娘が私から離れていく感覚


今日、はじめて娘に靴を履かせて公園を散歩した。

今までも何度か公園に行ったことはあるけれど、慣れない靴が嫌なのか、ギャン泣きで歩くどころか地面に足をつけることすらしなかった。

最近は靴で歩く練習として、家の周りを少しだけ歩かせるようにしていた。
それも、平日に保育園から帰ってきて日が暮れるまでのほんのわずかな時間だけだったし、本当に数歩歩いただけだ。

家の中ではもう走り回っていたけれど、それは裸足の状態での話であって、靴を履いて歩けるようになるには時間がかかるのかな〜なんて思っていた。

暑さもだいぶ和らいできたので、今日は久しぶりに公園に行ってチャレンジしてみた。


驚いた。いつのまにか、靴を履いていてもガンガン歩けるようになっていた。小走りし、私と手を繋いで歩くこともできた。

公園から出る時、ふと人様のおうちのガラス戸に映った私と娘の姿を見て、震えた。


なんだこれは…
まるで、よく見かける「親子」の姿、そのものではないか。

今までは「親子」というより、「私と赤ちゃん」という感覚だった。私にとって、「自分の身体から切り離せない存在」だったからだ。


産まれてから一年と四ヶ月。娘という生命が私の体内に発生してからは、丸二年。

歩けるようになっても、ずっと家の中では一緒。
お出かけする時は常に抱っこ。

娘は常に、私か夫の腕の中にいた。

それなのに、娘は私から離れて一人の人間として大地に立ち、靴を履いて外の世界を探検しているのだ。


すごく感動した。
けれどそれも、5分10分と見ているうちに、ずっと前から見ていたような気分になってきた。
だからきっとすぐに、当たり前の光景になるのだろうな。

保育園に入れた時もそうだった。
「今までずっと一緒にいたのに、私から離れて別の場所に一日中いるなんて!」と心配したけれど、次第に慣れて、今ではそれが当たり前になった。


これからどんどん、私から離れてる距離も時間も増えていくのだろうなあ。

そうしみじみ思った一日でした。

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