Fallout4 メインストーリー 創話

真実と虚構の入り乱れたFalloutの世界にようこそ

ファーハーバーというアメリカ西海岸の離れ小島で祖父と生活している猟師のネイト。ある日、祖父に連れられて鹿狩りに出かけた先で迷子になり廃棄されたホテルに迷い込んでしまう。
そこはグールがはびこる危険な場所でネイトは一瞬で取り囲まれてしまう。逃げ場を失ったネイトは命からがら稼働していたエレベーターに乗り地下に向かうとそこは超富裕層が隠れ住む秘密のシェルターだった。
延命のために脳を機械に移し替えた彼らはおもいおもいに暮らしていた。ネイトが匿われている間に不可解な殺人事件が起き、その調査に巻き込まれていく。

コンシェルジュを務める高性能AIを搭載した執事ロボットのコズワースと協力し事件を解決した。コズワースはファーハーバーまで見送りを申し出るが道中でゾンビ化した狼に襲われ故障してしまう。
彼を修理するためにネイトは祖父のオールド・ロングフェローを頼る。二人は島で一番機械に詳しいマリナーに相談するとコズワースを修理できる場所を教える代わりに頼みを聞いてほしいと言い出す。
島に住み着いた新興宗教団体が地元民を襲うようになったので追い払ってほしいと言われ再び霧深くに潜む危険へと手を伸ばす

宗教団体はアトム教徒と呼ばれており、放射能を神と信じて崇め称えている。彼らの秘密を暴いたネイトに危険が迫る中、彼を守りながらなんとか教団の最深部の教祖を追い詰めたオールド・ロングフェローは驚愕の真実を目にする。アトム教団が信仰していたのは壊れた原子力潜水艦であり漏れ出た放射能が島の霧に乗って島全体を包んでしまったのだ。島全体の脅威を救えるのはアカディアに住む科学者 だった。彼は仲間の と人造人間のプロトタイプであるDi-Maと共に放射能から島民を守る装置を開発していた。ネイトは彼らから依頼された通りに霧コンデンサ―を島中に設置する。そして1人の少女カスミと出会う。彼女のホロテープから島に隠された秘密とDi-Maに関する不可解な情報を入手する。

マリナーが彼らに事前に連絡をしてくれていたおかげでコズワースは修理されネイトは喜ぶ。カスミはアカディアの調査を終え本土へと帰還した。そしてネイトに科学者たちの秘密を打ち明ける。霧コンデンサーには真の目的があった。科学者たちは霧コンデンサーを使い島に隠された原子爆弾の位置を特定し、それをアメリカ本土に打ち込もうとしていたのだ。ネイトは島民の協力を経て原爆の発射を未然に阻止するも、科学者たちによって生み出された怪物の襲撃を受けて町を破壊されてしまう。生き残った島民たちは島を離れて本土へと旅立っていく中、ネイトは科学者との全面対決にのりだす。残った島民のほとんどは怪物と戦い散っていった。ネイトは真相を知るDi-Maを打ち倒し島に平和が戻ったかに見えた。

Di-Maの放った攻撃で負傷したネイト、ロングフェローとマリナーは放射能の影響で身体が蝕まれ始めた。Di-Maのターミナルから治療薬であるRad-Xが本土にあると知った彼らはカスミと連絡を取り、治療薬を求め島を旅立った。本土に着くとマリナーとロングフェローは満身創痍となり、東海岸に住むカスミの父親である漁師ケンジ・ナカノの協力を経てメドテック社で治療を受けることに。だが猶予はあまり長くない。Rad-Xの開発元であるハルシジェン社の情報を得るためにネイトとコズワースはマサチューセッツ州のボストンに向かう。

沿岸沿いを南下すると人造人間の集団と巨大なカニの化け物に襲われ二人は窮地に陥る。巡回していたB.O.Sという軍事組織のパラディン・ダンスに命を救われた二人は彼の目的地がボストンのケンブリッジ警察署であることを知り同行を願い出る。心強い味方を経て3人はボストンに向かう。ネイトは荒廃した本土を見て愕然とする。立ち寄ったバンカーヒルという商人の街では奇妙な誘拐事件の話を耳にする。そこのキャラバン隊をまとめるストックトンじいさんの娘が失踪したことを知った3人はグッドネイバーと呼ばれるならず者たちが支配する街で聞き込みを行う。グッドネイバーの市長を名乗るハンコックは見せしめに仲間を殺すほどのサイコパスだが来訪客には親切に接してくれるお陰で街の治安は保たれているように見えた。

聞き込みを続ける中でグッドネイバーにホテルを構えるギャングのマロースキーが薬物を密造しているとして疑いをかけられていることが判明する。ハルシジェン社の情報を与える見返りにハンコック市長に調査を頼まれる。何かの時のためにとパラディン・ダンスは無線をネイトに手渡すと一行の無事を祈り立ち去った。密造所の秘密を暴いたネイトをハンコック市長はえらく気に入った様子だった。ハンコックは暗殺者を雇いマロースキーを討つと、ストックトンじいさんの娘を探す協力を申し出る。ハンコックの協力により傭兵としてマクレディが仲間に加わり3人は賑やかに見送られグッドネイバーを旅立つ。

