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全国の安室学会員に捧ぐ

※この記事は全文無料で読めますが、コーヒー一杯ほどの有料部分にはコナンTCGでカード化されている好きな原作シーンを書きます。
なぜかメジャーリーガーの口座の金を自由に使える通訳の方などおりましたらぜひ投げ銭してください。賞味期限の短い(なんなら切れてる)記事なので、それ以外の方はわざわざ投げ銭していただく必要はないです。

はじめまして。

名探偵コナンカードゲームにて「黄単」を使用し、運良く非公認大会の明憩探偵CUPで2位(参加者32人)、カードマウンテンさんの第0回コナンカード非公認大会でトップ4(参加者22人)入賞とぼちぼちな結果を残せたので個人的な備忘録を兼ねて黄単の考察記事を書きます。

主な内容としては

  • 黄単の特徴

  • デッキリストと採用理由

について書かれています。目次もつけているのでデッキリストだけ見せてほしいせっかちさんは「デッキリストと採用理由」に飛んでくださいませ。

タイトルの通り全国の安室学会(黄単デッキで研鑽を積む同志のことを勝手にそう呼称しています)のみなさまに向けた、安室学の礎となる内容になればいいなと思います。

なお、この記事に書いてあることは全て私の個人的な主観を元に書かれています。僕に表現の自由があるように、みなさんの信じたいものを信じる権利は日本国憲法20条に保障されている大切な権利の一つなのでみなさんも信じたいものを信じてください。


黄単の特徴

まず結論として、黄単は少し難しいデッキです。対戦相手ごとに異なる立ち回りが要求されり、アドリブ力が要求されます。これは黄単が「これをしておけば勝てる」といった明確なゲームプランを持たず、かつネクストヒントと併用することが多い《安室透(ID0069)》(SR)や《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》の存在によってファイル数でも不利がつきやすいデッキだからです。

また、この章の前提として、(第1弾『探偵たちの切札』の環境に限って言えば)どの色のデッキも大まかに似たり寄ったりな構築になりやすいです。実際みなさんデッキの内容のだいたい半分くらいは同じような性能のカードで埋め尽くされていると思います。レベル5でAP8000以下のキャラカードを1枚リムーブするイベントカードやレベル4で登場時に山札の上から4枚見て1枚を手札に加えて残りを山札の下に戻し手札を1枚捨てるAP4000のキャラカード、みんな使ってるよね?

その前提の上で、青単なら少年探偵団関連のシナジー、緑単なら《服部平次(ID0022)》(SR)と《遠山和葉(ID0021)》(SR)のコンボ、赤単(赤混色含む)なら《メアリー(ID0138)》(スタートデッキ)で一気に証拠を得る、といったエッジの効いた要素が各色にあったりします。白はちょっと現状のカードプールでは有用なカード自体が足りない印象なので何とも言えませんが……

こうした中で、黄色には尖った性能のカードがほとんどありません。「捜査」という固有の能力はありますが、デッキの中軸を据えるほどのバリューがあるカードはありません。

《松田陣平(ID0152)》

もしかするとプレイデザイン的には《目暮十三(ID0151)》(スタートデッキ)や《松田陣平(ID0152)》(スタートデッキ)で横並べするみたいなコンセプトが意図されているのかもしれませんが、とにかく相手のキャラとコンタクトして物理的に現場から離脱させる"暴力"が支配するこのゲームでレベル4以下のキャラがスリープ状態で出てきたってねぇ……

ここまで黄色のネガティブな部分を述べてきましたが、かといって弱いデッキというわけでもありません。どちらかと言うとカードの単体性能には恵まれた色で、シナジーやブン回りはないけどいつでも平均的な回りをしてくれる癖のない優等生と言えます。

こうした中で、強いて黄単にしかない唯一無二の要素といえば……

  • 《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5)

  • 《榎本梓(ID0070)》(SR)

