シンガポール珍道中5|ゴングが鳴った
今日は華金(笑)、先程帰宅して只今午後11時。不良シニアの夜更かし。(笑)
晃たちも竜人たちも何処かへ遊びに行きました。サリーや由美さんたちも忙しそうに飛び回っていますから私の投稿チャンス。投稿三昧です。(笑)
年々AI化するシンガポールの評言をタイトルにしたのですが、私にとっては良き時代だった40年前のシンガポールの記憶を辿っていたら面白くなって評言はどうでもよくなりました。(笑)
古い記憶を一つ一つ辿る旅路は懐かしく愉快です。あらためて記憶を記録しながら思いつけば評言も残そうと思いますから悪しからず。(笑)
何のメモも資料もなく記憶を辿って思い出しながら書いているので、読み返すと思い違いを散見します。気づいたら直すので些細な誤りは気にせず笑ってご覧ください。(笑)
実はですね、私の海馬も最近ボケてきて若い頃にお付き合いした女性の方々の顔は覚えているのですが名前を半分以上思い出せません。(笑) 先日、娘と息子に話したら大笑いされました。妻などは「私の名は大丈夫ですか?」と破顔大笑です。気持ちは若い頃と同じですが肉体は断りなく老けてゆきます。(笑)
なにしろ、40年間に数えきれない渡航と宿泊を繰り返しましたから、古い資料は行方知れず頼るのはポンコツ海馬だけですが、ご存知のとおり、40年前も、こいつのおかげで初日から珍道中。まだ泊まるべきはずのホテルにも辿り着けません。(笑) 思い出したのですが、電話帳を捲って空港の公衆電話から予約したのはシェラトンではなくヒルトンでした。おそらく、1980年?かな、、チャンギ開港の直前だった記憶はあるのですが、、(笑)
兎にも角にも、今と同じように地平線に南十字星が光り輝いていた40年前のシンガポールの夜に素敵なロマンスの花が咲き始めていました。(笑)
シンガポール珍道中5|ゴングが鳴った
少年たちと別れてからも、私と彼女は1時間ほど会話に興じた。時間が経つのが早い。午後9時頃だったと思う。ホテルから日本にファックスだけ送ろうと思ったので彼女にそう伝えました。ホテルまで車なら5分もあれば着く距離なので送ってもらわなくてもいいのだが正直彼女といたかった。(笑)
軽くクラクションを鳴らして真っ赤なベンツが止まった。
身なり、落着き、表情、言葉遣い、立ち居振る舞い、話して分かった知性と教養、只者ではないと思ったが、南国の開放感の中で私は魅力的で美しい彼女に惹かれていった。(笑)
スーツケースをトランクに入れて助手席のドアを閉めると同時にいきなり彼女が名刺を差し出した。
「私はこういう者です。」とだけ言って車を出した。
見ると有名な企業の役員の名刺だった。要するにご令嬢ということだ。私は無表情だったが内心驚いた。どうやら彼女は真っ向勝負を選んだようだ。
「よろしければお名刺を頂戴できないでしょうか?」と彼女。
残念ながら、当時の私は日本の花形企業と言われていた大企業の青田買いに甘んじた只の一兵卒でした。今回の社長に頼まれた仕事は勤め先とまったく無関係。会社には適当な理由で休暇を取って渡航していた。
いきなりだったので断る理由を思いつかず名刺を渡した。
「まあ、あの有名な○○の方ですか。」と言うから
「私はあの会社の不良社員です。」と応えると彼女は大笑いした。
彼女は運転しながら誘うような目で私を見て「直ぐに着きますよ、、」と言った。次の私の言葉を待っているのを直感した。
「ありがとうございます。よろしかったらお礼にラウンジでコーヒーでもいかがですか?」
「さっきからコーヒーが飲みたかったの!じゃあご馳走になろうかな」
やはり只者ではない。私の好奇心が目を覚ました。(笑)
チェックインを済ませ、社長にファックスを送ってからラウンジへ向かった。
「本当にありがとうございました。おかげでなんとかなりそうです。」
彼女は、それには応えず私を悪戯っぽく見つめている。
「よかったらもう少しお喋りを付き合ってもらえませんか?」
「もちろん付き合いますよ」
「よかった!じゃあ、バーで飲みながら、、」
「えっ、車はどうするのですか?」
「もう部屋取ったので今夜は泊まります。」といってニッコリ笑った。
やはり只者ではない。
どうやら私はとんでもない手練れを相手にしたようだった。
シンガポールミッドナイトブルーで二人の出会いに乾杯した。
南十字星が光るシンガポールの夜
ゴングが鳴った(笑)