2019年、となりにあった4つの曲(楽曲オタク Advent Calendar 2019 5日目)

この記事は「楽曲オタク Advent Calendar 2019 - Adventar」5日目の記事です。

はじめましての方も、そうでない方も、こんばんは。こるすと=Colstrainsです。

今月号のユリイカ2019年12月号 特集=Vaporwaveに記事がのりました(雨、繫ぎ止める記録(ZINE) / Colstrains)。びっくりです。

さてさて、アドベンドカレンダーは、クリスマスを心待ちにして、ひとつひとつ窓を開けていくカレンダー。むかしは、本当にクリスマスが待ち遠しくて、一年で一番特別な日でした。それも、歳を重ねるごとに、次第に色あせて、だんだんと年末の忙しい中でのただのなんでもない一日になっていく気がして、さみしい今日このごろです。ちなみに一番好きなクリスマス・アルバムは、スフィアン・スティーヴンスってシンガーソングライターが、家族のために一年に一枚クリスマスアルバムを自分でつくったCDが集まった、「Songs for Christmas」というボックスです。素敵です。

音楽もそうです。十代の頃に洋楽ロックからいろんなジャンルの音楽が大好きになって、レコードを集めたりしてきましたが、しだいにじっくりと音楽を聞く力もへっちゃったのか、新しい音楽の12インチだ買わなくちゃ!とか、同じレコ箱を掘り進めることも、気づいたらしなくなっちゃいました。前は年末必ず、「今年のベスト音楽!」ブログを一生懸命かいたものですが(多分新譜を100枚くらい買ってた年もありました)

今年は、レコードとCD合わせても10枚買ったのかなぁ、という感じです。ライブも、大阪や東京でHomecomingsをみたり、地元の自然公園近くにあった空き家イベントハウスでTenniscoatsをみたり、ザ・なつやすみバンドをブルーノートでみたりしました。あとはこないだ細野晴臣の50周年ライブをみたり、あとはアイカツフレンズだったりオケカツだったりランガルだったり。

だっせんしちゃいました。今年良かった音楽といっても、今年出会って夢中になった、アイカツスターズ!や、プリティーリズムレインボーライブなどのアニメ楽曲ばかりです。直球でそれをしても面白くないので、いろいろまぜこぜの4曲を紹介します。新しくてかっこいい音楽じゃないかもですが、よろしくお願いします。

1曲め。Negiccoのプロデューサーや、アイカツの楽曲(それも「Pretty Pretty(アイカツ!)」や「みつばちのキス(アイカツスターズ!)」といったちょっと80年代色もある真っ直ぐアイドルソングなのにおしゃれ)をつくった、connieさんが、はじめてアルバム「VOICES」をつくられました。そのラストトラックです。

①灯りが照らす場所 (feat. 遠藤瑠香)

まずこのアルバム・ジャケットが最高です。右の無造作にはられているアイカツスターズ!劇場版、その手前でヘッドフォンをつけてる女の子。アルバムは他の曲も素敵なのですが、ラストのこの曲は、大空あかりや白鳥ひめの歌唱担当もされた「るか」さんによる、憧れへとむかう本当にアイカツステージ楽曲なのではないかというエモに満ちた曲なのです。この曲に出会ういろんな出会いがあってよかった2019年。

②The Moon Is a Harsh Mistress - Radka Toneff & Steve Dobrogosz

アルバム「Fairytales (1982)」。このアルバムは、今年発売された雑誌「&Music / 土曜の朝と日曜の夜の音楽」

https://andpremium.jp/extra-issue/music-2019/

にて中島ノブユキさんが紹介されているのをみて、きいてみたら、本当に大好きになって、Spotifyで何度も聞き直して、久しぶりにディスクユニオンさんで中古のCDを取り寄せてみたりしました。キャロル・キングのつづれおりとかにも近いのかな。ラドカ・トネフは、ノルウェーの伝説的ジャズシンガーです。他のライブアルバムとかすごいよ。それに反してか、このアルバムはシンプルなピアノをバッグに、ささやくように奏でる歌声。早く亡くなってしまったなんて、本当に残念。ニック・ドレイクやマーク・ホリス(マークは今年亡くなったんです。信じられないよ。ポストロックの先駆けって言われてる晩年のTalk Talkや彼のソロは神がかってます)が大好きなのですが、彼らとも魂のどこかでつながるような、そんな歌の力を感じます。

③Surf's Up - kauai hirótomo

今年発売されたアルバム「Another Galaxy」の冒頭曲。Surf's Upなんてきいたら聴くしかない・・という、Beach Boysの深淵大好きな自分ではありますが、その曲名をぶつけた気概を十二分に感じる楽曲で、生活の隙間隙間でよく聞きました。アルバム全体を通してまとめられた完成度は素晴らしいです。今年の誕生日に自分へのプレゼントとして渋谷のタワレコでお買い物したCDは、①で紹介したCDと、これと、あとはケムリクサと海獣の子供のサントラです。

④On Venus - Lô Borges

アルバム"Horizonte Vertical(2011)"より。ロー・ボルジェスは大好きなブラジリアン(ミナス)ミュージシャンの一人で、ミルトン・ナシメントといっしょにつくった、邦題「街角クラブ」が有名(だし自分にとっても特別なアルバム)。たまたまツイッターでこのアルバムを紹介されてた方(スッパさんだったかな)がいて、10年代にもアルバムだしてたの知らなくて、聴いたら、UKポスト・ダブステップやコンテンポラリー・ジャズも経由した(みたいな陳腐な言い方はいけんね)マイナー調のピアノのリフレインからのローの歌が魅力的で、つい数日前だけど、これと最新アルバムと、クルービ・ダ・エスキーナ楽曲もやったライブDVDを買っちゃいました。

以上です。お読みいただきありがとうございました!他の方の楽曲オタク Advent Calendar 2019 - Adventarの記事もよろしくおねがいします!



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