  • 《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》

です。逆に言えばこれら以外のカードはほとんどユニークな強みを持ちません(厳密には全然そんなことないのですが、今は厳密な話ではなくかなり粗い解像度でコナンTCGというゲームを解釈しています。人間の7割は水なので俺たちの7割は液体洗剤と同じ)。

逆に言うと、この3枚は安室デッキを使用する理由になり得ますし、安室デッキの強みを説明するうえで欠かせないので各論に踏み込んでいきます。

《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5佐藤)

《佐藤美和子(ID0077)》

アドバンテージ大臣。壊れているというほど強いわけではありませんが、このゲームにおける特異点の一つです。後攻のときのみ1枚までキープします。

このゲームのリスクリターンの一つに、アクションや推理によるスリープ状態→返しにアクションされてカード枚数を損失する(カードアドバンテージを失うという言い方もします)というものがありますが、佐藤警部補はアドバンテージ損失のリスクを抑えて能動的なアクションを取りやすくしてくれます。

自分(先攻):ファイル5、AP1000、AP4000
相手(後攻):ファイル4、AP2000ミスリード1、AP4000、証拠1

のようなよく見る盤面でも《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5)があればラフに事件にアクションできます。相手がアクションし返してきてもこちらがカード枚数の面で損をすることはないので、スリープ状態のリスクを相手に一方的に押し付けることができます。

このカードの存在と《榎本梓(ID0070)》(SR)によってイーブンな盤面でも行動回数を増やしやすくなり、結果的に証拠数でイニシアチブを取れるのが黄単の強みです。

他の色にもレベル5で現場リムーブ時にカード1枚分の仕事をするカードは《宮野志保(ID0014)》や《沖矢昴(ID0055)》などがありますが、《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5)のように継続的にアドバンテージ源となり得るカードはありません。

また、これらとは少し異なる能力ですが同じレベル帯だと《鈴木園子(ID0040)》(レベル5)などもいますね。ただし、なんやかんや突撃の的になりやすく一度しか能力の使用を許されないことが多い《鈴木園子(ID0040)》(レベル5)に比べると《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5)はもっと雑に使えるという強みがあり、唯一無二のカードであると言えます。

《榎本梓(ID0070)》(SR梓)

《榎本梓(ID0070)》

対戦相手のキャラを喫茶ポアロにご招待して一休みさせるみたいな、フレイバー要素もよく再現されていて個人的に好きなカードの一つです。大尉もカード化されないかな。ゴロちゃんの方が先かしら。

対戦相手のキャラをシバいて物理的に現場から離脱させたり、証拠品を荒らして自分の証拠にしたり、名探偵らしからぬ野蛮な捜査方法で事件を解決に導く名探偵コナンTCGにおいて唯一ずっと推理し続けているのがこの《榎本梓(ID0070)》(SR)です。

《毛利蘭(ID0003)》(SR)や《ジョディ・スターリング(ID0053)》(SR)、変則的ですが実質的な働きとして《遠山和葉(ID0021)》(SR)など、レベル7のキャラは相手のキャラ1枚をリムーブするのに相当する性能を持ったカードが多いです。

《榎本梓(ID0070)》(SR)もその亜種と言えますが、彼女はアクションされないというある種の除去耐性を持っており、対戦相手のカードを減らす手段としてコンタクトという手段が多く用いられる現行のコナンTCGの環境においては驚異的な場残りの良さを発揮します。特に現在流行っている平次デッキや流行ってないけどたまに起こる黄単ミラーマッチでは現場からのキャラのリムーブ手段をコンタクトに強く依存しているため、《榎本梓(ID0070)》(SR)1枚で証拠2~3枚を稼ぐ展開もザラです。

相手の証拠数を減らすことができないほか、ガードに回ることもできないので相手のリーサル(次のターン相手の勝利が確定する盤面)を返す力はほとんどなく、証拠数で押されている盤面ではいまいち真価を発揮しにくいカードですが、イーブンな盤面を有利にし、押している盤面では証拠数の圧をかけられる非常に優秀なカードです。

