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塩辛いパスタ

月曜日、ぐだぐだしていたらお連れさんがやってきました。
火曜日、この日はオフということでお料理を作ってくれました。
お連れさんの大好きなイタリアン。
ベーコンとアスパラのカルボナーラ。
手元が狂ったみたいで、ちょっとだけ塩辛いパスタ。

お連れさんは塩辛いの作っちゃってごめんねって、
無理して食べなくて良いよって、
しきりに言っていました。
確かにちょっとだけ塩辛い。
でもそれ以上に、そうやって気遣ってくれること、オフだからってお料理作ってくれること、あれこれ考えてくれることが嬉しい。
ちっとも気にならない。
だから、いつもは食べられない量でも食べちゃう。
お連れさんの作るご飯はわたしが唯一ちゃんと完食できる料理です。
何年経っても変わらないといいな。

お連れさんだから特別な訳ではなく、
お連れさんが作ってくれた料理だから特別な訳ではなく、
プレゼントとか、何かをしてもらうとかって結局、
その人の貴重な大切な時間を割いてわたしに充ててくれている訳で。
それがとてもとても嬉しいのだな、と何かして頂く度に思います。
時間って有限。
その中での使い方って自由だけど、自分の為に使いたいなって思うことも多い。
自分が楽しみたいからあの子と一緒に居たい。
自分が豊かになるからあの人と会いたい。
自分があの子の笑顔が見たいからこれを送りたい。
損得勘定を考えてないつもりでも、自分軸で動いていることって実はかなりあるなって思うんです。
でもそんな中で、自分じゃない誰かを思い、自分じゃない誰かの為に自分の時間を使ってくれること。
結局自分に返ってくるのだとしても、その大切さを最近とてもとても感じています。
過去になった人でさえ。

今日もお連れさんが残したちょっとだけ塩辛いパスタを食べながら、そんなことを思うのでした。

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