本土はハルシジェン社が行った実験のせいでスーパーミュータントと呼ばれる怪物の脅威にさらされており、さらにボストンは悲惨な状況にあることを知る。マクレディ―は傭兵稼業の仲間であるケイトを頼り旅の協力者を募るがボストン全体の治安は悪化しておりケイトは乱闘ショーの見世物になっていた。レイダーと呼ばれる無法者たちはケイトを開放する見返りに金を要求する。大金を吹っ掛けられて怒ったマクレディはレイダーを射殺してしまい全面戦争に。コズワースが隙をみてケイトを助け出すとレイダーの襲撃を避けながらの逃亡劇が始まる。

いたるところで監視を強めるレイダーの集団に苦戦しつつ4人はボストンの中心地であるダイヤモンド・シティに辿り着く。契約を終えたマクレディは薬漬けになっていたことを隠していたケイトの治療のために治療先を探し始める。ネイトとコズワースは聞き込みを続け、Rad-Xの開発者であるバージルという科学者の存在を突き止めるも所在が分からず、バレンタイン探偵事務所を訪れた。廃棄された人造人間であるニック・バレンタインはその知覚を活かして探偵家業を行っていた。彼は今、自分と同じように廃棄された人造人間を保護する活動を行っていたが手詰まりに陥っていた。

聞き込みを続けるうちにダイヤモンドシティの住人たちは人造人間が人間に成りすましている、彼らが人間をどこかに連れ去っているとにわかには信じがたい話を繰り返す。パブリックオカレンシズという新聞を書いている記者のパイパーこそがその情報源であり、彼女の助け無くしてはこの広いボストンに埋もれている情報は引き出せないとニックは言う。

島で起きたこと、バンカーヒルの誘拐事件の話をニックに伝えると街の新聞記者であるパイパーに協力を要請してくれた。一連の失踪事件の中に共通する糸口として新型人造人間の存在を突き止めたパイパーは突然市長の差し向けたセキュリティによって街から締め出されてしまった。地道な聞き込みの末、何者かが暗躍していることを察知したニックは突如誘拐されてしまう。ニックの帰りが遅いことを心配した秘書のエリーがネイトを頼り、因縁のあるギャング団の情報を伝える。彼は恐らくそこにいるだろうと。念のために目撃証言を集めるとケロッグという怪しい傭兵の話を耳にする。

ダイヤモンドシティを出るとレッドロケットダイナーでパイパーが待っていた。何かここは変だというパイパーを信じネイトが店をでると怪しいサングラスの男が遠くからこちらを見ていることに気づく。コズワース、パイパーと3人で路地裏に男を追い詰めると、男はあっさり白状し始める。人造人間について嗅ぎまわっているやつがいると本部から報告を受けて尾行していたのだという。不審がるパイパーをよそに男はコベナントとという街に人造人間の秘密があると伝え立ち去っていく。

コベナントに着いた3人は、妙な検閲を受ける。無事に検閲を終えて中に入ると異様に平和な街の中で何かを調べているダンという男と出会う。彼は行方不明の女性を探しているといい、協力してくれるならキャラバンの行方を捜してほしいと言い出す。もしかしてバンカーヒルのキャラバンのことではとコズワースが聞くとダンは驚いた顔をしている。4人はコベナントの住人に違和感を感じ、それぞれが聞き込みを始めた結果。全員がキャラバンが街を訪れたことを秘密にしていたことを知る。町長の言動を不審に感じたパイパーはこっそり町長の自宅に忍び込むとターミナルから恐るべき秘密を知る。

4人で町長を問い詰めると金で解決できないかと言い出す。ダンは毅然としてことわり、ついに町長はコベナントの秘密を話し始める。この町は実験施設のために訪問客を誘拐していた。少し離れた池の地下深くに秘密の施設があり、そこに女性が誘拐されていることを知り町長をパイパーとコズワースが見張り、ダンとネイトは地下施設へと向かって動く。そしてついに施設に囚われた女性を見つけ出す。彼女こそがストックトンじいさんの娘であり、人造人間の疑いをかけられ監禁されて拷問を受けていたのだ。施設長は女性の開放を約束する代わりに自分たちのことは放っておいてほしいと言う。聞き入れたダンは女性をバンカーヒルまで護送して立ち去った。いきさつを伝えキャラバン隊に協力を仰いでくれると約束して出発した。

