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仮想通貨入門 -テクニカル分析編- 第7回「プライスアクション 完全解説」


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「仮想通貨入門」は全ての講座を受講することで、初心者さんが1人でトレードできるまで成長できるカリキュラムとなっています。

今回は仮想通貨トレードで特に重要となる「プライスアクション」について解説します。絶対に最後まで読んでください。

それでは始めましょう。


1. ローソク足とは


まずはローソク足について復習しましょう。

ローソク足は一定期間における値動きを「安値(やすね)」「始値(はじめね)」「終値(おわりね)」「高値(たかね)」の4つで表します。また、箱の部分を「実体」と呼び、上下に伸びる線を「ヒゲ」と呼びます。

ローソク足には「陽線」「陰線」があります。詳しくみていきましょう。

陽線は一定期間で価格が上昇したことを表します。①相場は始値からスタートして、②一度安値に到達し、③その後上昇して高値をつけて、④最後は終値に着地します。

陰線は一定期間で価格が下落したことを表します。①相場は始値からスタートして、②一度高値に到達し、③その後下落して安値をつけて、④最後は終値に着地します。

2. プライスアクションとは


プライスアクションは海外トレーダーに愛用されている分析手法です。仮想通貨は海外トレーダーが主役ですから、プライスアクションを学ぶことはとても重要です。仮想通貨のトレードでは、プライスアクションを積極的に使って、トレンド方向を把握したり、エントリーポイント・損切りラインを判断したりしましょう。

3. プライスアクション一覧


メジャーなプライスアクションを紹介します。

3.1 ピンバー

ピンバーはトレンド転換を示唆します。

ピンバーの成立条件(諸説あり)
・実体の大きさを1としたとき、長い方のヒゲが3以上の大きさ

ピンバーを使ったエントリー
・ピンバーは単体ではなくスパイクハイやスパイクローと組み合わせて使います

なお、ピンバーはヒゲが長いほどトレンド転換する可能性が高いです。また、ピンバー出現前のトレンド継続期間が長いほど、トレンド転換する可能性が高いです。さらに、ピンバーが同じ価格帯に複数回出現したら、その価格帯は重要なサポート/レジスタンスである可能性が高いです。

3.2 スパイクハイ

スパイクハイは上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆します。

スパイクハイの成立条件
・上昇トレンド形成後に上ヒゲの長いピンバーが出現

スパイクハイを使ったエントリー
・「ピンバーの安値」を割ったら「ショート」でエントリー
・損切りラインは「ピンバーの高値の少し上」

3.3 スパイクロー

スパイクローは下降トレンドから上昇トレンドへの転換を示唆します。

スパイクローの成立条件
・下降トレンド形成後に下ヒゲの長いピンバーが出現

スパイクローを使ったエントリー

・「ピンバーの高値」を超えたら「ロング」でエントリー
・損切りラインは「ピンバーの安値の少し下」

3.4 スラストアップ

スラストアップは上昇トレンドの継続を示唆します。上昇トレンド時はスラストアップが連続して出現します。

スラストアップの成立条件
・「直前の高値」よりも「次の終値」が大きい

スラストアップを使ったエントリー
・「Aの高値」を超えたら「ロング」でエントリー
・損切りラインは「Aの安値の少し下」
・(参考)スラストダウンが出現したら利確

3.5 スラストダウン

スラストダウンは下降トレンドの継続を示唆します。下降トレンド時はスラストダウンが連続して出現します。

スラストダウンの成立条件
・「直前の安値」よりも「次の終値」の方が小さい

スラストダウンを使ったエントリー
・「Aの安値」を割ったら「ショート」でエントリー
・損切りラインは「Aの高値の少し上」
・(参考)スラストアップが出現したら利確

3.6 ランウェイアップ

ランウェイアップは強い上昇トレンドの継続を示唆します。起点足は実体の長い大陽線となるケースが多いです。

ランウェイアップの成立条件
・「過去5本の高値」よりも「起点足の高値」の方が大きい
・「起点足の安値」よりも「先5本の安値」の方が大きい

ランウェイアップを使ったエントリー
・ランウェイアップはエントリーではなくトレンドの強さや継続の判断に使います

3.7 ランウェイダウン

ランウェイダウンは強い下降トレンドの継続を示唆します。起点足は実体の長い大陰線となるケースが多いです。

ランウェイダウンの成立条件
・「過去5本の安値」よりも「起点足の安値」の方が小さい
・「起点足の高値」よりも「先5本の高値」の方が小さい

ランウェイダウンを使ったエントリー
・ランウェイダウンはエントリーではなくトレンドの強さや継続の判断に使います

3.8 リバーサルハイ

リバーサルハイが高値圏で出現した場合、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆します。2つのローソク足を1つのローソク足として見たとき、ピンバーの形をしています。

