・筋肉ギタリスト系IT芸人目指します

 *エージェント不要です、今の所はお仕事や就職は知人ベースもしくはダイレクトなやりとりをしたい派です

本当にいろんな方面のいろんな方にお世話になったので、節目として近況報告的なものを書いてます。(なんか100回ぐらい同じこと聞かれそうなので前もって整理しております笑)
正直ちゃんと就職したり退職した経験が無いので、引退エントリーって何なんだろうと思いながら徒然なるままに雰囲気でキーボードを叩いてます。

基本無料なのですが、もし購入すると本当にどうでもいいプロジェクトとか趣味とかのお話が読めます。
お金を払って読む価値は無いです笑
僕にビールやGPU代をおごってもいいっていう人は購入していただけると嬉しいです。
*写真は例のアレを再現しようと試みたのですが、思いの外ポーズが難しすぎて体力が尽きました、、、(ご協力ありがとうございました)

お疲れ様でした的なあれ

ABEJAの皆さん、一緒に働いてくれてありがとうございました!
これを読んでいる頃は、私はABEJAにはいないでしょう(そのフレーズを言ってみたかっただけw)
スキルフルでグルーヴが合うメンバーが多く、転生してもまた一緒に仕事したいと思うメンバーは多かったです。プライベートでも遊びに行ったり、家族ぐるみのお付き合いもできる仲間とも出会えてABEJAやっててよかったなと本当に思います。僕にとってはABEJAがほぼファーストキャリアで、経営も組織も採用も営業も1ミリもやったこと無く、上司もいない中、手探りでお仕事していたので至らないところが数え切れないほどありました(むしろ年上で僕よりも経験豊富な方々ばっかりなのに生意気言っててすいませんでした笑)。そんな中でもチームとしてジョインして一緒に走っていただけたのは大変幸せなことです(志半ばで別の道を歩んでいったメンバーも含めて)
僕自身ABEJAでそんなに大したことをやっていたわけではなく、会社が成長できたのも自分が成長できたのも一重に一緒に働いてくれている(た)メンバーが優秀だったの一言に尽きると思います。マジ最高でした!

どんな事やって来たか的なあれ

すごい貴重な体験(研究・開発・人事・採用・営業・PM・組織・テックブランディング・海外出張・雑用や雑用等々)できたので本当にABEJAで仕事できてよかったなーと思います。(広く浅くなので、どれもプロとは呼べないレベルですが、、、w)
研究開発的な部分から少し学術的な部分まで技術的に深堀りをしてみたり、現場レベルでの社会実装に携われたり、事業やビジネスが如何に大変かを思い知らされたりしました。目標の設定からチームや組織のマネジメントやコミュニケーションがいかに大切か、みたいな本に書いてあるようなことが実体験として経験できて(しかも本に書いてあるような王道アンチパターンを踏んでしまったりと失敗体験も一杯やってしまって)とてもエキサイティングでした。起業する前にいきなり信頼してた人に騙されたり、起業して最初の仕事がギロッポンのドンキで2個3980円の寝袋を買ってきて社長に1個プレゼントすることだったり(お金はいただきました)、寝袋とダンボールで週5日会社に泊まったり、最初本当に孤独だったけど徐々に色んな仲間やお友達が増えたり、老舗Deep Learning FrameworkであるCaffeのコードを魔改造してプロトタイプ実装してみたり、徹夜で機材の店舗の施工作業をしたり、GPUサーバーを大量に組み立てたり、データ回収のために重たいHDDを手持ち輸送したり、徹夜でデータ分析と最終報告書作成したり、1000-2000人ぐらいの大きなイベントでとても大事なプレゼンしないといけなくなって(代打)前日の夜泣きべそかいてたり、英語話せないのに初海外出張で自分の英語力に絶望したり、国際学会で先生方やお友達と上手いビール飲んだり(ちゃんと昼間はブース出したり聴講したり仕事しました)、インド旅行から日本に帰ってきて数時間後にアメリカに飛んでスタンフォード大学(?!)で受賞とプレゼン(代打)しにいったり(長時間の飛行機によりお尻がめちゃくちゃ痛かった、正直二度と飛行機乗りたくないって思った)、「明後日、深センで講演してきて(代打)」って無茶振りを受けてドキドキしながら深夜の香港国境を超えたり、なんか一生に1回あるかないかのイベント盛りだくさんでした笑。また、かの有名まグローバルテック企業(NとかAとかGとか頭文字がおしゃれな企業)の方々お仕事を一緒にさせていただいて「こ、これがシリコンバレー、、、!」的な小並感の感想を言ってみたりと、普通にエンジニアやってたら知らなかった世界にも触れることができて貴重な体験ができました。