人造人間は謎の組織により製造され人間と入れ替わっているのだと施設長は言った。ここでの口封じのために帰り道に警備兵を差し向けたがダンには敵わなかった。ネイトとダンは施設を出てパイパーに無事を伝えた。コズワースは同型機であるディーザーと出会い彼からレモネードを受け取って喜んでいる。町長の家を出るなり狂気に顔を歪めた住民が一斉に襲い掛かってくるがディーザーとコズワースの敵ではなかった。統率のとれたMr.ハンディの連携によりあっという間に死体の山が詰みあがった。ディーザーが後始末と協力を申し出てくれたおかげで一行はコベナントを活動拠点に据えることができた。

そんな一行の元にパラディン・ダンスを乗せたベルチバードがやってくる。旅の途中で事情を聴いていた彼はB.O.S本部の科学者に頼みRad-Xの在りかを探してくれていたのだ。そして一時的にだが放射能被ばくの緩和を行うヌカ・シャインというドリンクを渡してくれた。彼の本当の目的はネイトの勧誘であり、エンクレイヴという組織の壊滅に手を貸して欲しいとネイトに頼む。パイパーは手助けぐらいならしてもいいといい、4人は先ずケンブリッジのレーダーを復旧させる部品を探しにアークジェットシステム社へと向かう。道中には襲撃されたであろうキャラバン隊が横たわっていた。そこにはディーザーのレモネードと書かれた空の容器が転がっていた。

アークジェットシステム社の工場は不気味なほど静まり返っている、一瞬割れた窓ガラスの向こうをかがうろついている気がした。まだ電気は通じているようだ。古いフュージョンコアが残っているのだろう。パラディン・ダンスが先陣を切って突入すると青白い閃光がパワーアーマの装甲を焦がした。人造人間にあっという間に包囲され逃げ場を失う4人。ネイトは背後にある奇妙な装置に気づく。床に散らばった鉄屑やがらくたを詰めて勢いよくそれを発射すると爆散した破片が人造人間の装甲を軽々と砕いた。
4人は二手に分かれコズワースとパイパーが入り口を固める。

さらに奥に進むと文字通り降って湧いた人造人間がネイト達を取り囲む。パラディン・ダンスがフラググレネードをばら撒き突破口を作るとネイトは設置されているジェットエンジン出力試験装置のボタンを叩く。
5,4,3,2,1・・・・カウントダウンが進む中、銃撃を受け続ける鉄の鎧は膝をついてよろめく。点火されたジェットエンジンは高温を放ち人造人間の集団を焼き尽くした。パワーアーマーを着ていなかったら危なかった、そう言い立ち上がるとヘッドアーマーが剥がれ落ち仏頂面のダンスの顔が見えた。リアクターを回収したダンスはネイトにB.O.Sへの入隊を進めるがパイパーが割って入り話に水を差した。すかさずコズワースがネイトにRad-X入手の進捗を聞き始める。

アークジェット社のターミナルには医薬品の輸送情報が含まれており、ついにRad-Xの在りかが分かる。しかし大きな問題が立ちはだかった、そこはスーパーミュータントの縄張りになっており人間が生きて通れる場所ではない、ということ。コズワースは楽しそうに人造人間の解体を始め、何やら部品をいくつか回収すると野営道具の入ったカバンにそれを押し込んだ。ダンスはケンブリッジ警察署のアンテナを修復するためにその場を離れた。無線でニックが帰ってこないことをエリーが伝えてきた、2週間以上ももどらないのはおかしいと慌てる。一行は彼が最後に目撃されたベドフォード駅へと足を延ばす。

メトロの中は巨大な迷路のようになっていたが、幸か不幸かマフィアが分かりやすく住み着いていた。ニックの吸っているタバコが落ちていることにパイパーが気づくとネイトは確信する。3人は暗闇から奇襲をしかけてマフィア達を気絶させるとニックを救出すべく捜索を開始する。地下鉄の路線はところどころが崩落して塞がっており車両の間を縫うように進む。すると奥に巨大な建造物が姿を現す。警備にあたっている見張りをおびき寄せて気絶させた一行は114と記された青いジャンプスーツを見つける。まっさらの新品のようだ。つぎはぎのある服を着ていたネイトはこのスーツに着替えることにした。

見たこともない重厚なドアがシューっと音をたてて規則正しく上下する。中を覗き込むとそこには閉じ込められて文句を垂れ流すニックの姿があった。見張りを倒すと3人はニックを救出することが出来た、だが帰りぎわにスキニー・マローンというギャングの親玉が戻ってきたところに運悪く出くわす。武装していたネイト達を見て愛人は逃げ出してしまった。マローンがニックには日ごろの恩もある、これ以上暴れられると面目丸潰れだと言い10数えるうちに出ていけというと4人は急いで駅を離れた。

ニックは一連の行方不明事件の手がかりとしてケロッグという傭兵を突き止めたもののそれがギャングの目にとまり閉じ込められてしまったのだ。ケロッグというのは数年前までダイヤモンドシティに小さな男の子と奥さんと暮らしていたが、ある日を境に忽然と姿を消した。心当たりがあったニックはケロッグの家を訪れ、持ち前の機械の指で簡単に鍵を開けてみせた。酒とタバコ、そして机の下のスイッチ。壁が大きな音をたててスライドすると中にはたくさんの武器弾薬が隠されている。傭兵稼業のプロは仕込みが違う。

