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仮想通貨入門 -テクニカル分析編- 第11回「トレードの流れ」
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「仮想通貨入門」は、全ての講座を受講することで、初心者さんが1人でトレードできるようになるカリキュラムです。
第1回〜10回の講義では、「テクニカル分析の基礎」について解説しました。今回は、学んだことの集大成として、トレードの流れ(=全体像)について解説します。
今回の講義で「仮想通貨入門 - テクニカル分析編 -」は完結です。
それでは始めましょう。
はじめに
第1回〜10回の講義でさまざまなことを学んできました。
これらは全て、トレードを始めるための「知識の部品」です。実際のトレードでは、これらの部品を使って、「トレード」という一連の作業を行なっていきます。
以下では、「トレード」という一連の作業について、その具体的な順序について解説します。なお、本講義では、トレードの基礎的手法である「ライントレード」を前提に解説していきます。
ライントレードとは?
チャートに引いた「水平線」「トレンドライン」「チャネル」を基に、値動きを予測するトレード手法です。多くのトレーダーが採用している手法です。
1. トレードの時間足を決める
トレードはポジションを保有する期間によって、「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」「ポジショントレード」の4つのスタイルに分けられます。スタイルごとに使用するチャートの時間足は異なります。
![](https://assets.st-note.com/img/1711825826446-pfxrTgIH1U.png?width=800)
トレードスタイルは、トレーダーの生活スタイルやメンタル、投資目的によって異なります。まずは、自分に合ったトレードスタイルを決めましょう。また、どの時間足でトレードするのかを決めましょう。
トレードスタイルの選択に迷った方は、以下を参考にしてください(スキャルピングは高いスキルが必要であり、「仮想通貨入門」の趣旨とずれるため除外しました)。
1日に数時間確保できて、短期間のトレードを楽しみたい
→ デイトレード(先物 or 現物)
数日に数時間確保できて、数日から数週間のトレードを楽しみたい
→スイングトレード(現物 or 先物)
基本的にガチホして、保有銘柄が上昇するのを待ちたい
→ポジショントレード(現物)
2. 上位足のトレンド方向を確認する
トレードスタイルや使用する時間足を決めたら、上位足のチャートでトレンド方向を見極めます。
例えば、15分足でトレードする場合は1時間足が上位足、1時間足でトレードする場合は4時間足が上位足、4時間足でトレードする場合は日足が上位足と考えるのが基本です(諸説あり)。
トレンド方向を見極めるには、トレンドラインや各種テクニカル指標を用います。
トレンドラインの描き方については、トレンドラインを引こうを参考にしてください。
各種テクニカル指標の使い方については、テクニカル指標を使いこなそう(移動平均線 / MACD / ボリンジャーバンド)やテクニカル指標を使いこなそう(一目均衡表 / RSI / ストキャスティクス)を参考にしてください。
3. トレードの方向(ロング/ショート)を決める
上位足が上昇トレンドならロング、下降トレンドならショートを選択します。
厳密には、ロング/ショートのどちらを選択しても良いのですが、上位足のトレンド方向に沿ってエントリーする方がトレードの成績は良くなります。
4. トレードする時間足にラインを引く
トレードの方向を決めたら、トレードする時間足にライン(水平線、トレンドライン、チャートパターン)を引きます。
ラインの引き方については、水平線を引こうやトレンドラインを引こうを参考にしてください。
5. トレードシナリオを決める
次に「エントリーポイント」「損切りライン」「利確目標」を決めます。
5.1 エントリーポイントを決める
エントリーポイントは、価格がラインをブレイクアウトしたタイミングか、ラインでの反発を狙ったタイミングに設定します。
詳しくはライントレードの基礎を参照してください。
5.2 エントリーポイントが適切であるかチェックする
エントリーポイントを決めたら、エントリーのタイミングが適切であるかを多方面からチェックします。これはダマシ回避のために必要な過程です。
ダマシとは?
トレードでは、時に思ったような値動きにならないことがあります。その原因の大半がダマシと呼ばれる逆方向の値動きです。上述したラインのブレイクアウトや反発は、エントリーのタイミングが分かりやすい反面、分かりやすいが故に、逆張りをして個人投資家に損をさせようと考える機関投資家が現れます。そのため、トレードをする際には、常に機関投資家のダマシを警戒する必要があるのです。
テクニカル指標やチャートパターン、ローソク足が発する売買サインを確認しましょう。それらが指し示す売買サインと、自分がエントリーするタイミングや方向が合致しているかをチェックします。合致するほどダマシに遭遇する確率が低くなります。
テクニカル指標については、テクニカル指標を使いこなそう(移動平均線 / MACD / ボリンジャーバンド)やテクニカル指標を使いこなそう(一目均衡表 / RSI / ストキャスティクス)を参考にしてください。
チャートパターンについては、チャートパターンの覚え方を参考にしてください。
ローソク足については、ローソク足 完全解説やプライスアクション 完全解説を参考にしてください。
5.2 損切りラインを決める
次に損切りラインを決めます。
損切りラインの決め方についてはライントレードの基礎にまとめていますので、そちらを参照してください。
5.3 利確目標を決める
次に利益確定の目標を決めます。
利確目標の決め方については、利益確定のタイミングにまとめていますので参考にしてください。
5.4 リスク・リワードを確認する
エントリーポイント、損切りライン、利確目標が決まったら、リスク・リワードを計算します。リスク・リワードとは、1回のトレードにおける損失と利益の比率のことです。
リスク・リワードは、「損失:利益=1:2〜3」が適切だとされています。エントリーする前に、その範囲にリスク・リワードが収まっていることを確認しましょう。
6. エントリーする
実際にエントリーしましょう。エントリーした後は、損切りや利確の設定もしておくことを推奨します。特に損切りは自動でできるよう、必ず設定しておきましょう。
7. 利益確定 or 損切りする
目標価格に到達したら利確しましょう。または、損切りラインに到達したら、即損切りしましょう。なお、利確のタイミングに迷いが生じた場合は、部分利確(例えば、半分利確して、残り半分は流動的に決めるなど)を推奨します。
以上、トレードの具体的な順序について解説しました。
まとめ
今回はトレードの順序・流れについてまとめました。少々、手順が多いと感じたかもしれませんが、慣れればすぐに終わります。まずは少額から勉強のつもりでトレードを始めてみてください。トレードの手順や取引所での操作に慣れたら、今回紹介した手順を基本としながら、自分にあったトレードスタイルを構築していきましょう(過去の講義資料の復習も忘れずに)。それでは、実践の場でまたお会いしましょう。
END
仮想通貨入門 - テクニカル分析編 - 完結
Mr.₿itcoin
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