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Walt Disney & Nine Old Men & Ub Iwerks

今では知っている人も多くなってきたディズニーの歴史において
外すことのできない9人のおじさんたち。

私も仕事をするまでは実は知らなかった重要人物たち。

知り始めたら奥が深いのです。

で、まずはその前に!

この9人のおじさんを語るより先にいた重要人物。

ここを通過しなければ話が通らなくなってしまうほどの
おじさんのご紹介。

アブ・アイワークス

簡単に言うと、ウォルト・ディズニーと共に
オズワルドを生んだのち、ミッキーを作った人です。
厳密に言うとミッキーを具現化した人と言いますか。

もちろんミッキーの発想はウォルト・ディズニー。
そのウォルトの右腕とも言われた人物。

彼は、とにかく描くことが早かった。
そして影の天才だった。
彼なくしてはディズニーの成功はなかったと思います。

アブ・アイワークスとウォルト・ディズニーは
会社を立ち上げる前から別の会社での同期でした。

共に働いているうちに親交が深まり、一緒に会社を立ち上げることに。

しかし2人が最初に立ち上げたスタジオは破産し、
それでも諦めず再挑戦をしたのち「ディズニー・ブラザーズ社」が立ち上がります。
(経済面がズブズブだった会社に兄ロイ・ディズニーが参入し、会社は順調に進む)

有名な話、オズワルドは配給手数料をめぐって
ユニバーサル・ピクチャーズへ権利を奪われ、
同時にディズニーの下で働いていたアニメーターも引き抜かれ、
窮地に追いやられてしまうのですが、

そんな中でもなびかなかったアブ。

素敵。

これからオズワルドで一旗上げようぜ“!
って頑張ってた矢先に訪れたドラマのような展開。

さて、渾身の思いで生み出したうさぎを奪われたショックからどうやって
這いあがろう。。

そう思って、カエルや犬や猫やらキャラクターを次々に提案するも
どんどん却下するウォルト。

その後もともと共に働いていた会社で描いたネズミのスケッチから
インスピレーションを受け、これだ!
とミッキー・マウスが生まれます。(降りてきた時って早いんだよね)

その時発想はウォルトの中にあり、そのイメージを
そのままイラストにできたのは、アブがいたからこそ。

でも後世にアブ・アイワークスの名がウォルトほど轟かなかったのには訳があって。

蒸気船ウィリーが大成功し、その後のミッキーシリーズをほとんど手がけ、
さらにシリー・シンフォニー・シリーズもほぼ全て担当していたアブ。
(※「シリー・シンフォニー」は短編の童話シリーズ。「うさぎとかめ」や「みにくいアヒルの子」など。初期はクラッシックに合わせた無声のアニメーションシリーズ)

どんどん仕事が忙しくなる中、
だんだんウォルトとの間に歪みが生じ、不満が募り、退社してしまうのです。
半分引き抜き。

窮地の時になびかなかったのに、なんでーー!?

ここがポイント。

信じている気持ちが強い時は軸がブレないんですよね。
俺はコイツとなら死ねる(大袈裟)
無限の彼方へ共に行こう(トイ・ストーリー)

くらいの!気持ちがあるもんで。

それが、深く太く結ばれた絆に少しメスが入ってしまった。

そうなった後は自分との闘い。
信じる気持ちって本当に諸刃の刃で。

自分の可能性を信じたアブ。
その後、自身で会社を立ち上げるのですが、苦しくもなかず飛ばず。

ウォルトという天才があってこそ活かされていたアブ。
逆も然り。
(私はそう思います。)
そのことを離れたからこそ感じることになった彼は数年後
またウォルト・ディズニー・カンパニーへと戻ってきました。

しかし戻ってきた後はアニメーターではなく特殊効果技師として携わります。

彼の名が馳せていたのは退社前の歴史。
もともと親友だった2人の間は近くなりすぎたからこそ生まれてしまった歪みも
あったでしょう。
それでも数年の月日が経ち、裏切られた気持ちも時間が解決してくれたのか、
やはり親友であった2人の絆が切れていなかった。

一度悲惨な状況で辞めているのにも関わらず迎え入れたウォルトと、
許しを乞うたアブ。(むしろウォルトから戻って来いよって言ったエピソード)
過去と現在を切り分けて考えることができるようになっていた大人の2人には
その後「貢献」という文字がぴったりはまります。

お互いに許しを得て結び直された関係性が、
あまり語り継がれてはいませんが、深く優しい物語として感じ取ることができると思います。

たくさんの天才を生み出したディズニーの歴史の深さ
まだまだ続きます。

今日もここまで読んでくれてありがとうございます。

mumu

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