日本橋高島屋・堀文子展覧会に行きました

日本橋高島屋で開催され、今年の2月に亡くなった日本画家堀文子さんの展覧会に行ってきました。

作品は思った以上に数多く出品されており、平日の昼間にも関わらずとても混んでいました。潔さ、子供のままの純粋さ、人におもねず、100歳最後の作品まで、自分の魂が呼ばれたものを描いているのが、はっきりとわかりました。

70歳のころイタリアのアレッツオにアトリエを構えたり、82歳のときにヒマラヤの山の花を描きに行ったりと、普通の人間だったら、年齢を考えて、なかなかできないことかもしれません。

でも年齢とは何でしょうか?

もちろん、肉体は山型の衰えを見せるでしょうが、は亡くなるその時まで、見るもの、感じることが毎日新鮮であり続けることが可能なのではないでしょうか。努力なしで誰もがそうなるとは思えませんが、不可能ではないのだ、と堀さんの生き方をみて思いました。

100歳のときの作品がありました。
描きかけの紅梅でした。

亡くなるその年まで、美しいものに魂を呼ばれた方だったのだと思いました。

雑誌サライのインタビューにこう答えてられます。

「ー齢を重ねる楽しさとは?」「うーん、みなさん年齢に拘りすぎですね。84歳なのにお元気ですね、なにか秘訣は?なんて無礼だと思います(笑)。子供のときの続き。私にはそんな感じしかないですね。そして死ぬまで生きているわけですから。」

2002年9月5日号サライインタビューより

子供のときから続きで死ぬまで新しい毎日を生きる。こうありたいと思いました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

#まいにちしあわせになる方法 29 ・新しい毎日を新鮮に生きる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?