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フキダシ③【#WEBTOONのいろは】
今回の「WEBTOONのいろは」は、前回の記事に引き続き、フキダシの位置について解説します。
人気の不倫復讐ドラマ『サレ妻のリベンジ』から、実際の原稿を元に考えていきましょう。
強調したいセリフは中央配置に!
フキダシ②の記事で、WEBTOONのフキダシは「ゆるいS字」で配置されていることが多いとお伝えしました。
それを踏まえながら、以下の原稿をご覧ください。
妻(主人公)が、雨の中、義母と夫に捨てられる……というシーンです。
![](https://assets.st-note.com/img/1696582152578-ZboSySudbj.jpg?width=1200)
義母と主人公のフキダシはゆるいS字で配置され、最後に登場する夫のセリフ「お前 もういらないから」が原稿の真ん中に配置されています。
中央配置されたフキダシは、セリフが強く印象に残りやすく、「そのシーンで何を一番読者に伝えたいのか」が明確になります。
ここぞという場面での重要なセリフやモノローグは、中央配置にすると効果的です。
フキダシは左右に振りすぎない
もう1点、フキダシを読みやすくするコツとして、フキダシを左右の端に寄せすぎないというのもあります。
先ほどの原稿の場合、フキダシは黄色のライン内で収まるようになっており、極端に端に寄せたフキダシはありませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1696582174861-6D70KzTexn.jpg?width=1200)
WEBTOONでは、読者の視線は上から下に移動しながらセリフやキャラを追いかけていきます。フキダシで視線が忙しなく左右に振られると、読者が読んでいて気持ちいい流れを阻害してしまうこともあるので、注意が必要です。
逆に、そのジグザグで不安定な配置を演出として使うこともありますが、いずれの場合も意図的に配置することが大事です。前回の記事でもお伝えした通り、「なんとなく配置する」はNG!
「フキダシも絵の一要素である」ということをお忘れなく!
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『サレ妻のリベンジ』©comee・仲紙/comico ©都築七美/エブリスタ