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2022年防弾会食


BTSの2022年FESTA、9回目の誕生日の翌日に防弾会食の動画が公開された。
彼等は真心を尽くして今の苦しい気持ちや今後への決意を語ってくれたけれど、メンバーの涙や言葉尻を捉えたペラペラの記事がセンセーショナルに世界中に伝えられた。これは、日本語訳がない、公式発表がないというHYBE側の問題もあるとは思うけれど、受け手側に彼等の想いを真摯に受け止める姿勢もなくエンタメとして消費したことが一番の原因だったと思う。彼等はあの動画を世間一般に向けて投じたのではない。大切な友人であり彼等の一部ですらあるARMYに向けて、どうしても自分達の言葉で伝えたいと必死に伝えてくれたメッセージだったのだ。

BTSの活動休止か否か

あの発表は「BTSの活動休止か否か」と言えば、私はどちらも是であると考える。
もっと言うと、ARMYである私自身は、「7人での音楽活動の一時休止」と受け取った。でもその後の公式発表やナムさんのコメントはあくまでも活動休止ではないとされた。これは矛盾ではない。
CMの契約やら進行中の案件やらの問題もあるし、経済的な影響も大きいから、BTSを全て休止すると言う事はできない。だから、あの会食で「活動休止」はNGワードだったはずで、実際彼等もその言葉は使っていない。
だけどどう見てもメンバーの、特にナムさんの気持ちはもうギリギリで、どうしたって彼等には今すぐ時間や距離が必要なことは理解できた。その姿を隠さずに動画で見せることで、公式に伝えられない本心をARMYに伝えてくれたんだと思う。
同時に「活動休止ではない」という公式に発表される言葉を嘘にしない為に、タリョラバンタンというARMYに人気の楽しいコンテンツを続けると言ってくれたのだろう。
ARMYはその両方をそのまま受け取るべきだと思う。


BTSが伝えたかったこと

今回の防弾会食を通じて、彼等がARMYに直接伝えたいことの核心は、
「今後も長く防弾少年団を続ける」という宣言、
その為の「7人での音楽活動の一時休止」と「本格的な個人活動の開始」なのだと思う。だから今ここに「Yet To Come」という曲を置いてゆくのだし、7人が友情タトゥーを刻むのだ。まるで戻ってくるための道標のように。

BTSの気持ちとARMYの気持ち

アンソロジーアルバムだというPROOFの発表や、
それに含まれる新曲が3曲のみだということ、
グラミー以外の授賞式への参加がなかったこと、
アルバム発表の記者会見やパーティーのVライブがないこと、
個人活動が増えてきていること、
個人のインスタを開設したこと、
昨年末以来本国のコンサートとアメリカでのスケジュール以外休暇が多そうなこと、
どれも少しずつ情報を与えられてきたけれど
私達は信じたくなかったのだ。
彼等はずっと7人のままだと思い込みたかったのだ。
自分に目隠しをしていたのはARMYで、きっと彼等はそれも感じていた。
だから直接語りかける機会を設けてくれたのだ。

少しお休みをするとか、個人活動をするとか、他のグループなら特に発表する必要のないことだ。
毎年のようにアルバムをだしてツアーを回り、休みなく働いて、ミクテ以外の個人活動をほとんどしてこなかった防弾少年団だから必要以上に彼等は負い目を感じてしまったのだと思う。

ARMYに心を込めて話をしたいけれど、NGワードは絶対にあって、全てを詳らかにすることはできない。
動画を見たARMYが「自分が大切な彼等を追い詰めてしまった」と感じるかもしれない。
彼等と直接会うことを熱望しているARMYが世界中に沢山いて、暫く会えないと知ったら悲しむだろうと分かってる。
何より、ARMYが彼等の音楽を待ってる。
だけど、それを作るためには、今立ち止まることがどうしても必要で。
そんな様々なことがないまぜになって、彼等の涙になって零れ落ちた。

カムバのステージ

会食動画公開の前日に収録されたMカウントダウンのステージ。「For Youth」を歌い終わった後の7人の表情を見れば分かる。
一番大切なその場所に暫く立つことができないということが彼等にとってどんなに辛いことか、
でもどうしても必要なことか、
そして絶対に帰ってくるという強い想いが。