ケイトの治療を終えたマクレディは真っ青な顔で戻ってきた。一行は場所をコベナントに移し状況を整理し始める。ニックは手がかりとしてケロッグの特定を急ぐ、これにパイパーが同行することになった。ネイトはマクレディの事情を聴いた。マクレディは息子が謎の病に侵されたと知らせを受けケイトと治療薬を探しに向かうという。ネイトはコズワースと放射能治療薬を取りにハルシジェン社のラボへと向かうことに。それぞれの進捗を確認しあっていると急にサイレンが鳴り響く。コベナントにガンナーが襲撃を仕掛けてきた。潤沢にある物資が目当てだったのだろう。コベナントを囲む防壁は頑強だが守りの手は薄い。備え付けのタレットは押し寄せたガンナーにたちまち破壊されバリケードも突破される寸前、防戦一方で身動きがとれない。

そこへストックトンじいさんが送り出したキャラバン隊が駆けつけた。彼らは連邦中を旅して回る行商であり自前の商品は武器弾薬が揃っている。ルーカスという商人は護衛と3人でロケットランチャーをガンナーの群れに撃ち込みひとまとめに葬った。コズワースが跡かたずけを始め戦利品を搔き集めている様をパイパーが記事にしようと書き始めていた。マクレディが今回の襲撃は自分に非があるとうなだれる。彼は元ガンナーで方々で荒仕事を請け負っていたがあるきっかけで足を洗った。それの報復措置だと言う。ネイトは何も言わず、肩を落とすマクレディの横に座った。

ルーカスは間一髪で間に合って良かったと笑みをこぼした。生き延びるには弾薬を切らさないことが長く生きる秘訣だ、そういうと一握りのキャップと引き換えに物資を分けてくれた。何かあれば力になると言い残しキャラバン隊は去った。コベナントの外壁は黒煙を燻ぶらせている。修理を頼まなければいけない状況に皆ため息をもらした。ケイトは恩返しとばかりにネイトに人手を集める方法を教える。パイパーもつてがあるようだ。ネイトはまた例の市長に頼もうと思案している。コズワースはまたディーザーにレモネードをねだって、1日一本までと注意されて皆を笑顔にした。

ケイトの計画はこうだ、自分を見世物にしていたレイダーを腕づくで無理やりここで働かせると言い出す。銃と金をちらつかせば簡単になびく連中だ。パイパーは苦笑いしながらダイヤモンドシティに浮浪者たちがいるのでなんとか搔き集めるという。いずれにしても時間がかかりすぎる。コズワースが無線を増幅して連邦中に流すのはどうかと提案してネイトは納得する。コズワースは早々にと言うとディーザーと一緒に中継器の製作に取り掛かった。一行はもう一度話合い、ネイトとマクレディ、ケイトが治療薬を探しにフェンズヘ向かう、これにはパラディン・ダンスの申し出をのみベルチバードに乗せてもらうことになった。パイパーとニックは誘拐事件に絡むケロッグの手がかりを追いダイヤモンドシティ周辺の捜索に向かう。コベナントは連邦で無線を聞きつけた誰かがやってくるのをディーザーとコズワースが待つ流れとなった。その間にもコベナントでは水や食料の備蓄を進めてくれるだろう。寝袋と弾薬を背負い彼らは再び旅立った。

ベルチバードで輸送してもらう代わりにB.O.Sの見習いになることを約束したネイトは入隊手続きを行っていた。マクレディとケイトは空飛ぶ乗り物は初めてのようでシートベルトを握りしめて遠い目をしている。ダイヤモンドシティを過ぎた頃、巨大なミュータントが目に入った。それは地面をわしづかみにすると勢いよくベルチバードめがけて放り投げた。機体を傾けるが小回りのきかないベルチバードには投げつけられた塊はかわせなかった。ゆっくりと横に回転しながら高度が落ちていく。パラディン・ダンスが3人にジェットパックを押し付けると口早に説明をした。ボタンを押せば飛べる、以上だ。そう言い放つとレーザーガトリングを機体からもぎ取って降下していった。操縦士はパラシュートで不時着し3人は叫びながらジェットパックで空を滑り降りた。飛散して燃え上がるベルチバードーの向こうからネイトを眺める人影がみえた。

着地した3人の前にグローリーと言う女性が現れる。そして横にはあのネイトを尾行していたサングラスの男、奥に数人が離れてこちらを見ている。
彼女が言うには、レールロードという団体がネイトに注目していて君の活躍を、隣の男、つまりディーコンから詳細に活躍ぶりを聞いているという口ぶりだった。強制はしないが人造人間を逃がす手伝いをしてほしいと歩み寄る。状況がのみこめないネイトの脇をマクレディとケイトが固めた。おいおい乱暴は困るとディーコンが困った顔をしてみせた。彼曰く人造人間はもう人間と見分けがつかない状況になっており、彼らには個人としての自由が必要だと話す。かくゆう彼らも人造人間であると。

