使用済み切手と中村哲さん
毎年、12月の最後に、1年集めた使用済み切手を、日本キリスト教、海外医療協力会に送ります。メールの時代になり、切手もずいぶんと少なくなってしまいましたが、もうかれこれ30年くらいやっているので、年越しそばを食べるのとセットになっていました。
今年、送るにあたって、久々に日本キリスト教海外医療協力会のHPを見たら、はっと、胸を突かれることがありました。先日、亡くなった中村哲さんは、ここからパキスタンのペシャワールの病院に、派遣されていたのです。
使用済み切手は個人切手収集家に購入してもらい、そのお金が日本キリスト教海外医療協会の資金の一部になり、要請のあった国に、医師、助産師、看護師などを派遣します。
同時代に生きる人の中で、最も心に残る中村哲さんの生き方。ちょきちょき切って、毎年送っていた切手が、あの偉大な中村さんの活動にも、少し役立っていたと思うと、今年最後に心が少し温かくなり、でも哀しさは消えない年の瀬なのでした。
あらためて、中村さんのご冥福をお祈りいたします。
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日本キリスト教海外医療協力会