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パチスロを学んだ話。Red Thunderを作るために。

この記事は、パチスロを触ったことがない人向けに書いた記事です。
ゲームマーケット2022秋で出す「Red Thunder」というパチスロをテーマにしたカードゲームを遊ぶために、ある程度事前知識が必要なためです。
そこ行くパチスロやってる人にお願いです。
筆者もパチスロやったことありません。ので、お手柔らかに。
お聞きした人は30-50歳ぐらいの人たちです。(察せよ

Red Thunder レッドサンダー スロットカードゲーム

さて、ルール書き終わってから書いてるので、色々吹っ飛んでるとは思います。
文字ばかりですが、軽く読めることを心掛けてみたので、斜め読みでいいので目を通してもらえると助かります。
後、パチスロやってる人の人物像が見えたりするかもしれません。
「なんでやるの?」とか。

っていうか、これを読まないと、Red Thunderのルールを読んだときに「なんで?」って疑問がたくさん出てきます。1つの見知らぬ文化に触れるイメージでよろしくです。


1.基本編

パチスロに基本もひったくれもないんですが、とりあえずこれが基本かなと思うやつを。いや、きっとあるんだろうけど、スロット止めるだけに何を「基本」というのか、それは日本特有の「パチスロ」という文化にありました。(なんちゃら探検隊っぽく)

1)リール
リールとは、図柄が貼ってあって、ぐるぐる回るものです。通常これが3本あって、1つずつ止めます。
いや、マジでリールって何って聞かれてんもん。
パチスロ未体験者の私でも知ってるのに。
※ドラクエのパチスロはパチスロに入りますか? 私は真・女神転生2からですが。
※※比較的本格的なパチスロとして、「龍が如く」ってゲームシリーズで登場してるみたいです。さすがセガ。

2)役
リールを止めて、横3つ、もしくは斜めに3つ、同じ図柄を揃えると「役」となり、コインの払い出しがあります。
左に1つでもあればいい「チェリー」っていうのもありますが、基本的に「7」や「ベル」など、同じものを3つ揃える必要があります。
ちなみに黒い横棒は「バー(Bar)」と呼ばれます。
図柄はスロット台の機種によって異なりますが、概ね、7、Bar、スイカ、ベル、チェリーあたりはよく見ます。図柄は様々ですが、Replayっていう、再抽選させるものも大体あります。ないのもあります。(よくツッコまれる)

3)レバーとボタン
レバーを倒すとリールが回りだします。
その後、それぞれのリールに連動しているボタンを押してリールを止めて役を狙います。普通はこの認識だと思います。

内部的には、このレバーを倒した瞬間に当たりかはずれが決まっているそうです。頑張って止めても結果はよくなりません。でもちゃんと止めないと悪くなります。そう、外れるのは手動のくせに、当てるのは最初から運が必要です。

繰り返しますが、止めたときに役は決まりません。レバーを倒した時に決まります。その時に抽選が当たっていることが前提でリールを止めなくては当たるものも当たりません。
そのため、スロットする人の動画とか見ると、毎回毎回同じような図柄が並ぶことが多く、最初のリール(左端のリール)は毎回同じ図柄が並びます。

そんな前提なので、いつも通り押しているのに、左側のリールがずれると大当たりの可能性が高くなっているそうで、「なんで止まらないの?」って怒るより「これは激熱!」と言って喜ぶ人が多いのです。
初めて聞いた時は、「何言ってんだ、ずれて喜ぶとか」ってなるよね。なったよね。


2.アドバンス編

ちょっと先の話です。聞いた人のほとんどが歴戦の手練れでして。
後、友人周りに聞いたつもりなんですが、全員が全員、好みが違いまして……

1)大当たり予告
先予告と後予告があります。ここの項目は割と記憶と理解に自信がありませんw

先予告がある場合、その後、何回か回すと大当たりします。
後予告の場合は、予告がないですが、当たりではなく大当たりであることが当たってからわかる、そうです。(ここが特に私の知識不足)
中チェリーとか言い出す人がいたら多分それです。左側のリールで中央にチェリーが来ることを言います。
ジンクスみたいなんを機械的にやってると思ってください。知らんがな。

