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仮想通貨入門 -テクニカル分析編- 第9回「ライントレードの基礎」


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「仮想通貨入門」は、全ての講座を受講することで、初心者さんが1人でトレードできるようになるカリキュラムです。

今回は多くのトレーダーが採用しているトレード手法「ライントレード」について解説します。超重要ですので、じっくり読んでください。

それでは始めましょう。


1. トレード手法の罠


世の中にはさまざまなトレード手法や考え方が存在します。例えば、、、

・移動平均線のゴールデンクロスで買い
・一目均衡表の三役好転で買い
・三尊天井で売り
・リバーサルハイ出現で売り
etc…

数の多さは我々を混乱させます。

「この手法は上手くいった」
「けど次のトレードでは上手くいかなかった」
「別の手法を試してみよう」
「こっちの手法も試したい」
「あれ?どっちがいいんだろう?」

そして、最終的に「何が正解か分からない」という思考停止を生みます。多種多様なトレード手法は、トレーダーの脳を破壊する罠です。

対抗策は一つしかありません。
トレードをシンプルにしましょう。

そこで私が提案するのは「ライントレード」を軸にしたトレードスタイルです。


2. ライントレードとは


ライントレードとは、チャートに引いた「水平線」「トレンドライン」「チャネル」を基に、値動きを予測するトレード手法です。

順に見ていきましょう。


3. ライントレードの基礎


はじめに「水平線」「トレンドライン」「チャネル」について簡単に説明します。

「水平線」は2つ以上の高値(または安値)を結んだ水平な線です。高値を結んだ水平線はレジスタンスライン(上値抵抗線)と呼ばれ、安値を結んだ水平線はサポートライン(下値支持線)と呼ばれます。

「トレンドライン」は2つ以上の高値(または安値)を結んだ斜めの線です。トレンドラインは、文字通りトレンドの方向を表しています。

「チャネル」は2つのトレンドラインで形成される帯です。チャートはチャネルの間をシグザグに進む特徴があります。


それでは、ラインを活用したトレード手法を見ていきましょう。なお、今回は簡単のために、主にロングを狙うエントリーに絞って解説します(ショートを狙うエントリーも同様に考えることできます)。


3.1 水平線を活用したライントレード


水平線を活用したライントレードには「ブレイク後の上昇(または下落)を狙うエントリー」と「反発を狙うエントリー」の2つがあります。

▼ブレイク後の上昇(または下落)を狙うエントリー
ブレイク後の上昇を狙うエントリーには、主に2つのエントリーポイントがあります。

1つ目は、水平線をブレイクして、レジサポ転換を確認したあとにエントリーする方法です(図のエントリー①)。ブレイク直後ではなく、レジサポ転換を待ってエントリーすることで、ダマシに遭遇する確率を下げることができます。損切りラインは直近安値の少し下です。

2つ目は、ダウ理論を活用して、直近高値の更新を待ってエントリーする方法です(図のエントリー②)。損切りラインは1つ目と同じです。

どちらを採用するかはトレーダーによって異なりますが、図の①でエントリーして、直近高値を更新するようなら、②で追加エントリーする戦略が考えられます。

エントリーポイント
①水平線ブレイク&レジサポ転換を確認してエントリー
②水平線ブレイク&レジサポ転換&高値更新を確認してエントリー

損切りラインの例
エントリー直前の安値の少し下

▼反発を狙うエントリー
水平線に触れたときにエントリーします。ただし、触れた瞬間ではなく、反発を確認してからの方が無難でしょう。損切りラインは水平線の少し下です。

エントリーポイント
水平線に触れたときにエントリー

損切りラインの例
水平線の少し下


3.2 トレンドラインを活用したライントレード


トレンドラインを活用したライントレードには「ブレイク後の上昇(または下落)を狙うエントリー」と「反発を狙うエントリー」の2つがあります。

▼ブレイク後の上昇(または下落)を狙うエントリー
ブレイク後の上昇を狙うエントリーには、主に2つのエントリーポイントがあります。

1つ目は、トレンドラインをブレイクして、リターンムーブを確認した後にエントリーする方法です(図のエントリー①)。ブレイク直後ではなく、リターンムーブを待ってエントリーすることで、ダマシに遭遇する確率を下げることができます。損切りラインは、エントリー直前の安値の少し下です。