《毛利蘭(ID0003)》(SR)や《遠山和葉(ID0021)》(SR)をスリープさせられたら最高ですが、適当に使っても強いのでラフに現場に放り込んでいいです。

《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》

《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》

現状のカードプールでリムーブエリアを参照するカードはこれと《「開けるんだキャメル…」(ID0066)》のみ。特にヒラメキが強く、何度も助けられてきました。

《降谷零(ID0147)》

突撃(キャラ)を付与する能力はあくまでおまけで、本質はリムーブエリアのカードを手札に加える方。リーサル以外の状況であれば《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)を手札に加えることが多いです。そのため、黄単ではなるべくアシストを含めてファイル数が9になるようにプレイし、《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》→《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)の動きができるようにしておくとよいです(リーサルが絡むときだけ迅速や突撃持ちを手札に加えて証拠取ってきてもらったりもします)。

黄単は対戦相手のレベル8を除去できるカードが《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)と《安室の一撃(ID0159)》の2種6枚しかなく、これらは基本的に相手のレベル8が登場するまで神棚にしまって大切に温存しておくことになります。《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》はこの非常に貴重な除去カードの一つである《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)を水増しできるカードとして採用されます。

《風見裕也(ID0075)》

ただ、じゃあ突撃(キャラ)は全然使わないのかというとそんなこともありません。《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)→《風見裕也(ID0075)》(レベル6)→宣言でAP+2000して《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》で相手のレベル8を落としに行く、という展開もまあまああります。

《服部平次(ID0167)》

特に今は《服部平次(ID0167)》(テーマデッキ)というスリープ状態になってこちらにターンを渡してくるレベル8のキャラもいるので、こういう盤面では積極的に《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》の突撃(キャラ)付与を活かして対戦相手のキャラにコンタクトを取りに行きます。レアケースと思われるかもしれませんが、この週末だけでこの場面2回ありました。今後も『西と東の大決戦』リリースまで緑白平次は環境トップのデッキの一つとして幅を効かせてくると思うので、同じような状況になることは全然あると思います。

ただ、絶対に初手に欲しくないので僕は2枚にしています。3枚にしたければ3枚にしてもいいです。初手に来たら「今日は5ターン目くらいまで手札-1枚でプレイする日なんだ」と割り切っていきましょう。クヨクヨしないのは現代社会をサバイブするコツの一つです。

デッキリストと採用理由

(デッキリスト画像の作成には コナンTCGデッキビルダー さんを利用しています。管理人のみゃさんもとてもいい人なのでみなさんもぜひご活用ください)

今使っているデッキリストはこちらです。黄単は人によって構築が全然異なるのでメジャーな構築と比べてどう違うのか僕自身分かりませんが、《風見裕也(ID0075)》(レベル6)の3枚採用とミスリードがない点は少し珍しいかもしれませんね。

《白鳥任三郎(ID0156)》

何度か述べましたが、黄単は《安室透(ID0069)》(SR)+迅速か突撃、あるいはゲーム終盤のレベル8の投げ合いになった際に《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》が絡む展開があるため、なるべくネクストヒントを温存したいです。そのため手札のカードを使用できないターンをなくし、~4ターン目まではイーブン以上の盤面を維持する必要があります。

こうした展開を目指す都合上、先攻時にプレイできないレベル3ミスリードはデッキの動きを硬くする要素になるため採用していません。それよりは安定して1ターン目に展開できるレベル2をガン積みする方が強いと思っています。そもそも「相手のリーサルでミスリード立てて除去されないことを祈る→運良くリーサル回避」みたいな展開より、先攻時マリガン後にレベル2がなくて手札の《白鳥任三郎(ID0156)》が元気にカーテンめくってる状況のほうが多いですし。1ターン目にキャラ1枚出せるかどうかの差の方がよほど敗北に直結します。