2)ジャグラー
スロットを代表する機種の名前です。液晶がついていないタイプのスロットです。ジャグラーとはピエロみたいな見た目のキャラクターで、名機? としてパチンコ屋さんにはあるそうですが、遊びとしてはあまり楽しくないらしく、座っている人はだいたい「本気で儲けようとしている人」か「修行僧」らしいです。
ちなみに液晶なしを総じて「沖スロ(沖縄スロット)」ということもあるそうです。アメリカ領だった時の名残かなんかかな。(歴史にも詳しくなっていく)

3)〇号機
エヴァのことじゃないです。スロット全体です。エヴァ機じゃありません。

パチンコ台は大別して、1号機から6号機まであります。いや、1~2号機ってみたことも聞いたこともないですが。(ちゃんと聞けたのは3号機から)
これは、ギャンブルに対する法律が変わるごとに(主に)更新されていて、法整備に合わせた機種になっています。

法律、そんな細かいところまで規定してるんかい。

ちなみに最新は6号機です。10年ぐらい前で5号機でした。
3号機の話をする人、4号機の話をする人、5号機の話をする人で、スロットという形は同じ話しながら、その内容はほぼ全く別の話をし始めるので、この辺を聞くときは何号機の話なのか言ってる機種名ではわからんから教えろ、ってぐらい言った方がいいです。
それくらい話がかみ合いません。

ちなみに、このゲーム「Red Thunder」を作る際、私個人としては、比較的早めに聞いてた4号機を目指したつもりですが、5号機で話す人も割といて、かみ合わなくて笑いました。
やりたいことは同じだけど、アプローチが違うみたいな(ゲームデザインの話ですが)

4)設定
コンフィグファイルとか、リールの図柄を指すんじゃありません。
言ってしまえば、どれくらいコインを吐き出すか、です。損得というか、パチンコ屋さんでいうと、どれくらい損を出すかというか、それによってどれくらいほかのお客さんを呼び込むか、というか。

設定には、1~6が存在して、簡単に言うと、1が厳しく、6が儲けやすいです。
ちなみに、設定6の台は幻みたいな扱いらしいです。見たことある、って言ってる人が1人もいませんでした。
スロット機自体も売ってて、そこで設定が任意で決められるところ「6」ってあるんで、存在はしているんですが。

後、この設定については、もちろん外からは見えません。
だから、「当たる台」「当たらない台」とかあるんですが、昔はパチンコ屋さんが設定を一部公開していたりしました。サービスデーとかいうやつですね。法整備が進むごとに公開できなくなっていきます。
パチンコ屋さんでは、それに対応するように暗号的に設定を示すお店が出てきます。無茶な通しサインみたいな話ばっかりで面白いです。
いまだにやってるところはあるんかな? 有名人来店とかに変わったとかなんとか見ましたが。
余談ですが、こういうのは例示とかは非常にやばいみたいで、書かないでおきます。でも近くの ×パチンカス 〇パチンコ屋に吸い込まれる人に聞くといろいろ教えてもらえるかもしれません。


3.エクストラ

そろそろ何言ってるんだ? っていうより混乱してきたんではないでしょうか? まだまだまだまだ深いんですがどうすれば。(もちろん、全部書ききれません)

1)攻略本
パチスロには攻略方法というのがあらかじめ決められていて、それらの本がパチンコ屋さんにはあるそうです。
昔のゲームの攻略本みたいですね。同じような感じなんかな?(昔は独自で見つけてたけど、今は……ry)
また、場所によっては、記事がスロット台に張り付けてあるそうです。
それくらい、「予告の揃い方」とか「狙うべき役」とかが機種によって異なります。新しい台が出たら、それらを知っていないと儲かることはもちろん、楽しむことができない、というのが今のパチスロらしいです。ダークソウルかよ。

2)リーチアクション
後1つで揃う、という時や、「あたり確定」の抽選が入った時に、台によっては特殊なアクションがあります。
リールの前に障子(物理)が現れてしまってしまうものや、リールがいったんすべて止まって、全部回りなおすもの、逆回転するもの、押しても全然止まらないもの(揃った上で止まる)、めっちゃ光るなどなど、リーチアクションによる違いがあります。そこが楽しい、ということです。(ギミックが動くんだから楽しいはず
もちろん、これをゲームに落とし込むことはほぼ不可能なんですが、(どうやって次を自動的に当てさせるっちゅうねん。光らすのはもうちょいでできなくはないんだけど(一応調べた
聞いた人たちから一番要望が多かったです。ここが楽しいらしい。