彼らはある組織から人造人間を匿ったり、人間としての名前を与え新しい人生を送っている者もいるのだと証明してみせた。個別コードを口にすると近くにいた男が急に動かなくなった。これはリセットコードと呼ばれるもので彼らを初期化するコードなのだそうだ。コードを解除すると男は普通の状態にもどった。手の内を明かすというのは相応の覚悟がいるものだ。彼らはミュータントの目から3人を隠すためにレールロード本部近くの教会に秘密の隠れ家を用意してくれた。落ち着かないマクレディを気遣いケイトが落ち着かせると3人は眠りについた。

パイパーとニックはグッドネイバーを経由しダイヤモンドシティに抜ける道を探す。あの街のセキュリティは頭が固いが商人になりすませばすんなり入れるだろう。あるいは何か抜け道を知っているかもしれない。ネイトの使いだと話すとハンコック市長は快く2人を招き入れてくれた。ニック1人なら中に入るのは簡単だがパイパーの印象はすこぶる悪い。市長があっさり通すはずがない。だからといって単独行動も危険なことは熟知している。二人の相談を受けてハンコック市長は自分の醜い顔が気にならなければ同行しても良いと言い出す。しかしあの町はグールを嫌っている。3人はタバコで一服すると宙をあおいだ。タバコの灰皿から火の消えたタバコが床に落ちる。ハンコックはひらめいた。使われていない古い倉庫がある、そこから地下に穴を空けて真っすぐ掘り進めばダイアモンドシティに辿り着けるはずだ。ニックとパイパーはこの計画に乗っかることにした。ハンコックの狙いは地下の金庫室だったがそれは伏せられた。彼の部下であるファーレンハイトがにやりと笑う。

レールロードでネイト達が説明を受けているその頃、パラディン・ダンスは孤軍奮闘していた。押し寄せるスーパーミュータントを相手にしながらベヒモスとの1対1は分が悪い。頭部を重点的に狙い一気に勝負をつけようと考える。ベルチバードは呼ぶだけ無駄だろうと高いビルを目指す。ベヒモスに率いられたスーパーミュータントを消し炭に変えるとフュージョンコアが残数の半分を知らせる。高いビルを駆け上がると突然腕を鷲掴みにされ顔を覗き込まれる。ストロングと名乗るそのスーパーミュータントに両腕を掴まれ身動きがとれないが腕を引きちぎろうとはしてこないようだった。ストロングは大声で、オレは人間の作る白いミルクを飲んで頭が良くなりたいと繰り返す。わかったから降ろしてくれと焦るダンスを床に降ろすとストロングは他の兄弟たちの頭の悪さを嘆いている。自分に手を貸せば人間と同じ以上に頭が良くなれると懐柔をこころみるとあっさりストロングは味方についてくれた。

ストロングがベヒモスの近くで気を引き、その隙をついて頭を撃ち抜くと説明したが話が伝わったか確信をもてずにいた。結果的にストロングは話が頭に入っておらず単独でビルのアンテナを引きちぎってベヒモスに投げつけて気を引いた。パラディン・ダンスはガトリングレーザーの出力を最大にして回転数を最小限にしぼりストロングに気をとられたベヒモスの頭を撃ち抜いてミンチにした。巨体に押しつぶされて他のスーパーミュータントたちは負傷したり持っていたヌカグレネードが誘爆して総崩れとなった。ベヒモス討伐の件はすぐにB.O.S本部の耳に入り、後々に彼の活躍が評されることになる。ストロングは誇らしげにベヒモスの討伐話をパラディン・ダンスに離しているが同じ話を50回も聞かされたダンスは遠くを見つめながら体を休めていた。

コベナントの外壁を突貫工事で修復し終えたコズワースたちは通りすがるキャラバンから物資を譲り受けながら中継アンテナをくみ上げた。ここに録音しておいたネイトの声を送り連邦中に送信しようとした。残念ながら出力が足りなかったものの近場のラジオ局にこの放送が運よく流れた。そこではラジオの仕事を切り上げて新しい仕事を探していた の耳に入った。彼女はコベナントに駆けつけると中継用の強力なアンテナが連邦の数カ所にあるので、それをリレーして送信区域を広めようと提案してくれたのだった。 はコベナントの清潔さをすごく気に入って家の1つに住むようになった。主な仕事は畑の世話だ。ディーザーはレモネードを配る相手が増えて嬉しそうだ。コズワースは任せられる人手が集まり次第、ディーザーを連れてリレーアンテナに足を延ばす計画を立てはじめた。おもむろにディーザーがラジオをいじっていると、緊急放送が聞こえてきた。キャラバン隊が謎のロボット集団に襲われているようだ。

