What If… : Never Into the Spider-verse

D「Yo! ピートボーイ、相変わらずショボくれてんな、Ha!」
S「やあ、ウェイド、君はいつも楽しそうでうらやましいよ」
D「なんだよ、いつもに増して辛気臭いな。困ったことがあるなら、オレちゃん相談に乗っちゃうよ」
S「じつは自分の人生がうまくいかない原因がなんなのかを探るために過去50年ほどの自分のコミックブックを読み返してみたんだ」
D「ほぉ(物好きなヤツだな)」
S「それで気がついたんだけど、僕ってライターに恵まれてないんじゃないかと思うんだ」
D「なるほど」
S「特に90年代にJBってヤツが脚本に入って以降、なんか理不尽な目にばっかり遭ってる気がするんだ」
D「なぁーんだ、そんなことか。早くいってくれよ、このインクレディブル・デッXXXXさまにかかればそんな問題、即解決さ」

D「よぉ、ネイサン、ハッピーかい」
C「さっきまではな、お前の顔を見てオレの爽やかな1日が台無しになった」
D「またまた〜ツンデレなんだから、このぉ」
C「で、何の用だ(どうせロクなことじゃないんだろうが)」
D「いやー、じつは友達が困っててさ、オレちゃん助けてやりたいのよ」
C「珍しくまともな理由だな。人助けなら、場合によっては力を貸してやってもいい」
D「いや、力はいいんだ」 
C「?」
D「アレ貸してよ、アレ」
C「何のことだ?」
D「まーたまた、とぼけちゃって、アレだよ。タイムボトルネックとかなんとかいうヤツ」
C「なに? キサマ、時間移動は危険だと何度いえばわかるんだ! またタイムパラドックスを引き起こしたいのか」
D「大丈夫、大丈夫、なんとかなるって」
C「あ、いつの間に⁈ やめろ……」
タイムスライド・ワン! Boom!

D「はーい、JB、オレちゃんが来たよ」
JB「? 誰だ? スパXXXXX?」
D「まあ、まだファーストアップ前だからオレのことなんざ知るわけないんだけど、とりあえず死んで」
Bang!
D「コレで一件落着と」
Boom!
D「よぉ、ピート、万事うまくいったろ」
S「なんのことだい? それより聞いてくれよ、僕の人生がうまくいかない理由がついに判明したんだ」
D「!?」
S「僕はライターに恵まれてこなかったんだと思うんだ」
D「……オーケー、ピート、ちょっとレットコン後の現状を把握してくるから、一週間ほど待っててくれ」

大量のコミックブックを読み耽るD
『なるほど、JBがやったような展開をこの時間線ではDSってヤツがやってるのか……なんか、先の展開が読めたような気がするが、とりあえず解決策はわかった』
Boom!
「ハイ、DS」
Bang!
S「ウェイドぉ〜、聞いてくれよ。僕の人生、ちっともうまくいかないんだ……」
Boom!
Bang!
(以下繰り返し)
大量のコミックブックに囲まれてウンザリしているD
『……予想通りだ……いくら鬱展開に持ちこむクソ野郎を始末しても、別なクソ野郎が似たような展開にして埒があかねえ。根本的な解決策はなんだ?』
コミックブックをひっくり返し、頭をかきむしるD
床に落ちた一冊のコミックブックを見て、ハッと気がつく
『なあんだ、アイツをやっちまえばすべて解決じゃないか!』
コミックブックのカバーにカメラがズームしていくとそのタイトルがはっきり見える。
『AMAZING FANTASY』#15

not the END

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