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栄螺堂【さざえどう】 / 会津若松市

さざえ堂は1796年に建立されたお堂で、正式名称は「円通三匝堂【えんつうさんそうどう】。
その当時、飯盛山には正宗寺【しょうそうじ】という寺があり、そこの住職であった僧郁堂【いくどう】の考案によるもの。

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さざえ堂の内部は二重螺旋構造の一方通行。
最上部の太鼓橋が登りと下りのスロープを繋いでいる。
上の層を歩いている人の足音がゴトゴトと聞こえる。


出入り口の彫り物が見事だ。
龍が立体的に飛び出して柱に絡み付いている。

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平成8年に国重要文化財に指定されたがその保存状態は最悪だ。
補修にはプラ波板や合板が打ち付けられ、歴史的な重みが薄れている。千社札が所構わず貼りまくられ、至る所に落書きがある。
日本一汚い国重要文化財ではなかろうか?
「世界でも例の無い稀有な建築様式」とか誇らしげに言っといてこのザマは無かろう。

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さざえ堂建立当時に在った正宗寺【しょうそうじ】は明治初期の廃仏毀釈で廃寺となった。


白虎隊十九士を祀った社「宇賀神堂【うがじんどう】」の前を通り白虎隊士の墓へ向かう。

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時々ぶらぶら
さざえ堂 / 飯盛山 (会津若松市)

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