パイパーとニックはグッドネイバーの地下を掘り進む、といっても地下はメトロが崩落しているだけなのでフラググレネードだけでなんとかなった。壁の向こうから強烈な機械音と壁の崩れる音が迫ってくる。危険を感じた二人が後ずさりする中、ハンコックが笑い出す。眼の前の壁が流砂のように地面に流れて崩れると、中年の女性とその一味が現れる。ボッビのばばあが何をしていると、あたかも気が付いていたようなそぶりで向こうからやってきたまぬけな老婆に鋭い視線を送る。双方の狙いはそれぞれの地下にあるようだった。ハンコックは後ろに潜ませていたファーレンハイトに指示を出すと、彼女のミニガンが赤熱して大量の弾丸を吐き出した。ボッビはその場で肉塊に変わり、仕事がしやすくなったとハンコックが笑っている。ニックとパイパーはぞっとして目を合わせた。彼がネイトと懇意にしていなかったら命は無かったかもしれない。ハンコックの狙い通りにダイヤモンドシティの地下金庫に辿り着いた。目的を果たしたハンコックは中に置いてあったフォルダーに書かれた恐ろしい秘密をパイパーに手渡した。

あらかた説明を聞き終えたネイト達は自分たちの事情を話し始めた。グローリーはレールロードの代表であるデズデモーナとネイトを引き合わせてくれた。デズデモーナはネイトがエージェントになると約束してくれればマクレディの探す治療薬がある病院まで警護をつけると話をもちかける、もちろんハルシジェン社も同様に彼らの往復の無事を約束してくれた。ネイトはすぐに承諾すると、マクレディは涙を流した。ケイトが本部の機材や備品をいじくっているのを見て、何でも屋のトムが取り乱す。ここにある物は君のおもちゃではなく高度な科学の結晶だと説明したがケイトは気にもとめない。ハニー、キスしたいの?とからかわれてトムは赤面して顕微鏡を覗き込んだ。

人造人間には3タイプあるらしい。初期型、第二世代、第三世代。ニックはこのどれにもあてはまらないプロトタイプなのだそうだ。珍しいからじっくり話をしたいとデズデモーナがネイトを口説いていた。ニックはタバコを
ふかすと、その継ぎはぎだらけの身体を傾けて椅子に腰かけてくつろいでいる。くつろいでるのだろう。ドラムボーイと呼ばれる小柄な男性型人造人間は人間と遜色ない。横に座れば人間らしい温もりや発汗を見ることもできる。技術の進歩は恐ろしいと一行は思った。デズデモーナが言っていたインスティチュートと呼ばれる組織は確かに存在しているが、どこにあるのかは誰も知らない問いう。ネイトは不思議そうに首をかしげていた。ダイヤモンドシティでパイパーは記事のネタが付きそうにないとはしゃいでいる。ネイトの最初の仕事はレールロードの作法をディーコンから教わることだった。暗号と合言葉、これは昔から存在する手法であり、あらゆる諜報機関が採用している、そういった仕事をこなしてきたディーコンももちろん採用していた。

レールロードの仕事は人造人間の人格を保護することだ。自由意志を持つ存在を個人として保護する、そして人間としての新しい人生を提供することこそが彼らの目的であり生きる希望なのだ。ネイトは疑問に思うことがあったが口に出さず、先ず組織の仕組みを理解した。仕事の連絡は古い新聞ポストを使う。こんなものを使わなくても世の中にはもう通信手段が揃っている、だからこそアナログを利用するのだとディーコンは言う。情報を受け取ってディーコンに手渡すと彼の表情が曇った。拠点の1つがインスティチュートによって壊滅したのだ。レールロード本部にもどるとデズデモーナが新たな人造人間の救出計画を立てている。ネイトはおもむろにアカディアで出会った人造人間たちのこと、そして今連邦で起きている人造人間のことを話し始める。ファーハーバーでは彼らが驚異の存在だった、しかし今は逆に扱われている。

マクレディとケイトはドラムボーイに率いられてメッド・テック・リサーチを訪れていた。グッドネイバーの知人によればマクレディには奇妙な病気の息子がおり、その子のための治療薬を求め連邦中をあてもなくさまよっていたのだ。傭兵稼業にみをやつして、半ば保護されるようにグッドネイバーに身を潜めていた彼に吉報が届いた。キャラバン隊は連邦中の情報網を使って治療薬を見つけ出し、それをハンコックに伝えていた。ハンコックはネイトの安否を気遣い内密にマクレディと連絡を取りあう中で治療薬の発見をマクレディに伝えた。遺伝子治療の研究と製薬で名を上げた企業に忍び込むのは骨が折れる。厳重なセキュリティをかいくぐると大量のグールたちがラボに囚われていた。どの部屋も同じように見えて、薬がどこにあるのかも分からないがそれはここに必ず存在しているはずだ、そう信じてマクレディは彼にはガラクタと同然のものを漁る。冷凍ケースの中にそれは保存されていた。状況を理解したマクレディ―は急いでケースごとそれを持ち出すとグッドネイバーの運び屋に薬を託した。これで彼の息子は救われるだろう。