3)フィジカルのリールと、バーチャルのリール
液晶モニタが普及することによって、リール自体が液晶になっていることもあります。ただ、法律のせいなのかは分かりませんが、そういったものにも物理的なリールがついています。ついてないのもあるかもしれません。法律なんかも。

そして、物理的なリールと液晶のリールの両方がついているものは、図柄が同じものではありません。別の図柄、さらに別の順番に並んでいます。なぜ?
面白いらしいんですが、どっちが当たればどうなって、どうなったら大当たりなのか、とかは見ててもよく分かりません。
でもなんとなくですが、主流っぽいですね。今。

4)用語が特殊
激熱と聞いて、一撃と聞いて、「あーそういうことを言うこともあるのか」ぐらいなのが私のような遊んだことのない人の感想なのですが、どうやら、それぞれでちゃんと違いがあって、使い方も違うそうです。
パチスロやる人と話すときは、あらかじめこの辺は知っておいた方がいいようです。なんとなくこんな感じやろ、って感じで私も最初の方に話していたんですが、どうもそうじゃなかったみたいです。
イメージと違うパターンがめっちゃあった。
そして、何一つ、頭に入ってこない。どうなってるんや。

5)時間感覚が変
1回スロット台を打ち始めると、スロットやる人はどれくらい打っているんですようか?
スロットはコイン1枚が20円前後で、1回回すと3枚なくなります。
1000円入れると50枚前後になり、1回し5秒ぐらいです。
全部外れると2分もあれば、なくなるでしょう。
でもちょっとでもあたると長く楽しめます。当たればもちろんさらに楽しめます。
勝つまでやる人もいるかもしれません。止め時が難しいという話もあります。
結論としては、聞いた話、10時間ぐらい打ってる、って人が割といます。なぜ。そういう人に限って時間効率を気にしていたりします。なぜ。
そうでもない人でも3時間ぐらいでしょうか。なぜ。

6)儲かるの?
聞いてみました。アンケート含めて。
「昔は勝てた」という人は割といますね。ほんまかな。
「今は儲からん」という人がほとんどです。法改正が入った6号機が本当に無理、という人も。
結局、10%ぐらいで勝てるかな、って回答をいただきました。なんでスロットなんてやってるんです? お馬さんとかボートとかの方は74%ぐらいとか聞きますよ?

で、どれくらい勝てるんです? って話もいただきまして、
「110%ぐらい?」って帰ってきて、「なんでやってるんです? マジで?」
ってなるよね。わかる。
田舎の方では、じじばばが「生存報告」で使ってる、ってのもわかる気がする。

7)台の種類
無数にありまして、数種類のものを見てパチスロの話をしても、そのたびそのたびに新しい機種がやってきます。
後、人によって好きな機種が全然違うっていう。
目的も人それぞれだから仕方ないのかもー。
でもしかし、なんでこんなに違うんだーって感じです。
こんな感じのルールにしようと思うんだけど、ってちょいちょい話を聞いていた人もいるんですが、こんなにならん? って言われます。十中八九、その人の好きな機種です。はい。


4.いったん

終わっときます。思い出したら追加します。
しかし、この記事にどれくらい需要あるんかな。

Red Thunderについては、サイトでルールも公開してあるので、ご興味ありましたらよろしくお願いします。
イベントはもちろん、イエサブさんなど一部店舗でもお取り扱いいただく予定です。


5.スロットやってる人へ

このゲーム、Red Thunderは「光りません」し、「大当たり予告」はありませんし、アニメとタイアップはしませんし、「液晶も搭載されていません」。
後、リーチアクションもなければ、大当たり継続当たりもありませんし、ART機でも、ST機でもありません。

でも、3号機みたいなのは作れるかもしれないし、6号機みたいなのも作れるかもしれません。

余談ですが、ルールをほとんどいじらずに、役のアクションを変えたりするだけで新台は作れるので、割と何でもできると思います。
やるかどうかは別ですけどねー。完売したらカンガエルヨ。

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