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「心から笑う」がわからなくなってから

何を書こうか。
ふと文章が書きたくなって、ここに戻ってきた。

最近よく本を読んでいる。小説からビジネス本まで様々だ。
そうそう、本を読んで泣いてしまうことが増えた。

前はそんなことなかった。何がそうさせたのだろう。年かな、年をとると涙もろくなるって言うし。でも、それだけで片付けていいのだろうか。もっと自分の中で大きく変わったことがあるんじゃないだろうか。

涙が出るってことは、感情移入しているってこと。
出てくる感情に気づき、それに蓋せず、味うことができているってこと。

これはトエックのおかげだな。
ここなら、誰もその感情を否定しない、そのまま「あなたはそう感じるんだね」と共感してくれる。
この安心感があるから、そのままを出すことができる。その感情はあってもいいんだと認めることができる。

トエックにきて、たくさん笑って、泣いて、怒って、そして幸せだなって思った。
子どもたちは素直に気持ちを出してくれる。嫌なときは嫌っていうし、譲れないときは譲れないし、悲しいときや悔しいときは思いっきり泣く。そして、楽しいときはとびきりの笑顔をみせてくれる。

その姿に俺がどれだけ救われているか。
素直に気持ちを伝えると、「そうなんだね」とそのまま受け取ってくれる。
ああ、そうか、こんなふうに人とコミニケーションしたかったんだと気づかされた。

今までの自分を思い出す。
周りにあわせ、作り笑顔が板についていた自分。一人になるのが怖くて、嫌われるのが怖くて、人に合わせて生きてきた。
よく知る友達には「目が笑ってないときがあるよね」って言われた。何も返せなかった。だって図星だったんだから。
この時からである。「心から笑った時はいつ?」って質問に怖くなったのは。わからなくなった、人とどう関わっていいのか。そして、どう関わりたいのか。

今なら思う。自分の気持ちに蓋をせず、素直に表現すればいいんよって。でも、今まで周りに合わせてきた自分にとって、それは怖さ以外のなんにでもなかった。

トエックにきて、子どもたちに変えてもらったんだと思う。子どもたちのキラキラした笑顔を見て、何かがバリッと外れた。そう思うと、変えられたんじゃない、俺も子どもの頃の笑顔に戻ったのだろう。

俺はこのキラキラした笑顔を守りたいんです。
キラキラした笑顔も、荒れ狂う怒った顔も、悲しみに沈んだ暗い顔も、嬉しくてにやけてしまう変な顔も全部守りたいんです。
そして、その中で自分の気持ちも大事にしていきたいんです。

人はもっと色とりどりで、素敵な生き物だと証明します。



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