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Eugenの備忘録その32-7/20 ギルバート指揮都響スペシャル

アラン・ギルバート指揮都響(都響スペシャル)
(7/20 19時より、於東京文化会館大ホール)

ウェーベルン:《夏風の中で-大管弦楽のための牧歌》
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番◯
R.シュトラウス:《アルプス交響曲》

◯シュテファン・ドール(Hr.)

評判をきいて駆け込んだ《アルペン》だが、期待したほどでは無かった。初っ端とラストのコラールの和声に濁りがあり、またTrp.のピッチが上擦り気味で度々耳につくことがあった。オケの鳴りは非常に良いが、音色が明る過ぎるせいか陰影・緊張感に乏しく特に頂上手前や嵐の前で今一歩深みが欲しかった。他方で登山者のテーマの生き生きとした表情や滝壺を通り過ぎる場面など、音楽に躍動感があり、これはP.ヤルヴィより気に入ったところである。
前半のウェーベルンの《夏風の中で》の静謐な和声がむしろ良く、透明感ある都響サウンドでまさに納涼気分を味わえた。モーツァルトのホルン協奏曲第4番ではシュテファン・ドールがソリストを務め、膨よかで大らかな音色や翳りのある細やかな音色などスイッチの切り替えが抜群。聴き惚れるうちに終わってしまった。伴奏も、小編成ながら音が痩せないのが素晴らしかった。

追記(雑惑)

《夏風邪の中で》にならぬよう、最近になってジムに通い始めて運動を始めました。この時期こそ身体を動かして体力を付けるべきですね。

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