見出し画像

アメリカン・ビューティー

アメリカの郊外の普通の家族が壊れていく映画。「少年は残酷な弓を射る」をもう一度読み返し、コミックマーケットに、郊外をテーマとした評論本を書こうかなと考えて、仕事中も自分のイメージする郊外の事を考えていたりして、もう一度観たくなってBlu-rayをBOOKOFFで買った。

どこか束縛されて、場所というよりも、心象の先の風景、それが郊外なような気がする。

普通の風景、普通の人々、普通の町並み、普通の幸せ、平凡、特別、ここに出てくる登場人物は、何かになりたくて、けれども何者にもなれない。

自分を追って、それが色々な割れ目を作って、ほんの少しでもタイミングがずれていたら、みんなが幸せになったかもしれないのに、そうならない結末。そして流れるエリオット・スミスが歌う、ビートルズの「Because」

「僕が一番美しいもの」として見せたビデオの映像は、からっ風に舞うビニール袋。何度も何度も反転して上に上がって、そしてまた落ちていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?