アラフォーアマチュアラノベ新人作家のテンプレ雑感

 売れているものが良いものなら、世界一のラーメンはカップラーメンだよ。by甲本ヒロト

 こんばんは、こむてくです。今回はいわゆる「テンプレ」がなぜ実績を狙うにあたって重要なのかです。

 冒頭はパンクロッカーの雄甲本ヒロトの名言ですが、

いや利便性やコスパまで加味したら世界一のラーメンはカップ麺、もっといえば原点にして頂点カップヌードルでしょが個人の感想です(笑)

 といいますのも、「いいモノ」って質だけでは決まらないではないですか。ラーメンなら味や食べ応えだけでは。

 ・フタ開けてお湯入れるだけで食べれて
 ・自宅で常温で長期保存できて
 ・スーパーで150円も出せばお釣りが返ってくるコスパ

のラーメンがカップヌードルではないですか、まさしく世界一のラーメンですよね。


 話がそれますが、僕はラノベを含めた日本文学に関して、

なんだかんだ消費する側の審美眼が肥えた成熟した芸術産業

だと思っています。たとえ日の目を見ずに闇に埋もれてしまった名作が少なからず存在しようとも駄作は日の目を見ても淘汰されてしまう、それが成熟した市場で日本の文学市場はその域に達せているとみています。

 その発展型といっていい漫画やアニメに関しては誰しもが認める世界最先進国ですからね。
 さすが意味を表す文字、表意文字の国です。


 で、表題です。なぜ「テンプレ」が重要なのか。

 ずばり結論から言ってしまえば、

テンプレ作品は読む側が読みやすい

からだと思っています。

 小説って不便なもので、ジュースのようにただ飲むだけで舌や喉が快感で刺激され購買意欲が満たされるわけではないわけです。

 読解しないと読解できないと買った意味読んだ意味がないんです。しかもそれには少なからずの手間と時間が必要となります。

 あえてこの言い方をしますと、非テンプレ作品は読んでいてすごく疲れます。
 その作品ならではの書きかたの癖や話の展開や話の魅力をいちいち頭フル稼働で読み取らないと読めないわけです。
 正直気合がみなぎっているとき以外読む気になれないです。

 その点テンプレ作品だとそれがすごくラクなんです。いつも通りに読み進めていって、いつも通りに読解して、そしていつも通り感動するだけで買った際に期待した快感を享受できます。

 ルーティン化された作業のなかで予定調和的に快感を享受できる、それがテンプレ作品の読む側の魅力です。テンプレ作品はいわばラノベ界のカップヌードルです。
 目の肥えたベテラン読者様であればあるほど読書の快感を享受する手段として無難であるテンプレ作品を選ぶことは自然なものであると思います。


 こんなこと言ってしまってはテンプレ作品ひいてはラノベ界隈全体をバカにしていると思われるかもしれませんがそんなことはないです。

 僕はテンプレ作品を「書かない」のではなく「書けない」のです。頭のなかにテンプレ作品工場をお持ちでいらっしゃる方々はそれだけで尊敬に値します。
 テンプレの会得がどれだけ大変かは、それこそカップ麺工場建設の大変さを侮れないように侮れないです。

 僕がテンプレに関して不勉強なのは、必要性を感じていないのではなく書くまえから書き手としてある程度冷めているからです。
 正直アラフォーのおっさんが余暇でできることなんてたかが知れてますからね、逆に熱を上げ過ぎて実生活に支障をきたすような真似は断じて許されない年齢ですし。


 結局なにが言いたいかって、テンプレはルールではなくても実績の獲得にあたっていちばん手堅い選択肢ですから、実績に向けて真剣に取り組むのであれば必須と呼んで過言ではないものではないでしょうかってことです。

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