2つ目は、ダウ理論を活用して、直近高値の更新を待ってエントリーする方法です(図のエントリー②)。損切りラインは1つ目と同じです。

どちらを採用するかはトレーダーによって異なりますが、図の①でエントリーして、直近高値を更新するようなら、②で追加エントリーする戦略が考えられます。

エントリーポイント
①トレンドラインブレイク&リターンムーブを確認してエントリー
②トレンドラインブレイク&リターンムーブ&高値更新を確認してエントリー

損切りラインの例
エントリー直前の安値の少し下

▼反発を狙うエントリー
トレンドラインに触れたときにエントリーします。ただし、触れた瞬間ではなく、反発を確認してからの方が無難でしょう。損切りラインはエントリー直前の安値の少し下です。

エントリーポイント
トレンドラインに触れたときにエントリー

損切りラインの例
エントリー直前の安値の少し下


3.3 チャネルを活用したライントレード


チャネルを活用したライントレードには「反発を狙うエントリー」があります。

▼反発を狙うエントリー
チャネルの上限(または下限)に触れたときにエントリーします。ただし、触れた瞬間ではなく、反発を確認してからの方が無難でしょう。損切りラインはエントリー直前の高値や安値の少し外側です。

エントリーポイント
チャネル上限(または下限)に触れたときにエントリー

損切りラインの例
エントリー直前の高値や安値の少し外側

以上、「水平線」「トレンドライン」「チャネル」を活用したライントレードについて解説しました。次は、ライントレード成功の要である「ダマシ対策」について見ていきましょう。


4. ライントレードの要「ダマシ対策」


ライントレードはシンプルで分かりやすいトレード手法ですが、ダマシに注意する必要があります。

ダマシとは、テクニカル分析の結果から予想される値動きと異なる方向に動く現象です。例えば、下図のように、水平線を下にブレイクしたことで更なる下落が予想される局面においても、長い下ヒゲを付けて価格が戻ることがあります。ダマシに遭遇すると、ライントレードは上手く機能しません(この例は、水平線での反発を狙ったエントリー。ダマシに遭遇すると、反発する前に損切りに掛かってしまう)

ダマシが発生する理由とはしては、トレーダーごとに使用しているテクニカル指標が異なることや、大口トレーダーによる仕掛けによるものが多いです。

ライントレードでは、ダマシの回避が成績を大きく左右します。以下では4つのダマシ対策を紹介します。


4.1 上位足のトレンド方向に沿ってエントリーする


エントリーの前に上位足でトレンド方向を把握しましょう。例えば、1時間足でトレードする場合は4時間足が上位足です。4時間足でトレードする場合は日足が上位足です。

上位足と同じトレンド方向にエントリーすれば、ダマシに遭遇する確率は低くなります。つまり、上位足のトレンドが「上昇トレンド」ならロングを狙い、上位足のトレンドが「下降トレンド」ならショートを狙います。


4.2 複数のラインが重なるポイントを狙う


複数のラインが重なる位置は、値動きを予想しやすいです。例えば、水平線とトレンドラインが重なる位置は、反発する力が2倍になります。


4.3 エントリータイミングを遅らせる


ブレイク後の上昇(または下落)を狙うエントリーの場合、ブレイク後のリターンムーブを待ってからエントリーすると良いでしょう。

反発を狙うエントリーの場合、ダマシの発生と反発を確認してからエントリーするのが無難です。


4.4 テクニカル指標やプライスアクションを併用する


テクニカル指標やプライスアクション、チャートパターンによる売買サインを併用することで、ダマシに遭遇する確率を下げることができます。

例えば、以下の売買サインを併用すると良いでしょう。複数の売買サインが重なったときにエントリーするのも有効です。

併用するテクニカル指標など
・移動平均線やMACD
・一目均衡表
・RSIやストキャスティクス
・ボリンジャーバンド
・プライスアクション各種
・チャートパターン各種

上述したテクニカル指標やプライスアクション、チャートパターンについては、過去の講義で解説していますので、そちらを参考にしてください。


5. まとめ


ライントレードには「水平線」「トレンドライン」「チャネル」を使ったトレード手法が存在します。ライントレードは、非常にシンプルな手法である反面、ダマシに遭遇すると上手く機能しません。ダマシ対策として、「上位足のトレンド方向に沿ってエントリーする」「複数ラインが重なるポイントを狙う」「エントリータイミングを遅らせる」「テクニカル指標やプライスアクションを併用する」といった方法を紹介しました。ライントレードを上手く活用して、エントリータイミングを見極めていきましょう。

END

次回は「利確タイミング」です。

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