私達が守るということ

BTSに興味のない人、動画を全部見てもいない人、センセーショナルに取り上げたいだけの人、それを伝え聞いただけの人、そんな人に分かる訳ないし、分かって欲しい訳でもない。
そういう人には「BTSは活動休止ではない」と胸を張って言いたい。
だけど、ARMYとしては7人揃った防弾少年団としての音楽は少し待とう、約束通り必ず届けてくれるから楽しみに待っていようと思う。
才能溢れる彼等の個人活動は凄く楽しみだし、大好きなタリョラもある。9年分の消化しきれない程沢山の過去のコンテンツもある。
私の大好きな7人には、少し休んで荷物を下ろしていいんだよ、と言いたい。

BTSの、防弾少年団の居場所は、私達がちゃんと守る。
私達は虹の最後の色である紫色のように、お互いを信じて末永く愛し合うのだから。

バンタンへの手紙

ホソクさん
そんなに得意じゃないお酒を飲んで静かに泣いている姿が胸に刺さりました。
個人活動中のメンバーの健康を気遣うのもホソクさんらしい。
あなたが一番バッターでアルバムを出し、アメリカのフェスに参戦することがとても誇らしいです。
私達の希望、魅力を存分に解き放ってハッピーオーラで世界を驚かせて下さい。

ジミンさん
ARMYに全てを打ち明けられず、もどかしそうに涙を流すジミンさん。
一人は苦手な寂しがりやなのに、自分のことはそっちのけでARMYの心配をしてくれてありがとう。
あなたがソロでどんなものを見せてくれるのかとても楽しみです。
あなたの声とセクシーなダンス、スポットライトの中にジミンさんだけなんて、考えただけでゾクゾクします。

ナムジュンさん
まずはしっかり休んで、インプットも大事だけどそれよりもまず休んで欲しいです。
ARMYにどうしても聴かせたい言葉やメロディーが、きっと向こうからやってくるから。
それをちゃんと捕まえて、その後であなたの魂のラップを聴かせて下さい。
あなたは機械なんかじゃないし英語を話すのが仕事でもない、大切な私達のリーダーです。

ユンギさん
きちんと伝わるように気を配っていたユンギさんが、
ナムさんの涙に思わず泣いてしまうところ、年下のリーダーを本当にリスペクトしている気持ちが伝わりました。
ユンギさんの前には既に曲の依頼が長い列を作っていそうだけど、やりたいと思ったことを厳選して色んな音楽に挑戦して欲しいです。
もちろんAgust Dとしての活動も凄く凄く楽しみだけれど、ユンギさんもちゃんと休まないとダメですよ。

ソクジンさん
兵役の義務は平等なのに時期が近いというだけで大きく取り沙汰され、多分一番言えないことが多かった筈のソクジンさん。
弟達の話を聞き、黙って涙を受け止めてくれているようで、あなたの器の大きさを感じました。
どんどん磨かれる美しいハイトーンボイスをもっと聴きたいし、
WWHの俳優活動も絶対に見たいです。
緊張すると耳が赤くなっちゃうのだけは注意して下さいね。

ジョングクさん
ポジティブな決断なんだよ、と明るく伝えながらも、ヒョンが悲しむ姿を見ると堪えられなくなる優しいマンネ。
最近は防弾少年団を牽引するようなパワーを発揮するあなたは
ソロでもコラボでも曲作りでも、何も心配いらない当代随一のPOPスター。
沢山挑戦して、沢山チームに持ち帰って下さいね。
突然の深夜のカラオケも含めて、あなたの歌声をいつも楽しみに待っています。

テヒョンさん
見せたいものが沢山あると言ってくれたテヒョンさん。自分達が自身の幸せの為に決断したことだから、自分達が泣くのは違うと思ったんだろうな。
ARMYのことを味方だと純粋に信じてくれているのもとても嬉しかったです。
ジャズや写真や絵画、モデル、俳優活動、そしてあなたの曲が何より楽しみです。
あなたの中にあるあなただけの色、あなたが美しいと感じるもの、あなたの美意識を沢山見せて下さい。

Yet To Come

今回のことは大きな報道故に歪みも大きくなり、彼等も事務所もある程度はこの騒ぎを想定済みだっただろう。
リスクを承知のうえで、でもARMYに直接伝えることを最優先してくれたことが素直に嬉しい。
そして今回のこともいつか2018年MAMA授賞式のように、伝説になるのだと思う。
涙の訳は明かされないまま、一人一人の胸の中で大切な思い出になる。
私のような新規のARMYも、今そういう現場を見ているのだ。
防弾少年団は必ず戻ってきて、更に強くなる。

Yet To Come

私達はそういうグループを推しているのだ。
ARMYは幸せだ。

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