「著者40歳限界説」とは何か?

先日ある出版プロデューサーの方と飲みの場にて盛り上がった「著者40歳限界説」。
10数年書籍編集者をしている私の経験上、40歳を超えたくらいの著者で、ちょくちょく「扱いづらい人」が出てくる。それはその方も感じていた模様。

ビジネス書の著者になるような人は、40歳を超えたくらいで本業が非常に調子よく、まただんだん叱ってくれる人がいなくなることから、自分のやることに絶対の自信を持つようになる。

その結果、編集者の方針にケチをつける、自分の考えのほうがいいと言う人がちょくちょく出てくる。
残念ながら、私の経験上、編集者に従わない本が売れることはまずない。
著者はどんなに自信があろうと、所詮本づくりに関しては素人。

一方でいい著者は、編集者に対し自分の考えを言うことはあっても、それに固執しない。
編集者の方針を受け入れるとは、編集者を信頼するということ。
編集者がいちばんやる気を出すシチュエーションになることが、売れる一番の方法なのである。

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