また、平次デッキほどではないもののこのデッキも飛び道具(コンタクト以外の現場リムーブ手段)が弱めなので、相手の守りのカットインが通ってしまうと一気に形勢が不利になってしまいます。カットイン+2000はこちらのコンタクトを通すためのお守りとしても優秀です。

《安室透(ID0069)》(SR安室)

《安室透(ID0069)》

あむぴ。ほんとかわいい。

このカードもなかなかおもしろい能力を持っており、現場にいるキャラを相手のデッキの上に置くことができます。下にも置くことはできますが、最も強い運用方法は次のドローを固定する動きです。

先攻の場合、《安室透(ID0069)》(SR)をキープすれば4ターン目に必ず相手の盤面のカードを1枚デッキの上に置くことができます。このときだいたい対戦相手の盤面にはAP1000バニラ(能力を持たないカードのことをバニラと呼びます)とAP4000、AP6000バニラあたりがいますが、このうち登場時能力を持たないAP1000とAP6000あたりは絶好の的です。平次デッキの《服部平蔵(ID0111)》(スタートデッキ)などもよくデッキの上に戻しますね。

《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》の項目で《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)は対戦相手のレベル8が出てくるまで神棚に置いて保管すると述べましたが、逆に《安室透(ID0069)》(SR)は相手のレベル8を呼ぶために結構ラフにプレイします。レベル8の投げ合いは先にスタートデッキのレベル8が尽きた方が不利なので先出しが不利です。平次だけは別。あの子おかしいよ。

また、《安室透(ID0069)》(SR)は脇に動けるカードがないと何もしてくれないのでこのカードもよくネクストヒントと併用します。一番効率のいい動きは《安室透(ID0069)》(SR)+迅速か突撃なのですが、《安室透(ID0069)》(SR)+適当なキャラ+《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》で突撃(キャラ)を与えて強引に《安室透(ID0069)》(SR)の能力を使うこともまあまああります。

《降谷零(ID0147)》(スタートデッキ)

《降谷零(ID0147)》

れ~くゅ。かわいい。

対戦相手のレベル8をリムーブする際に使ってください。先攻後攻問わず初期手札に来たら何枚でもキープします。1~2ターン目には《プライベートアイ(ID0158)》や《佐藤美和子(ID0078)》(レベル4)でかき集めます。

黄単は《安室透(ID0069)》(SR)や《榎本梓(ID0070)》(SR)といった飛び道具が軒並みレベル7以下しか対処できないため、相手のレベル8を安定してリムーブできる手段が《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)と《安室の一撃(ID0159)》しかありません。

言うまでもなく現状のカードプールに存在するレベル8のカードは全てLPが2に設定されており、現場に残してしまうとあっという間にゲームに負けてしまうので不倶戴天の仇、見敵必殺、Search and Destroyの勢いで《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)をぶつけたいです。

《風見裕也(ID0075)》(レベル6)との絆もあってカード名含めとても強いです。また、《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)の脇に《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5)を並べると非常に強力なので、盤面がイーブンか有利なときはネクストヒントで並べて出してください。

《榎本梓(ID0070)》(SR梓)

すでに強みについては説明しているので割愛します。平次相手には何枚でも引きたい。即リムーブされてしまったとしても相手の除去と交換できるほか、最低でも対象のキャラをスタンする相当の役割を果たしてくれます(カードテキスト読み上げニキ)。

一見して防御寄りのカードに見えますが、攻撃的に運用することで真価を発揮するので、あまり温存しすぎず軽率に使っていいです。雑にAP1000をスリープさせておくことも全然あります。

青相手だともっぱら《毛利蘭(ID0003)》(SR)をスリープさせることが多いですが、《工藤新一(ID0005)》(レベル6)で再度アクティブにされると再び《毛利蘭(ID0003)》(SR)にアクションされてしまうので、《工藤新一(ID0005)》(レベル6)を見ているときは注意しましょう。

