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Eugenの備忘録その45-10/7 大野和士指揮都響スペシャル

大野和士指揮都響スペシャル(10/7,於サントリーホール大ホール、14時より)

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番○
ドヴォルザーク:交響曲第7番

○藤田真央(Pf.)

 ドヴォルザーク7番は何とも言えない演奏。可もなく不可もなくというところか。フィナーレはじめそれなりに盛り上がるしルバートやアクセントも付くが、それが第六感に強く訴えてくることがない。オケは良く鳴っているしこれと言った疵もないのだが……。
 前半の藤田真央がソリストのブラームスのピアノ協奏曲第1番もオケパートについては同じ。曲のツボがどこにあるのか分からない。時にヌルさすら感じる。独奏も、特に両端楽章では押しの弱さが目立つ。以前同じ組み合わせで聴いたシューマンと同じ。優しい性格なんだろう。第2楽章の末尾のピアノカデンツァが深淵を覗く味わいがあり、将来の深化を期待させた。この瞬間を聴くために来て良かったと思わされた。

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