レールロードの任務を進めるネイトの元にハンコックが訪ねてくる。市長が街を離れるなんて何があったのかと質問するネイトに向けてハンコックは、俺はとんだふぬけになっちまった。お前のように危険をかいくぐって生きていくような、生きている実感を渇望しているんだ。このままでいいのか、とな。それとダイヤモンドシティの市長、マクドナウには貸がある。先ずはハルシジェンで薬を回収して、その後は少しこっちの用事を済ませてもらう。ネイトの返事は決まっていた。レールロードは状況を理解し彼らをハルシジェンへと送り出した。デズデモーナが任務の報酬として渡した奇妙なライフルが汽笛を鳴らす。ハルシジェン社は鍛え上げられた傭兵、ガンナーの巣窟になっている。そこから治療薬を回収するのは至難の業だが心強い味方を得たネイトは意を決して進む。

コベナントを整備しているコズワースの元に奇妙な客がやってくる。ダイヤモンドシティで落ちぶれていた所をニックとパイパーに声を掛けられてここにきたと。ここなら仕事があって温かい食事と家がある、働かせてほしいという。ディーザーが冷えたレモネードを差し出すと一息に飲み干してしまった。これでようやく連邦中にネイトの声を届けることができると確信したコズワースはディーザーを連れて中継アンテナを目指して旅立った。水を地層から吸い上げるポンプ、人感センサーつきのマシンガンタレット、大量の銃弾、そして野菜の実った畑、全てが揃った。ストックトンじいさんの計らいでバンカーヒルから定期的に医者も訪問してくれるようになり理想の居住地は仕上がりつつある、これをもっと広げていけばこの荒廃した世界を元に戻すこともできるだろう。コズワースは考えた。なぜこの世界はこんなに荒廃してしまったのだろう? 彼の演算子は答えを出すことをやめた。

ニックが事務所に戻るとエリーが泣き顔で迎え入れた。パイパーは妹のナットに無事を知らせ、市長の秘密を暴く記事を書き始める。記事はあっという間にダイヤモンドシティに広まるだろう、その時彼はどんな顔をするのか。パイパーは興奮して眠れなかった。パイパーの書いたパブリックオカレンシズの新聞記事、人造人間の恐怖はあっという間に人々に不安を植え付けた。もしかしたらあいつが、あいつが、いや自分の兄弟が、そして悲劇が起こる。突然、路上で男が自分の弟に向かって叫び始めた。そして銃を抜くと弟を撃ち殺してしまう。弟は人造人間と入れ替わっていたんだ、こいつは弟じゃない。血を流して息絶える弟を見て正気に戻ると、DCセキュリティが彼をどこかへ連れて行ってしまった。弟は人造人間ではなかった。

ネイトはハンコックと共にハルシジェン社のガンナーを1人また1人と片づける。メイトの銃が打ち出すレールスパイクは彼らの四肢をもぎとり壁に貼りつかせた。あまりの反動に制御がきかず、近くにあった薬品だなにレールスパイクが突き刺さりハンコックは体中が薬品まみれになってしまう。後続のグッドネイバーの精鋭が湧き出るガンナーを始末するとハンコックの手当てを始める。引くに引けないネイトはハンコックに背中を押されRad-Xを手に入れた。薬はすぐにロングフェローとマリナーに届くだろう。問題はハンコックだ。身体が薬品で焼けただれてかろうじて息をしている。持ち前のハンサムな顔が、今や見る影もない。ネイトはファーレンハイトと相談してハンコックをハルシジェン社のラボに運び込む。彼を存命させる手段は2つ、人造人間の部品を使って肉体を再構築させるかアボミネイトという手法を用いてグール化させるかだった。

アボミネイトとは忌まわしきファーハーバーでDi-Maが怪物を生み出した技術であり、私設はすでに停止している。息も絶え絶えのハンコックは言った。醜く醜態をさらしてでも人として成すべきことがある、だから今は死ねない。ネイトはB.O.Sに賭けた。ベルチバードがハルシジェン社の屋上に到着すると緊急医療措置とファーハーバーへの搬送が行われた。ボストンからファーハーバーまでは300㎞程度。ベルチバードなら問題なく到着できるだろう、そこから先はどうなるか分からない。奇しくもハンコックと同じ名前のついたその群は、彼の命をつなぎとめた。島で生き延びていた人造人間たちがハンコックを培養ポッドに入れ適量のガンマ線と放射能そしてミュータントから抽出したと思しき薬品をハンコックに注入した。ハンコックのアボミネイトは完了した。皮膚はただれ堕ち腐臭を放ってはいるがこの先何年も死なない身体になった。彼はこの後の人生をどうやって過ごすのだろう。責任の全てがネイトにあると理解してなおハンコックは、これからは自由にやりたいことができると笑った。

