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16歳の時に観たTV版新世紀エヴァンゲリオンを、その倍の歳になって改めて観終えた。


最終話 世界の中心でアイを叫んだけもの

壮大だと思い込んでいた物語が、矮小化された形で〆られた、それがこの最終回。10代の頃に初めて観た新世紀エヴァンゲリオンの唐突なセラピーのようなラスト二話の展開は、それがとても理にかなったもので納得のいく、理想的な最終回だった。斬新に思えた。

今、当時の倍の歳となって、衝動的に観たくなってAmazonで注文したボックスセットで、改めて二度目の新世紀エヴァンゲリオンを五日間の(職場でも特に人間トラブルが大いに揉めた)労働後の夜で一気に完走をした。

予想と反してというべきか、忘れかけていた新世紀エヴァンゲリオンの展開は、娯楽アニメとして本当に面白かった。鬱々とした厨ニ病のようなセカイに逃避するつもりだった部分もあったので、思っていたよりも、そういうアニメじゃなかった事が新鮮だったし、逆に終盤は主人公ら10代の子達よりずっと、大人達のドラマ描写に重きを置いていて、それがメインに思ってしまって、またそのドラマが面白かった。自分がもうシンジと共感して衝動的になる見方が出来なくなってきてるのは、結局エヴァンゲリオンに限った事ではなくて、ロック音楽にしろ、映画や文学にしろ同様だと思う。だから社会に順応して生活できている。

最終回はその順応さへのセラピー展開が、とても平凡に思えた。それがまた、納得のいく最終回だった。

追記1 視聴の途中から、この「アニメ様の七転八倒 小黒祐一郎 エヴァ雑記」を、話数毎に観たら読んでいました。とても面白い記事です。

http://www.style.fm/as/05_column/animesama34.shtml

追記2 エヴァンゲリオン再視聴のきっかけはこのYouTubeシリーズです。
上田監督の映画部 シンエヴァへの道

https://youtube.com/playlist?list=PLBXitqA3nhEv38Zy-BJlSu4MsE4rNDSHE

追記3 最終回みる直前に、Twitterで、シンエヴァンゲリオンの上映日が確定(2021年3月8日)され、新しい予告編が公開。リアルタイム過ぎて驚きました。

https://youtu.be/d8mf0qDD3Qg


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