さくらももこ

まるちゃんがいつもそばにいた少女時代

ちびまる子ちゃんのテレビアニメ放送開始時に私はまるちゃんと同じ小学3年生だった。まるちゃんのイラストが描かれた座布団を愛用し、唯一まんがの単行本を買った事があるのはちびまる子ちゃんだけだった。
永沢君の家が火事になる話や、藤木くん、丸尾くん。ローラースルーゴーゴーの話や、野口さん。面白エピソードがいっぱい思い出されるが、私が一番好きだったのは、号泣する前田さんに出現した鼻ちょうちんをまるちゃんは笑わないように我慢するが爆笑してしまった話だ。
中学生だった私は、漫画りぼんからその神回をカッターナイフで切り取り、いらなくなったノートの表紙と背表紙の間に切り取ったエピソード1話分を挟み、友人に渡した。授業中にノートを見るようにちびまる子ちゃんを読んだ友人が必死に笑うのをこらえている姿を見て、私も必死に笑うのをこらえた。懐かしい少女時代を思い出した。
ちびまる子ちゃんには感動した話もいっぱいあった。たまちゃんや南の島の少女、お姉ちゃんとのエピソード。遠足へ行ってお弁当を一人で食べながら母を想う話。
私たちの青春にいつもいたさくらももこさんの作品。素敵な時間をありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?