《服部静華(ID0115)》

また、平次デッキに対して非常に強力なカードではありますが、場残りがよいからと推理していると《服部静華(ID0115)》(突撃付与)の能力使用の条件を満たしてしまうこともあるので留意してください。

《服部静華(ID0115)》(突撃付与)+《服部平蔵(ID0111)》(スタートデッキ)のコンボがある相手には推理せずにターンを返したり、脇をスリープさせないようにして相手に反撃の起点を作らせないようにしたいです。《服部平蔵(ID0111)》(スタートデッキ)に《安室の一撃(ID0159)》を使わされるような展開は最悪です。固くなりすぎる必要もありませんが、意識できているかどうかでプレイが微妙に変わってくることもあるかと思います。

《降谷零(ID0148)》(迅速降谷)

れ~くゅ。かわいい。

言うまでもなく迅速を持ったカードはリーサル条件を緩和してくれるのでリーサルの条件を緩和してくれます(進次郎)が、このデッキでは《安室透(ID0069)》(SR)の能力誘発を手伝ったり《風見裕也(ID0075)》(レベル6)の絆を満たしたり他のデッキより少しだけ役割が多いです。

かといってそう何枚も引きたいカードかというとそうでもないので、《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)の手札コストとしてリムーブエリアを温めてもらうこともよくあります。

また、このカードがリムーブエリアにあり、ファイル数がアシストなしで8枚あるとき《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》→ネクストヒントでこの《降谷零(ID0148)》(迅速)をプレイすることでリーサル条件を満たすことがあります。結構頻出する場面なので見落とさないようにしてください。これもあるので黄単ではなるべくファイル数6枚を維持したいです。

《降谷零(ID0072)》(レベル6降谷)

れ~くゅ。かわいい。

捜査1は全然外れることもあるのであまり当てにしていません。カード名が降谷零じゃなければ採用してないです(《風見裕也(ID0075)》(レベル6)との絆)。アクティブにできるカードの制限が微妙に厳しいのも使いづらく、捜査1の誘発は強制なので《安室透(ID0069)》(SR)のドロー固定が機能しなくなってしまうのもよくない。強さを比べるならドロー固定>>アクティブのオマケです。

ミスリードを起こしたりするのが本来の仕事なのだと思いますが、ミスリード不採用のこのデッキではもっぱらAP1000やAP4000を壁役としてアクティブにする使い方をします。

《黒田兵衛(ID0076)》
《安室透(ID0071)》

《黒田兵衛(ID0076)》(突撃付与)や《安室透(ID0071)》(AP6000バニラ)あたりと入れ替えてもいいですが、どのデッキもファイル8以降の展開が重視される現在の環境ではAP6000バニラの活躍できる賞味期限は短く、世間で言われるほどこれらのカードを強いと思っていない(個人の感想です)のと、《黒田兵衛(ID0076)》(突撃付与)もまたネクストヒント利用前提のカードでありファイル数管理がよりシビアになるので、絆と捜査1のオマケがある分汎用性の面で《降谷零(ID0072)》(レベル6)の方に軍配が上がると思っています。

《風見裕也(ID0075)》(レベル6風見)

《風見裕也(ID0075)》

現場に残ってターンが返ってくればレベル8相当のスペックで動いてくれるカードです。黄単は対応力が並程度な割に《メアリー(ID0138)》(スタートデッキ)や先攻3ターン目の《灰原哀(ID0002)》(SR)に相当するフィニッシャーがいないのでゆっくり構えている間にジワジワ不利になっていくことも多々ありますが、《風見裕也(ID0075)》(レベル6)は追加のレベル8相当のカードとしてたまに活躍してくれます。

ファイル数に余裕があるときや暇なときにポン出ししておくと相手がものすごく警戒して除去を吸ってくれます。まぁターン返ってきたら証拠2個稼ぐしね。デッキの20%が降谷零なので絆を満たすのはそれほど難しくありません。

