映画「perfect days」を見て東京での暮らしに憧れる
perfect days を台北の映画館で見てきました。
面白かった!
映画の場面場面を思い出し、じわじわとよかったなぁと思える作品。
書き留めておかないとすぐに内容を忘れてまたこの映画を見る前の日常に戻ってしまいそうで、それはもったいないとすぐに書くことにしました。
以下ネタバレ含みます。
最大の感想「こんな風に毎日を過ごせたらどんなに豊かなことだろう…。」
朝、まだ夜明け前の薄暗い中、神社の外で箒のシャッシャッという音と共に目覚める主人公。
アパート前の自販機で買う缶コーヒー。
缶コーヒーを飲みながら担当場所へ向かう。
首都高速道路を走る車。
高架が美しい。
繰り返されるルーチーンの中にも小さな楽しみを見出している主人公の姿に、自分の中にも小さな木漏れ日はあることに気が付かされました。言語されてなかった、小さな幸せが肯定されたような感じ。
仕事をバリバリやって、外ではいろんな人と交流して、毎日が充実してます!というようなものが充実した日々の基準として自分の中になぜかあり、それと比較して自分の生活は…と思ってしまっていたけど、こういう生活でもよいのだ、と。
また、足元にある幸せに目を向けたいし、小さな幸せを見つけられる場所に身を置くことが大事なのかなと。
東京下町の文化的な暮らし
他の観客の様子を見ると「很日本(とても日本だった)」と言っている声が聞こえました。
私も日本の美しいところを映している作品だなと思いましたし、特に東京の文化的な豊かさを感じました。
これぞ憧れる東京の暮らしがあったと思います。
透き通る空気。
季節と共に移り変わる陽の光。
職場以外のちょっとした社会との繋がり。
一番風呂に入りに行く銭湯、一冊ずつ買う古本屋
おかえりと行ってくれる居酒屋
言葉は交わさずともなんとなく顔見知りの常連
人々の暮らしがあって、細く繋がっている。
以前東京で風呂なしの寮で暮らしていたことがあるのですが、銭湯に通って服はコインランドリーで洗っていたことを思い出しました。
東京に行きたい。銭湯に行って、浅草駅地下の居酒屋でご飯を食べたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?