リバーサルハイの成立条件
・高値圏である
①「Bの高値」が「Aの高値」より大きい
②「Bの終値」が「Aの実体」より小さい

リバーサルハイを使ったエントリー
・「Aの安値」を割ったら「ショート」でエントリー
・損切りラインは「Bの高値の少し上」

3.9 リバーサルロー

リバーサルローが安値圏で出現した場合、下降トレンドから上昇トレンドへの転換を示唆します。2つのローソク足を1つのローソク足として見たとき、ピンバーの形をしています。

リバーサルローの成立条件
・安値圏である
①「Bの安値」が「Aの安値」より小さい
②「Bの終値」が「Aの実体」より大きい

リバーサルローを使ったエントリー
・「Aの高値」を超えたら「ロング」でエントリー
・損切りラインは「Bの安値の少し下」

3.10 インサイドバー

インサイドバーは保ち合い相場を示唆します。保ち合いをブレイクすれば、トレンドの継続が示唆されます。

インサイドバーの成立条件
・起点足のローソク足内に後続のローソク足が収まる(内包されるローソク足が多いほど信頼度↑)

インサイドバーを使ったエントリー(上昇トレンド時)
・「起点足の高値」を超えたら「ロング」でエントリー
・損切りラインは「起点足の安値の少し下」

図は省略しますが、下降トレンドのエントリーも同様に考えることができます。

インサイドバーを使ったエントリー(下降トレンド時)
・「起点足の安値」を割ったら「ショート」でエントリー
・損切りラインは「起点足の高値の少し上」

3.11 アウトサイドバー

アウトサイドバーは保ち合い相場を示唆します。保ち合いをブレイクすれば、トレンドの継続が示唆されます。ただし、天井圏や底値圏で発生した場合はトレンド転換を示唆します。

アウトサイバーの成立条件
・起点足のローソク足内に過去のローソク足が収まる(内包されるローソク足が多いほど信頼度↑)
アウトサイドバーを使ったエントリー(上昇トレンド時)
・「起点足の高値」を超えたら「ロング」でエントリー
・損切りラインは「起点足の安値の少し下」

図は省略しますが、下降トレンドのエントリーも同様に考えることができます。

アウトサイドバーを使ったエントリー(下降トレンド時)
・「起点足の安値」を割ったら「ショート」でエントリー
・損切りラインは「起点足の高値の少し上」

3.12 フェイクセットアップ

フェイクセットアップはトレンド転換を示唆します。短期的に重要なサポートやレジスタンスでのヒゲがダマシとして働き、逆方向への値動きが加速する要因となります。

フェイクセットアップの成立条件
・直近のサポートのブレイクに失敗した後、直近のレジスタンスを超える

フェイクセットアップを使ったエントリー
・フェイクセットアップはエントリーではなくトレンド転換の判断に使います

3.13 フォールスブレイクアウト

フォールスブレイクアウトはトレンド転換を示唆します。フェイクセットアップと似ていますが、より時間をかけてレジスタンスを超えていく特徴があります。

フォールスブレイクアウトの成立条件
・直近のサポートのブレイクに失敗した後、直近のレジスタンスを超える

フォールスブレイクアウトを使ったエントリー
・フォールスブレイクアウトはエントリーではなくトレンド転換の判断に使います

3.14 3バープルバック

3バープルバックはトレンドのこう着状態を示唆します。

3バープルバックの成立条件
(i) 上昇トレンド時
・陽線のあとに陰線が3本連続して出現
(ii) 下降トレンド時
・陰線のあとに陽線が3本連続して出現

3バープルバックを使ったエントリー(上昇トレンド時)
・「直近の陰線の高値」を超えたら「ロング」でエントリー
・損切りラインは「陰線の安値の少し下」

図は省略しますが、下降トレンドのエントリーも同様に考えることができます。

3バープルバックを使ったエントリー(下降トレンド時)
・「直近の陽線の安値」を割ったら「ショート」でエントリー
・損切りラインは「陽線の高値の少し上」

4. プライスアクションを使いこなすポイント


プライスアクションを使ってエントリーする場合、まず最初に上位足でトレンド方向を判断しましょう。例えば、1時間足でトレードする場合は4時間足が上位足です。4時間足でトレードする場合は日足が上位足です。

上位足のトレンドが「上昇トレンド」なら、上昇方向のプライスアクション(スパイクロー、スラストアップ、ランウェイアップ、リバーサルロー)を使ってエントリーします。

上位足のトレンドが「下降トレンド」なら、下降方向のプライスアクション(スパイクハイ、スラストダウン、ランウェイダウン、リバーサルハイ)を使ってエントリーします。

なぜなら、上位足のトレンド方向と逆方向のプライスアクションを使ってエントリーすると何度も損切りになる可能性が高く、勝率が低くなるからです。

なお、インサイドバー・アウトサイドバー・フェイクセットアップ・フォールスブレイクアウト・3バープルバックは、トレンド方向に関係なく用いることができます。

END

以上、プライスアクションについて解説しました。海外での使用者が多い手法ですので、ローソク足を使った分析はプライスアクションを重視しましょう。

次回は「チャートパターン 完全解説」です。

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