《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》の項目でも述べましたが、稀にAP7000で突撃(キャラ)してくれたりもします。その場合はネクストヒントをじゃぶじゃぶ使うターンになってしまいますが、AP7000突撃(キャラ)は《服部平次(ID0022)》(SR)以外の全てのカードと対等以上に渡り合えるスペックであり、ファイル消費に見合った働きをしてくれます。

能力は宣言能力なので使うときは宣言を忘れないようにしてください。たまに忘れてる人を見かけます。逆に対戦相手が忘れていたら優しく指摘してあげたい。もちろん義務ではないのでどうすべきかはあなたの心に聞いてみてください。

《佐藤美和子(ID0077)》(レベル5佐藤)

《佐藤美和子(ID0077)》

これも説明したのであまり語ることはありませんが、後攻2ターン目のベストアクションです。後半も余裕があればネクストヒントを使ってでも盤面に出したい。たまに他にすることがないとき《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》の突撃(キャラ)で放り投げることもあります。

ヒラメキも強いです。僕は渉が好きなのですが、ただでさえグッズ展開が少ないキャラなので次は超強い渉も出してください。

《風見裕也(ID0154)》(突撃)

《風見裕也(ID0154)》

レベル5の突撃については今更説明するまでもありませんが、《安室透(ID0069)》(SR)の能力を誘発させるためにも用いるので重要度の高いカードです。

また、こちらも《降谷零(ID0148)》(迅速)と同様《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》で拾ってリーサルに貢献することがまあまああります。特に《風見裕也(ID0154)》(突撃)はファイル5で使えるのでネクストヒント連打からリーサルに持ち込めることがあります。

当たり前といえば当たり前ですが、ネクストヒントが増えるターンほどプレイの分岐が増えるのでリーサル見逃しも起こりやすいです。パターン化して暗記しましょう。

《佐藤美和子(ID0078)》(レベル4佐藤)&《プライベートアイ(ID0158)》

《佐藤美和子(ID0078)》
《プライベートアイ(ID0158)》

基本的に《降谷零(ID0147)》(スタートデッキレベル8)を探します。次に《安室透(ID0069)》(SR)。レベル8を相手より多く抱えて《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》で使い回して消耗戦で勝つ展開を目指します。

《「刑事なら刑事らしく…」(ID0082)》

超重要カードです。佐藤警部補と白鳥警部のお見合いの回ですね。使い方については散々書いてきましたので割愛します。

《降谷零(ID0072)》を1枚減らしてこれを3枚にしてもいいです。僕もけっこう気分によって変えてます。というか、今は緑白がレベル8を大量に入れられるようになったのでレベル8の叩きつけ合いで負けないように3枚にした方がいいかもですね。

これは別にタメになる話とかではなく単なるあるある話ですが、性質上リムーブエリアが溜まってくる中盤以降に仕事をするカードなので序盤にヒラメキでめくれたりするととても萎えます。もしもあなたの対戦相手のリムーブエリアにカードがないときにヒラメキでこのカードがめくれたとしても、くれぐれも「ンッ^^ヒラメキがめくれましたなww自分のリムーブエリアにある黄のキャラを1枚"まで"選び手札に加えてもよいですぞwwwエッ!?あえて手札に加えない!?いや~~~名探偵コナンカードゲームがお上手!!刑事なら(スゥッ)刑事らしく…(キリッ)wwwww」などと煽らないようにしましょう。僕は埼玉県という特殊な環境で育ったのでこれくらいの煽りは許しますが、相手が友達だとしても本当に絶対にやったらダメです。振りじゃないです。

おわりに(採用を見送ったカードたち)

というわけで10000文字を超えてしまいましたが黃単のデッキについての解説でした。以下には採用を見送っているカードを書いていきます。

《松田陣平(ID0080)》(レベル6)は悪くはないのですが、これもまたネクストヒント前提な上、能力を使った後の1手損した盤面を取り返すのにさらにネクストヒントを使わされる展開が多くデッキといまいち噛み合っていないので抜きました。

