見出し画像

バーチャルでバンド結成1周年を迎えて

記:アルベール(Composer, Bass)

結成1周年、と言っておきながらもほとんどの人には初めましてではないでしょうか。
星空ロックバンド「Comet*Dusts」です!
宇宙や星空をモチーフにしたものを中心に、オリジナル曲を制作して演奏等しております。
YouTubeチャンネルにてライブ映像や音源など公開しているので、チャンネル登録よろしくお願いします!

※本記事は「VR音楽活動のススメ Advent Calendar 2020」という企画に合わせての投稿となります。VR上でどうやって音楽活動をするか、については他の方が詳しく触れられていますので、是非色んな記事を読んでみてください。

Comet*Dustsとは

ソーシャルSNS「VRChat」上で集まったメンバーで結成された、次元超越系星空ロックバンド。
コンポーザー及びベースのアルベールを中心に、ギターのKooTA、ボーカルのにゃんこむ、ドラムのNamazuが演奏を行う。
テーマとしては宇宙や星、星空を見上げるような歌詞が多く、疾走感のあるサウンドに仕上げている。
M3春2020ではファーストCD Quasar e.p. を発表。
MusicVket1でも同CDを試聴展示。Virtual Marketβにて販売中
盛夏音祭'20ではオリジナル曲4曲でVkitazawa AwakeにてVRライブ出演。
また2020年12月9日(今日)、新たなメンバーとしてピアノのあっきーが加入。
公式Twitterはこちら

今日リリースした動画を観ましょう。観てください。

これはオリジナル曲ではなくスマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」のステラという曲をComet*Dustsでカバーした動画ですが、撮影をVRChatで行いました。
所謂オンラインセッションですとか、演奏してみた動画をイメージしつつ、VR空間上のアバターで活動しているバンドとして魅せることを両立させようとした次第です。

・顔出しができる、むしろ見てほしい
・自分が実際に動いた様子をアバターに反映し、撮影できる
・話し合いも集まってその場にいるかのごとく行える
・背景(ワールド)なども自由に作り込める

これらが全て自宅にいながら完結できるのはVRの強みです。
特に4つめの「背景を自由に作れる」は個人的に大きいと思っています。

VR空間で音楽をするということ

私達は冒頭で結成1周年と記載しましたが、バーチャル空間上で活動できていることは多くありません。ライブに1回出演、バーチャル同人即売会に1回出展……十分では、と思われるかもしれません。
ただ、この記事を読んでいる方で、私達をよく知っていると言ってくださる方は現段階でどの程度いるか、といったことを考えるとまだまだだなと感じるわけです(ファンです!という方はありがとうございます)。

VR SNSというユーザーコミュニティにおいて、他ユーザーとの交流や距離感など、圧倒的に露出が足りていないのではないか、といった反省点からスタートしてしまいましたが、本題としては別になります。むしろ「VR空間で音楽ができて良かった!」ということを話したいと思います。

まず、VRChatでかけがえのないメンバーに出会えたこと。これが一番大きいです。完全に個人的な話となってしまい恐縮ですが、本当にこれに尽きます
VRChatは他のユーザーと距離が近く、気軽に交流できます。何気なくそこにいた人や、フレンドづてで会話した人と意外にも趣味が合うことがあります。
私はVR空間上で音楽をやるといった考えははじめ全くありませんでした。ただ、フレンドだったKooTAさんがギターを弾いているという話から、せっかくなら1曲弾いて、それをVR上で撮影できないか。そんな与太話がきっかけでComet*Dustsの前身が始まりました。
そこからまた別のフレンドだったNamazuさんを誘い、また別の何人かと集めたメンバーでQuasarのアテフリMVを撮影したところで一旦話は収束します。あくまでKooTAさんとNamazuさん以外は演奏していないからです。
しかしその後にゃんこむさんがQuasarを聴き、一緒にやろうという話が出て、Comet*Dustsは2019/12/9に正式結成された形となります。
メンバーは現実世界で集まるには距離が遠く、こういった形でバンドが結成できたのはVRChatというVRの交流空間ありきです。何でもできるから、何かを始めるには丁度良い。それがVRChatだと思っています。

画像1

(Quasar MVの一部)

もう一つ、VRで良かったこととして、演出の自由度の高さをお話ししたいと思います。
VRは3D空間をシミュレートしており、現実ではないためその要素を自由に弄ることができます。
現実にはできないような大掛かりな舞台装置、あり得ないライティングやカメラワーク、またパーティクル等様々な演出……なんでもやり放題です。
音楽は目に見えません。作曲家としては、これがすごく辛いものです。テレビや街頭広告ならまだしも、ツイッターなどでは「音が出せるかイヤホンなど接続した状態で」「動画を開く」「リンクを開く」といったふた手間以上がかかります。しかも動画を作らないと近年なかなか再生数が伸びない。
そして動画を作るとなると、かなりの金額が発生する、もしくは高度な技術が要求されます。VRはそれらをも解決してくれました。なにせ、機材を一旦揃えてしまえばそれで半永久的に撮影もでき、簡単に動きのある映像ができる。バンドとしても願ったり叶ったりです。
それこそ現実的な話であまり多くは触れたくないのですが、現実世界でバンドをやるとお金がかかります。MV撮影は1本で数万円が最低の最低ライン。演出も本当に難しいし、撮影が必ず上手くいくとも限らない。
それが自由に華やかに、想像した通りのものを表現できるとしたら。
音楽活動をする者にとっては理想的な手段の一つとして、VRは存在します。

バーチャルでバンド結成1周年を迎えて

1周年を迎えられたこと、それ自体とてもありがたいことです。現実世界では様々な要因によってうまくいかない場合も多々あります。それが今も楽しくやっていられるのは、バーチャル上から始まったからこそだと思っています。
当然、メンバーに恵まれたからが最大の理由なのは間違いないですが、そのきっかけはVRという不思議な縁です。
というわけで皆さんもVRでバンドやりましょう。いつの日か対バンができると嬉しいです。

全く参考にならない記事かとは思いますが、「音楽をやっていく/誰かとやる」手段として、VRは今後有用なツールの一つなのではないか、ということを言いたかったと記載して締めさせていただきます。

最後に、今後の活躍を見逃さないためにもTwitterフォローYouTubeチャンネル登録是非よろしくお願いします!

画像3

2020/12/9
アルベール (VRChatおよびVTuber)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?