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渡辺省亭展覧会🍊未完

🍊のアイコンで、終わればよかったのですが。
銀座のある画廊で「SEITEIリターンズ!!」とかって展覧会を拝見したのは、3年くらい前。
日本画の展覧会にいくとさりげなく展示されていた渡辺省亭の絵。
どうしてそのすごさに誰も着目しなかったのか、マジ不思議だったので、あの時は速攻で画廊に足を運んだ。
3年前にガチで省亭の個展を開催した画廊は流石です。ちなみにその画廊は今年のGW頃も省亭の展覧会をしておりました。
そんなわけで、藝大美術館がこの度、渡辺省亭展を開催するという告知を、開催の半年ぐらい前に知った自分は、震えながら待ち構えていた次第。
♪会いたくて会いたくて震える♪って、このことか?
前期だけで3回行かせて頂きました。
後期の初日は全ての予定をうっちゃって、鳥獣戯画と併せて見に行く予定だった4月27日。
この記事を後世の人も見るのかな? で、あれば、都知事の我儘でこの予定をキャンセルせざるをえなかったことも記しておく。
前置き、おわり。
彼は流れを描くことが切なくすごいのです。


春の様子を描いた一枚の掛け軸に、蕾のタンポポと咲いているもの、綿毛になったタンポポが存在している。
さりげなく描かれた死生観。

頭上から落ちてきた牡丹の花びらを凝視する一羽の雀の鋭い眼。
一枚の紙の中に永遠の時間の流れを描いた画家の展覧会は残念ながら、前期しか見られなかった。
2021年4月25日から3回目の緊急事態宣言ってのが発令されて、東京の全ての美術館が臨時休館を余儀なくされたから。⇦後世の人も読むかな想定で書いておく。
そして省亭展は後期の展示を一日も出来ないまま次の会場に行ってしまったわけ。
展覧会は未開館のまま終わり、私は後期の展示を見られず、彼の卓越した画業についての研究も未知の部分が多いようで、何もかもが、未完。🍊
流派にとらわれない自然な描き方で身近な命に鋭い観察眼を向けて描いたってことは、絵を見ればわかるのだけれど。

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