なぜ引退するのか的なあれ

一言でいうと、自分が現職でやれることはやりきったかな、と感じたからです。
2012年から苦節8年、右往左往しながら様々な研究開発・事業・プロダクトをチームでやってきました。成功と失敗を繰り返し、ある程度事業方針も固まり、とても優秀なメンバーもジョインしていただけました。最近も強そうなメンバーが入ってきていただいて何よりです。まだまだ成功を収めているとは言えないですが、ここからしっかりと同じ山と道をチーム一丸となってちゃんと登れば会社はすごく成長するでしょう(そんなに事業が甘くないのは重々承知ですが、楽観的に見ると)。僕自身は、手広く会社の成長タイミングで必要なことを手探りで取り組んできたので、そこまで各役割に対してめちゃくちゃ専門性が強いわけではありません。なので今の事業・今のタイミングで必要な各役務に対してチームとして自分がベストなバリューが出せるかというと、そうでもないかなぁ、と思い今のタイミングがちょうどよいかなぁという考えに至りました。
数年前、まだ取締役をやっていた頃、自分の無力さに悩んでいるときに、現社外取締役のさくらインターネットの田中社長から「絶対的な自分の能力だけを基準に置くのではなく、相対的に自分がいたほうが会社をより良くできるかどうか?を軸に考えてみると良い、より良くできる何かが見えれば先は見える(意訳」というアドバイスを頂いてすごく心に残っているいます(それを支えに、他人・他社とは比較せずに自分を鼓舞してきた)。今の持ち札・環境・タイミングで自分が何をできるかと考えたときに、ここ1-2年自分がやれることはやったし、大局的に自分を駒としてABEJAという碁盤に配置したときに、大したことはできないな、とも思いました。
もちろん創業者なので(別にそんな役職や権限はないのですが笑)、僕が何か新しい取り組みを始めたり、いろんなことに口出しすることもできるかもしれませんが、今は決めた方針と事業にメンバー全員が集中するべきですし、今のメンバーがやりやすい方針・環境で事業を進めることが大事だと思います。現職に残って何か新しいテーマを作る等々もなくはない環境かもしれませんが、新しい挑戦は自分のリスクでやったほうがお互いのためかな?と考え引退することにしました。余談ではありますが、辞めるときに、とあるメンバーから「老害感がなくなって困るので、これからは自分が3倍老害感をだしていく」と言われたのは印象深いです笑(僕が自分のことをChief Rogai(老害) Officer、略してCROと呼んでいたので笑)。
昔からお世話になっている関係者の方々には数名、個別で報告させて頂いたのですが、「今までお疲れ様、まぁ人生長いしゆっくりしなさい。何か困ったことがあったらいつでも相談してね(意訳」という旨を皆様から頂いており、感謝の気持ちでいっぱいです。
ABEJAは優秀なメンバーに恵まれており、今いるメンバーも卒業していったメンバーもいつかまたどこかで一緒に働けるといいなーと心から思います。
今後の関わり方として、引き続き何か僕がお手伝いできることがあればミッションベースでサポートしていったり、何か一緒にできそうなことがあればコラボレーションしたりできるといいなぁと考えています。
世の中が落ち着いついて、社内の飲み会を開催する際は誘っていただければ飛んでいきます笑

全然関係ないですが、8年間在籍というのは小学校より長く、僕の人生で1番長い在籍組織なのでびっくりしてます笑
と言いながら先日拝読した記事でGREEの藤本さんは15年間も第一線を走っていらっしゃるということで、僕はまだひよっこだなぁとタイムリーに感じました。

今後なにをするのか?

直近は転職や就職の予定はありません(つまりニート!)。やりたいことはたくさんあるのですが、やりたいことがいっぱいある==本当にやりたい1つのことを見つけられていない、という事の裏返しでもありますし、少し人生の息抜きタイムをする予定ですので、ゆっくりと趣味や個人プロジェクトを行いながら次の方針を決めていきます。プロジェクトがうまくいきそうであれば起業するかもしれないし、どこかの面白そうなテーマやチームにジョインするかもしれないし、凝り性だけど飽き性でもあるので、ふらふらと生きていくかもしれません。とにかく行動しないことには先は見えてこないので、本能の赴くままに一歩づつゆっくりと進んでいきます。
人生でいつかD取りたいなと思っていて、ここでまさかのD進?!という可能性も無きにしもあらずですが、僕は業績をそんな持ってるわけでもなく、大学院の修士過程を退学して起業しているので非常に選択肢は限られている状況です(流石に博士前期課程から5年間はちょっと厳しいかなw)本当は海外とかも行ってみたいのですが、このご時世ですし(実力もないので)サードドアでも探してちょっと体験してみたいところではあります。相談に乗ってくれる知人や先生方がいらっしゃいましたらぜひお願いします笑