連邦の人造人間、そしてスパーミュータントは裏でインスティチュートが糸を引いているとハンコックは語り始めた。市長はターミナルで頻繁にインスティチュートと連絡を取りあっている証拠を掴んでいた。その秘密をレールロードに伝えに戻る。これからはネイトの仲間であり同士としてハンコックは生きていく。ハンコック一行はボートで本土へ戻りダイヤモンドシティのパイパーとニックに合流する流れとなった。トンネルは塞がっていない。B.O.S本部が連邦に到着すると、ネイトは正式にナイトの称号と役職をあてがわれた。ベヒモス戦から生還したパラディン・ダンスは誇らしそうに彼を見ている。プリドゥエン、アーサー王の盾の名を冠したその巨大飛行船がボストン空港に停留していた。船内では、ボストン空港で時折奇妙な唸り声が聞こえると噂されている。ダンスはその話を耳にするたび微笑んだ。パワーアーマを纏ったストロングがB.O.Sに潜り込み倉庫番をやっていることをダンス以外誰も知らなかった。ストロングは牛乳を飲める生活に満足していた。

B.O.Sとレールロードの兼業は過酷を極めた。時折コベナントに顔を出すとコズワースが嬉しそうに無線放送のこと、中継器アンテナまでの旅の話をしつこくネイトに聞かせた。稼働していない中継アンテナをディーザーが修理してコズワースがそこに無線を取り付けると連邦のほとんどにコベナントの存在を知らせることができた、それと同時に奇妙なラジオ放送を幾つも受信できるようになった。ナイトとして自由行動を許可されたネイトはストックトンじいさんの依頼を受け、キャラバン隊が襲われたという場所へと趣く。ロボットに撃たれて焼け焦げた遺体と、苦しそうにあえぐロボットが道に転がっていた。AIDAと記されたロボットをコベナントに運ぶとすぐに修理が行われた。音声回路が復旧するとエイダがことのいきさつを話し始める。

メカニストと呼ばれるマッドサイエンティストがロボット軍団を率いてボストン近郊に出没しては人を襲っていて、エイダ達の必死の抵抗も虚しくトレーダーは全滅してしまったのだ。ネイトは降って湧いた危機に表情を曇らせる。B.O.S本部への報告を終えると連邦中をベルチバードが巡回するようになった。B.O.Sの目的は人々の保護に重点を置いていたが、もう一つの目的として人造人間の殲滅を目指している。レールロードとB.O.Sで板挟みになったネイトの立場は揺らいでいる。ダイヤモンドシティからラジオ放送がひろがり連邦の人々は少しずつだが人造人間の存在を知り始めている。ネイトの呼びかけでパラディン・ダンスを除いた面々がコベナントに集結する。ケイトとマクレディはハンコックを見るなり銃を構えるがネイトが間に入って阻止した。パイパーは迷っていた。自分の書いた記事が人々を恐怖に陥れている、しかし依然として誘拐事件は続いており善悪の判断を備えた人造人間ニック・バレンタインが実際に自分の目の前に存在しており、手を貸してもらったという事実。

ネイトは核心に近づくためにはマクドナウ市長を問いただす必要があると決断する。ハンコックとニック、コズワースがメカニストへの対応を行い、ネイトとマクレディ、ケイト、パイパーがマクドナウ市長を追い詰める作戦が決定した。治療を終えたロングフェローはマリナーと共にファーハーバーへと戻った。レールロード本部へ戻ったネイトはデズデモーナから相談を持ち掛けられる。秘密裏に人造人間の救出を手配していた理由がついに明かされた。インスティチュート内部に内通者がおり、高度に暗号化されたメッセージで逃亡を望む人造人間を所定の場所に逃がし、その位置を知らせてくれていたのだ。その謎の人物から人造人間を大量に逃がす計画が届き、インスティチュート内部に潜入する必要があるという。存在しているがどこにあるかも分からない場所にどうやって潜入するのか悩むネイトにディーコンが吉報を届ける。インスティチュートから逃亡したと思われる科学者の行方を知った彼は調査を続けていた。その昔、200年ほど前に大国同士の核戦争が起きアメリカは原爆の脅威にさらされることとなった。その爆心地がアッシュランド方面にあり、そこで科学者らしき人物を見たという証言を得ることができた。ただ放射能レベルが強くまともにそのエリアへと通常の人間ならすぐに血を吐いて死んでしまうという。パワーアーマーか防護服が必要になる。

パワーアーマーといえば、パラディンダンスが着ているそれこそが求めているものだった。ろくに知識もなく維持管理ができるような代物ではないことは一目瞭然だ。コズワースやエイダのように機械の身体なら何も問題ないだろうが状況が状況なだけにあれを手に入れる必要がある。まずはマクドナウ市長を片付けることが先だろう。ディーザーがくれたレモネ―ドを飲み干すとパイパーが何か言いたげにネイトを見つめている。

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