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『限界ラバーズ~水槽いっぱいの愛を!~』で、僕が書いた話の話・前編

公演前に整理しようと思ってたんだけど、全然できなかったや。

※ネタバレが好きでない人には、読むのをすすめません。
※僕はネタバレや関連情報が大好きなので・・・
 同じような方で、余談として読んでくださる方へ。

劇団「スイミーは まだ 旅の途中」による
第四回いしのまき演劇祭 参加公演
限界ラバーズ〜水槽いっぱいの愛を!〜』の中で、
僕が書いた 3つの話 の話…をしたい。

僕が書いたのは、「ドライブ」と「限界店長の恋」と…
それから「恋愛コメディドラマ『桃太郎』」。

歩くさんの書いてくれた脚本は、
【 恋 】というよりは【 愛 】を感じる、
優しい話だったから。
僕は3つの話を【 恋 】の話にした。(※つもり)

限界店長の恋」は、オー・ヘンリー(O. Henry)の小説
『多忙な仲買人のロマンス』(The Romance of a Busy Broker)を
芝居にしたいなー・・・って思って、書いた。

夏だったか、夏前だったか…
『多忙な仲買人のロマンス』を読んだとき
僕は、「これこそ完全に、恋の話だ」と思った。
オー・ヘンリーは高校生の時に読み倒していたと思っていたけど…
その時は、すごく新鮮に感じられた。

目まぐるしく仕事に追われる中で、
愛おしい"ミス"・レズリーに心惹かれ・・・
それを今言わなくては、もはや・・・と慌ただしく求婚する。
いざプロポーズをしてみれば、なんと二人は昨晩 結婚したばかりだった
・・・というオチなのだけれども。

いいなあ。人を好きになっちゃって、恋するってこんな感じだよなぁ。
(・・・恋かもしれないけど、愛ではないかもしれない?) って。

《恋は、狂気だ》…って、たぶん誰かも言ってたよね?

何回でも恋できちゃうって、いいなって。
忙しくって忙しくって、頑張りすぎて・・・いろんなことを忘れても、
「あなたと結婚したい」っていう気持ちは 消えないんだね、って。

・・・今のご時世、働きすぎは 笑えないんだけど。
今度は時代設定を現代にしないで、違う形でも書いてみたいな。

恋愛コメディドラマ『桃太郎』」は・・・
「どうしても恋に落ちる〇〇」を、お題にして考えていた。
その〇〇に入るのは、恋とは全く無縁のモノがいいと思っていた。
・・・でも、世の中には 恋の対義語 は存在しないらしく。
(愛の反対は、無関心だけど。)
なかなか思いつかなくて難航した。

「どうしても恋に落ちる〇〇」というお題を説明するときに、
「例えば、ロミオとジュリエットは最初から恋の話だからあれだけど・・・全然恋愛ものじゃない話で、登場人物が全員恋に落ちちゃう話・・・みたいな。もう、桃太郎とか。おじいちゃんとおばあちゃんは・・・そうなれば、そりゃーラブラブだろうけど。村中の人が桃太郎を好きとか。おともが桃太郎を巡ってバトるとか。鬼まで桃太郎を好きになっちゃって、めでたしめでたし的な・・・」と、言った。(言ったわ、そういえば。)

例えに出しただけ のつもりで、
本気で桃太郎を題材にする気はなかったんだけど・・・
でも、考えてみたら
他人(観客からみた、舞台上の登場人物たち)が、
「私、〇〇くんが好きー」「えー、アタシもなんだけどー」
「〇〇くん、ちょーかっこいいよねー」
「ちょっとちょっと、〇〇くんは私のなんだけどー」みたいな。
そんな・・・
はたから見たら、平和な理由で 喧嘩してたら面白いよな・・・って。
(当事者にとっては、一大事だけどね!)

主人公 とは、 主人公である というだけで
モテるし。強いし。かっこいいし。
これは、おともが桃太郎を取り合ったら 面白いのでは?
そして、女の子(?)たちの勝手な思惑なんて知らず
主人公は――最強のライバルと、くっついちゃうのだ。(これぞ、恋の不条理)
・・・とか何とか考えてるうちに、桃太郎にまとまってしまった。

役者のみんなの力に、大変助けられたんだけど・・・
おかげで たくさん笑える、楽しい話になった。よかった。

思っていたより・・・だいぶ長くなったので、一旦おしまい。
ドライブ」については また書く。

おいしいものを食べたいと思います。あとは、本を買います。