さておき、会社や特定の事業といった枠を取り去って考えられるようになったので色んな人とプロジェクトや仕事をしてみたいです。ただ一方で、今はある程度顔が知れている人と一緒に仕事したいなとも思っていたりもしています(どっちなんだいw)。面識のある方で何か一緒に出来そうな仕事や趣味プロなどがあれば、ぜひ気軽にTwitterやFacebook等々でお声がけください!
先々のプランを考える時間や自分のアイディアを実現する時間も大事にしたいので、あんまり仕事を忙しくしないようにします(勝手に忙しく動くかもしれませんが)。
余談ではありますが、家族がいますので今まで支えてくれた感謝も含めてゆっくり家庭の時間も大事にしていきます。

探求したいこと

自由研究は趣味でゆるりとやっていきます。この世界で初心者ながら8年間R&Dや事業をやってきましたが、感じたことの1つとして人間は機械に対しての評価が厳しいなーという点があります笑(主語がでかい!)個人的には、人間は人間を過大評価しがちなので合理的に人間にプラスな事柄を理解・整理して、見栄をはらずにもっと機械に優しくなって寄り添ったらいいのにと思います。デジタル云々関わらず世の中のシステムのバグの殆どは人間由来なので、機械哀れみの怜を発令したいです笑。
さておきですが、テーマの1つとして人間の能力を底上げするために人間と機械が協調する世界観を具体的にイメージできるものを創っていきたいです。ソフトウェアの力でもっと人間の能力を伸ばしたり、エキスパートな人間の知見を手軽にソフトウェア化できるような研究をやったり、そういった事象に関わっていきたいです。あまりにも未来すぎると実用化まで遠いですし、現状の課題解決をしていると課題の抽象化までに時間がかるので、いい塩梅のテーマを実装できたいいなと考えています。将棋の藤井さんも将棋ソフトを活用していますし、将来的には様々な分野に対してより手軽にプロの知見をソフトウェア化して人間の学習曲線がどんどん伸びていく世界観が来ると思います。
例えば現状の機械学習は大量のワーカーによるアノテーションや大量データを元に学習モデルを作成することが多いですが、単純タスクでデータを収集したりするのではなく、超人エキスパートが少数の超人教師データを与えながらイテレーティブに改善したりできると、少ない超人コストで俺Tueeeeモデルが完成するので、作って使って使い捨することも心理的に簡単になるのではないかな?と構想しています(単純なFine-tuningではなく教師データが超人なところやイテレーティブなところが肝)。もちろんすでにそういった研究は進んでいるのですが、(個人的な調査では)そこまで実用的なものが多いわけではなく、現状のベンチマークの延長線上で戦っていることが多いなという印象です。(そのアルゴリズムやシステムを実装するのであれば素直にデータセット大量に集めたほうが精度が良かったり、大量データを集めて精度を向上させるという域を超えていないイメージ)。具体的にどんなことに当てはめるといいのかという有益なケーススタディもセットで考えていきたいです(もう数字や犬と猫を仕分けしなくていいでしょ的な笑)。
また、学習させた結果から人間が知見を得て次のアクションを起こせるようなことができるといいなーと思っています。機械学習の出力をそのまま利用するのではなく、出力結果と人間の思考を組み合わせて何か新しいものを創造したりしていく(ある意味パターンマッチングやシミュレーションとかも近い?、人間が時間かけて知識を習得するフェーズを省略させる)ようなことも可能ですので、こちらも掘っていきたいテーマの一つです。いわゆるデータサイエンスに近い領域だと思うのですが、もう少しモデルの仮定や設計をゆるく考えたり、ちょっとしたお気持ちをモデル化できるような高度なものがつくれないかなぁと妄想しています。
僕はどちらかというと理論よりも実装のほうが得意なので、泥臭くやっていくほうが向いてそうです。
特に機械学習に特段こだわりがあるわけではないのですが、今世の中に普及しているツールの中でそういったことを実現するには機械学習が適しているのではないかと感じています。ぶっちゃけこのテーマはスケールしづらいことの方が多いので儲かるかどうかという観点はあんまり考えていません。(あくまで研究テーマなので、ビジネスはビジネスで考えていきたいです)

(一旦)最後に

長々とお読みいただきありがとうございました!
しばらく時間に融通がききますので、お知り合いの方はオンラインなりなんなりでお茶orBeerしましょうー!

ここからは

すごくどうでもいい、これからのプロジェクトの話や趣味の話です、投げ銭すると読めます笑

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