理一男子、初めて自分で服を買う

 「これができたら…」「せめて人並みくらいには、、」枚挙に暇がないほど苦手なものがある。もしそれを全て治せたならきっとそれは自分ではない誰かになるだけ。でもせっかく大学生になれたので克服しようとしているものも幾つか。英語のスピーキング、歌、コミュニケーション。誰かに自慢できるほど頑張っているわけではなく、自分のペースでほんの少しだけ

 今まで自分で服を買ったことはなかった。母親と一緒に選んでいた。多分激ダサというわけではないのだけど、どうやって服を選んで良いのか判断基準がさっぱり分からないということ自体がコンプレックスになっていた。それにあまり数を持っていない。下がa通り、上はb通り、羽織るものはc着。従ってab(c+1)通りの格好が可能、なんていう計算はもう辞めたい。そもそも全てが実現可能な組み合わせというわけではない。流石に全身同じ色という組み合わせはないだろう

 今日はクラスの友達と一緒に渋谷で洋服を買いに行った。いきなり1人でというのはハードルが高すぎるので4人で行くことにした。4人とも服にはあまり詳しくないのでとりあえずGUへ。と思ったが集合が早くてまだ開店していなかったので先にH&Mに。

 名前だけ聞いたことがあったけれど、入ってみたらお客さんはそこまで多くなく、おしゃれな店員さんがいて緊張した。そこまで高価ではなかったが派手なものも多く、ハードルの高さを感じて誰も何も買わなかった

 ようやく本命のGUに。店員さんに話しかけられるというのが少し苦手なので、棚が高くて落ち着いて商品を見れるというだけで安心する。「あー最近こういうの来てる大学生よく見るなあ」「これだったら自分がすでに持っているものにも合わせやすいかもしれない」なんて考えながらみんなで色々見て回った。想像よりもずっと楽しかった

 最近はゆったりした服とか少しだぼっとした服(?)なんかをよく見るしそういう商品が多かったけれど、あれは何なんだ?なんですか?どういうことですか?流行りってやつですか?結局自分もその系統の服を選んだ

 2つのサイズのうちどちらにしようかと悩んで同じ服のサイズ違いを試着室に持っていった。サイズの大きい方を着てみると誰かが目の前に立っていた。鏡だった。服に目が行くので自分ではない感じがする。これが"似合ってない"というやつなのかもしれない。小さい方を選んだ

 言葉にしてしまうと大したことないけど、これは大きな気付きだった。自分はどちらかというと細い方らしい。流行りの(?)ゆったりとした服を選ぶとき、身長から考えると少し小さめのSサイズを選ぶと良い。覚えておきたい

 服をかごに入れて試着室に持っていきサイズを確かめたらレジで精算をする。これで服を買えることが分かったので、また誰か誘ってください。色々と教えてもらいたいです

 昼はラーメンを食べた。先程までの "慣れないことをしている感" から解放されてほっとした。久々のラーメンは美味しかった。ラーメンは幸せの象徴。偉大だ…!
 今日は頑張った。疲れた。数学演習の授業は最初の10分で問題が解けてしまったので途中退出して帰って昼寝してしまった。土日の自分が勤勉で優秀であると信じて今日は早く寝る。また明日も頑張らないと

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