見出し画像

センスオブワンダーな毎日

「知ることは感じることのはんぶんも重要ではない。」

「沈黙の春」で有名なレイチェルカーソンが自分の息子が幼い時に一緒に過ごした体験を主に綴った一冊、「センス・オブ・ワンダー」。その中で、この文章が出てくる。

この文章を見た時、俺の中の「生きる」にグッと近づいた気がしたんだ。

そうだよね、知ることよりも大事なことがある!ワクワクする、ゾクゾクする、不思議だ、そういう好奇心がどれほど人生を豊かにするか、そういう刺激、感動を子どもたちに味わって欲しい、それを死ぬまで持ち続けて欲しいって興奮したのを覚えている。そして、俺が人生で大切にしているものはこれなんじゃないかって。

前にトエックの泊まりのキャンプで、夜、虫の声がうるさくて眠れないという子どもがいた。その子は初めての泊まりキャンプ。だから、寂しくて、家に帰りたくて、そう言ってしまったのかもしれない。でも、それだとしても、虫の声がうるさいは悲しかった。俺だったら、虫の声を聞いて、心躍って、今すぐにどんな虫か見に行きたくて眠れないってなるけどな!

ワクワクする、ゾクゾクする、不思議だな、こんな好奇心こそが人生を豊かにすると思う。
教科書に書いてあるような無機質な知識よりも、外に出てたくさんの不思議と出会い、感じてみる体験。それはその子にとって、とても大きな財産になると思う。

トエックの日々では、センスオブワンダーの連続だ。
子どもたちと一緒に裸足で走ってみる。石の上を歩いて、イタタタ、ゆっくり歩こう。でも時にちょっと気持ち良い時もあるよね。キンカンを食べてみる。すっぱ!これは甘い!何が違う?上の方のは太陽がたくさん当たってるから甘いのかも!ふかふか田んぼの上でジャンプ。うわー、いつもよりなんか高く飛べてる気がする!ミミズを探そう!うわ、でっけー!でかでかミミズだ!緑の汁を出してるぞー、触ると臭いぞ。トンビにお昼ご飯のお魚の内臓をあげよう。どうやったら食べに来てくれるかな、木に登ってトンビの声を真似してみたらいいんじゃない?こんな感じに!トンボが結婚してる!田んぼに水まいたら、めっちゃきた!捕まえまくるぞ。ミミズ食べるかな?食べた!トンボってミミズ食べんの!?木をさしといたら止まるかな?止まった!今、何したい?うーーん、身体動かしたい!なんか走りたい!

この文字では表しきれない、グワってくる何かが俺を突き動かしている。子どもたちだってそうだろう。そして、そのグワってくる何かを感じてる時、それは生きてるって言うんじゃないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?