《松田陣平(ID0080)》

ただ、決して弱いカードではないですし唯一無二の性能を持ったカードでもあるので今後追加されるカード次第で化けることもあると思います。

《僕の日本から…(ID0083)》はあまり評価の高いカードではありませんが、緑白が増えている環境では採用を検討してもよいかもしれないと思っています。捜査1を当てるために1手使わなければいけないのでこれもまたネクストヒントなどが必要になり、ファイル数がカツカツになってしまうのがネックですね。

《黒田兵衛(ID0076)》

《黒田兵衛(ID0076)》も《降谷零(ID0072)》(レベル6)の項目で書いた通り、突撃(キャラ)を有効に使うためにはネクストヒントの利用が前提となるのが重いです。ゲーム中の行動回数がファイル数で基底されているコナンTCGというゲームの性質上、ネクストヒントという動き自体がそもそも強くて当たり前なので「ネクストヒントすれば強いカード」ってカレーにトンカツ乗せてるようなものなんですよね。いやそれは乗せるか。今の例えは無しで。

《白鳥任三郎(ID0156)》

ミスリード1。なぜ採用していないかについては「デッキリストと採用理由」の書き出しに書いたので詳しくは述べませんが、そもそもこのゲームにおけるミスリードは「序盤~中盤のゲームスピードを後ろ倒しにして盤面と手札枚数の勝負をする」「リーサルをずらす」の2つにあると思っています。

黄単はそこまで除去が強いわけではないので、あまりゆっくりゲームをしていると多少アドバンテージ差をつけてもじんわりファイル数を回復されてしまいます。また、リーサルをずらすのは最重要な役割ではありますが、仮にレベル2と入れ替えたとして先攻1ターン目をパスするリスクを抱えるのと釣り合うか微妙です。レベル5~6で是が非にもこれと入れ替えたいという候補もあまり思いつきません。けっこう色ごとに評価が変わるカードなのかなという印象です。

あくまで個人の感想なのと、まだまだこのゲームへの解像度が低い段階での評価なので今後「ミスリードは入れられるだけ入れる!!」と掌返す可能性も大いにあります。みなさんのご意見もぜひ伺いたいところです。

《安室透(ID0071)》

公職中(降谷零名義)なら採用したかったのですが。

ちなみにデッキ相性ですが、

  • 青単:お互いに平均的な回りをしていれば個々のカードパワーの差で微有利くらい。ただ先攻3ターン目灰原SR→AP6000コナンくんはブン回りなので無理。非人道的。ハーグ陸戦条約に抵触している。

  • 青赤:メアリー次第だけど手札枚数で有利がつきやすく、中盤以降カットインが通りやすいのでまあまあ勝てる。

  • 緑単:梓さんが強いから勝てる。

  • 緑白:無理。レベル8多すぎ。週末は4回当たって3-1してるけど緑白側の研究が進んでないだけでたぶん今後は勝てないと思う。

  • 白単:梓さん(SR)で無力化できない青子(SR)が重いけどこちらの安室さん(SR)のトップ固定も刺さりやすい。LP0の京極さんなどはわりと放置していてもよく、相手のゲームレンジが遅めでこちらがファイル数を無理に消費するターンが生まれにくいので個々のカードパワーの差で微有利。

  • 白緑:やったことがないから分からないけど対緑白と同様レベル8多すぎて無理そう。

  • 赤単:メアリー次第。

という印象です。試行回数が十分ではないのでこの相性はあくまで参考程度に。緑単が多かった+緑白デッキが出たばかりでまだデッキリストもプレイングも洗練され切っていなかったであろう先週末までは立ち位置が悪くなかったものの、今後ますます増えるであろう緑白相手は普通に全然キツいということだけ覚えて帰ってください。

以上長々とお付き合いいただきありがとうございました。


好きな原作シーン発表ドラゴン

性質上作品のネタバレがあります。

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