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今夏の書塾展からの…

アーティスト
書家
作家(ライターの意ではない)
クリエイター

こういう大きめな括りの中に
入っているであろうわたし。

自分では
『感じる書』アーティスト とかいう
肩書きにしていたりする。

わたしが所属してから
16年半ほど経っている
この書塾の展覧会を終えて
10日経った。(毎日が猛スピード)

毎度のことながら
その時々での
現在のわたし自身についてを
見つめ直す機会になる。

書塾のメンバーに
個展をするとか書家と名乗って
仕事をしている人は
今のところわたししか居ない…
と思われる。

が、それぞれの個性が
溢れる作品が揃っての展示。

通りすがりの外国人にも
数組観ていただいた。
香港、上海、フランス…
そして
上の画像の彼らはアメリカ人。

もうね
日本語ペラペラとかのレベルではない。

わたし達が知らないような
言葉を使って感想を述べたり
こちらが説明として
日本の情緒を語っても
とても理解してくださっていた。
オドロキ。

秋から横浜に留学するという
大学院生の男性と
元バレエダンサーは日舞を学び
既に京都在住という女性。

この作品
草書だから彼らにも読めなくて
説明したら
多分1番興味を示してくださっていた
「舞」(数少ない男性書塾生の作品)
には、奥ゆかしさが感じられる。

踊り手である女性も
日本舞踊での自分と重ね合わせて
いたはず。(勝手な想像だけれども)

*・゜゚・*:.。..。.:*・' '・*:.。. .。.:*・゜゚・*

さて
今回わたしは2点出した。

小さな作品は
半紙の半分程のサイズで書き
軸装で仕上げたもので

タイトルは
「そぼ降る」シリーズ“雨曜日”より

そぼ降る雨の表情は
ひとつぶひとつぶ違う。
そしてめずらしく
淡墨で書いた。

軸の生地の薄い青は
雨模様の空気感を
軸棒(飾ると最下部)の両端に付ける
軸先の色は雨が落ちる地面の色を
イメージして選んでみた。
その軸先は陶器製で
生地の薄青色に近い色の点々が在る。

細かな所にも
自分のイメージしている
そぼ降る雨の様子のひとコマを
この軸装に表すことが出来た。

やっぱりそれが叶うと
作家としてすごくうれしい。
(というか、いつも最善を尽くしてる)

そして大きな作品の方は

「触 (Touch the Nature)」

これは
実は4年前に書いたものを
今回の展示をキッカケに
秋の個展に向けてパネル貼りで
仕上げたものだ。

当時プロフィール写真の撮影を
写真家さんにお願いした際
ひたすら書き続けている姿を
撮ってもらっていた。
そのとき最後に書いた一枚がこれ。

筆を置いて
墨を手に浸して書いた。

引いて見るのと
近くに寄るのとでは
まったく違う印象が違うという
手指での線が
筆には無い予測を無視した
ぶっつけ本番的で一枚だけの
面白い作品なのだ。

まぁ、説明しながら
実際に
観ていただかないことには
分からない細部のお話なんだけれども

個展では
そんな想い入れや
作品についてのエピソードを
モリモリと?多くの方々に
お話してみたい!

↑ゲストハウス様より画像を拝借↑

晩秋に
広島・宮島のゲストハウスの壁を
お借りしての個展を開催する
予定でこの2作品をはじめ
書きためたものを
これから作品化して新作として
発表したいと思っています。

是非是非
逢いに来ていただけると
うれしいです。

詳細は追って
決まり次第。

ありがとうございます。

『感じる書』アーティスト 石川呼穹

お読みいただきありがとうございます。 サポートしたいな…という方が もしいらした是非よろしくお願いします。