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仮想通貨入門 -テクニカル分析編- 第8回「チャートパターンの覚え方」


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今回は「チャートパターン」について解説します。
それでは始めましょう。


1. チャートパターンとは


チャートパターンは、典型的な値動きのパターンから、将来のトレンド転換や継続を予測する分析手法です。チャートパターンは多くのWebサイトや書籍で紹介されていますが、数が多くて覚えられない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はチャートパターンの覚え方や使いこなすポイントを紹介します。

2. チャートパターン一覧


チャートパターンは大きく分けて以下の3つに分類されます。

  • トレンドが転換する「転換パターン」

  • トレンドが継続する「継続パターン」

  • トレンドが転換 or 継続する「転換 or 継続パターン」

これら3つのパターンについて順番に紹介します。今は「こういうパターンがあるんだな🤔」と流し読みしていただいて構いません。

2.1 転換(反転)パターン


トレンドが転換しやすいチャートパターンは、「ダブル型」「トリプル型」「ヘッド・アンド・ショルダー型」「ソーサー型」の4つです。名称は私が勝手に名付けたので気にしないでください。

ダブル型
ダブル型は、2つの山のような形をしています。エントリーポイントはネックラインで、損切りラインを灰線または灰線とネックラインの中間点とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム

トリプル型
トリプル型は、3つの山のような形をしています。エントリーポイントはネックラインで、損切りラインを灰線または灰線とネックラインの中間点とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム

ヘッド・アンド・ショルダー型
ヘッド・アンド・ショルダー型は、3つの山のような形をしています。エントリーポイントはネックラインで、損切りラインを直近高値(左図の高値2または高値3)や直近安値(右図の安値2または安値3)とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム

ソーサー型
ソーサー方は、ギザギザした山のような形をしています。エントリーポイントはネックラインで、損切りラインを直近の高値(左図)や直近安値(右図)とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム


2.2 継続パターン


トレンドが継続しやすいチャートパターンは、「三角保ち合い型」「ボックス型」「フラッグ型」「ペナント型」の4つです。

三角保ち合い型
三角保ち合い型は、直角三角形の形をしています。エントリーポイントは上値抵抗線(左図)や下値支持線(右図)で、損切りラインを灰線とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム

ボックス型
ボックス型は、箱のような形をしています。エントリーポイントは上値抵抗線(左図)や下値支持線(右図)で、損切りラインを下値支持線(左図)や上値抵抗線(右図)とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム

フラッグ型
フラッグ型は、風になびく旗のような形をしています。エントリーポイントは上値抵抗線(左図)や下値支持線(右図)で、損切りラインを灰線とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム

ペナント型
ペナント型は、優勝旗の形をしています。エントリーポイントは上値支持線(左図)や下値支持線(右図)で、損切りラインを灰線とするのが一般的です。

引用:外為どっとコム


2.3 転換 or 継続パターン


トレンドが転換 or 継続するか分からないチャートパターンは、「ウェッジ型」の1つです。

ウェッジ型
ウェッジ型は、斜めに伸びる三角形です。

引用:外為どっとコム


3. チャートパターンの覚え方


全18個のチャートパターンを紹介しました。全パターンに対して「これは上昇サインで、これは下降サインで、これは…」と覚える必要はありません。

3つ覚えるだけで十分です。

1. 「山の形」はトレンド転換
2. 「ウェッジ型」は分からない
3. 「それ以外」はトレンド継続

覚え方を伝授します。語呂合わせみたいな感覚で覚えてください。

1. 「山の形」はトレンド転換
山に登ればいつかは下りますよね。だから「山の形はトレンド転換を表している」と覚えましょう。

引用:外為どっとコム

2. 「ウェッジ型」は分からない
ウェッジ型は、太陽の塔の手の形に似てますね。「こんなヘンテコな奴がトレンドなんて分かるわけがない」と覚えましょう。覚えやすければ、太陽の塔でなくてもOKです。

太陽の塔
引用:外為どっとコム

3. それ以外はトレンド継続
それ以外の「三角保ち合い型」「ボックス型」「フラッグ型」「ペナント型」は、トレンド継続であると覚えましょう。わざわざ覚えなくても、消去法で思い出せますね。

引用:外為どっとコム


4. チャートパターンを使いこなすポイント


チャートパターンを盲信しない
実際の相場では、チャートパターンのセオリーとは反対方向に値動きする「ダマシ」が存在します。ダマシ発生の主な要因は、大口トレーダーによる仕掛けです。例えば、以下のケースが考えられます。

  1. 買いシグナルが出そうな段階で、一般トレーダーが「買い」を入れる

  2. 合わせるように大口トレーダーが「買い」を入れる

  3. 結果、重要なラインをブレイクする

  4. ブレイクしたタイミングで、今度は大口トレーダーが「売り」を仕掛ける

  5. 結果、セオリーとは逆に下落していく

  6. 慌てた一般投資家たちが損切りを始めることで下落が進む

  7. 結果、「売り」を仕掛けた大口トレーダーが利益を伸ばす

相場にダマシが存在する以上、チャートパターンを盲信するのは危険です。それでは、ダマシを回避する方法はないのでしょうか?

2つの方法を紹介します。

①上位足と同じトレンド方向にエントリーする
チャートパターンを使ってエントリーする場合、まず最初に上位足でトレンド方向を判断しましょう。例えば、1時間足でトレードする場合は4時間足が上位足です。4時間足でトレードする場合は日足が上位足です。上位足と同じトレンド方向にエントリーすれば、ダマシに遭う確率が低くなります。

②リターンムーブを確認してからエントリーする
リターンムーブを確認してからエントリーすることで、ダマシに遭う確率を下げることができます。下の図で確認してみましょう。

相場では、重要ラインをブレイクアウトした後に、価格が元の位置に戻ることがあります。これをリターンムーブと言います。リターンムーブ後、さらに価格上昇する場合は、直近高値を更新して上昇するパターンが多いです。

そのため、エントリーのタイミングは、上図の「2. リターンムーブ」もしくは「エントリーポイント」まで待つことが推奨されています。


(番外編)カップウィズハンドル


カップ・ウィズ・ハンドルは、米投資家のウィリアム・J・オニールが提唱したチャートパターンです。コーヒーカップのような形をしていることからカップ・ウィズ・ハンドルと呼ばれています。

カップ・ウィズ・ハンドルは以下の順番で形成されていきます。

  1. 上昇する

  2. 利益確定の売りが発生する

  3. 大口投資家が買い始めることで上昇へ転換する

  4. 直近高値まで上昇する

  5. 利益確定の売りが発生する

  6. 直近高値まで上昇し、その後急騰する

エントリーポイントは、カップ・ウィズ・ハンドル形成後に、直近高値を更新したタイミングです。ただし、そのタイミングで出来高が増加していることを確認します。なお、カップの底から直近高値の値幅分の上昇が期待できると言われています。

END

以上、チャートパターンについて解説しました。
次回は「ライントレードの基礎」です。

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