桑田先生、ありがとうございました

新年度から悲しいニュースが飛び込んできました。

新日本フィル首席奏者でN響などの奏者を歴任した桑田歩先生が4月5日、57歳の若さでお亡くなりになられました。

よく新日本フィルの演奏会でトップとして活躍されており、その姿を生で伺うことがありました。また、YouTubeでも飼い猫ちゃんの様子やチェロソロなどの魅力的な動画をアップされており、いつも楽しく拝見しておりました。

個人的には、所属していたオーケストラの弦分奏で度々お世話になっておりました。
先生がオケの団員からチェロを借りてその場で模範演奏を奏でる姿が大好きでした。ある時には、全奏を指揮して下さり、情熱のあまり指揮棒を吹っ飛ばしてしまうことも。最後のご指導となったのは昨年夏で、その時も、豊かな知識と音楽性で弦楽器の音をたちどころに変身させてくれました。

もっともっと教わりたかった。もっともっとご活躍されているところをお目にかかりたかった。先生、早すぎますよ……。
最後に先生の勇姿をお目にかかったのは、1/14、新日フィルの演奏会、ブラームスのピアノ協奏曲第2番でした。

ピアノ協奏曲第2番はゲルナーの流麗なピアニズムが光り、何より第3楽章のVc.独奏の切なくも美しい夢幻の世界がハイライトだった。とりわけ後半の星空のように煌めく音……。オケもいつになく力がこもっており、数々の旋律を伸びやかに歌い上げる。(以上当時のTwitterより引用)

先生、星空から見守っていて下さい。
本当にありがとうございました。
お安らかに……。

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