見出し画像

岳 最終巻を読んでの感想

石塚真一さんによる漫画『岳』全18巻、何回目かの通巻読み(こんな言葉あるのでしょうか)

山岳救助ボランティアの島崎三歩を主人公にその周りにいる人々、三歩や山岳救助隊に救助された人達の山とのドラマを描いた作品です。

主人公三歩はかつて世界の山を登り8,000m級の山にも登る山のプロ。現在は北アルプスの山に住み、ボランティアで救助を行い必要最低限の生活必需品で山と共に生きる真の山男。山で父を亡くしたナオタと三歩の交流は毎回胸が熱くなります。何故北アルプスに拠点を置いたのか描写は無かったと思いますが、幼馴染の山岳警備隊隊長正人がいたからかもしれません。

そんな日々の中、三歩を慕っている救助隊員の事故をきっかけに自分の山を再び登る決意をした三歩。最終エピソードでは三歩の単独登頂挑戦と友人オスカーが請け負うエベレスト登山ツアーが同時進行していきます。

隣のローツェで単独登頂挑戦していた三歩ですが、エベレストの天候悪化を予見、自身のチャレンジを中断しエベレストチームと合流に向かいます…そんな最終巻

ここからネタバレ含みます

三歩のモデルとして途中の巻で紹介があった植村直己さんの様に冒険家はいつかは…みたいな部分はあったのかもしれません(ある種ジャックバウアー的な一つの使命に全てを捧ぐ狂気も感じます)。三歩の体は酷使されてますので長生きは期待出来ないかもとも思います。でもどうしても読む度に生きてて欲しかったなぁと思ってしまいますね。

最後の行動が三歩らしかったのか、そうでなかったのか私は悩みます。無線の時点ではインド隊の彼は生きていた、これが全てだったのかもしれない。でも自分の生還を考えたら、行くべきではない。それは滑落者に手を伸ばすのとは違うのだろうか。三歩だって人間だから気持ちのまま行動したりする事もあるよなとか。

ナオタの様に北アルプスの山見てみたい、登山行ってみたい(小学校以来行ってない…)と思っています。

何が言いたいかというと本当に良いマンガなので色々な人に読んで欲しいし小学校の図書室に置くべきだと思うなー。

『良く頑張った!三歩、おつかれ!』

読みたい



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?