まずフリオニールという名にやられた

のが、ファイナルファンタジー2当時の記憶の最初である。
そして次にレベルの無い成長システムにやられた。
前者の方の「やられた」は「うお!なんかよく分からんがすげぇ!」という意味であり、後者の方の「やられた」は、小学生の理解が追いつかずに途中で投げたという意味である。

アニキのいる河田がその後について「ブラッドソードすげぇ!」なんて言ってても「あっそ」で終わり。

投げるまでの記憶としては、フィールド曲が物凄く涼しくてコントローラーを置いてしばらく浸ってたなんてのもあるな。

まあそんなFF2なんだけど、今ではシリーズ中で一番好きぐらい好きなやつになってる。

急に話は変わるが、FF8は発売当初からわりと酷評されてたイメージがある。

召喚魔法発動時のアニメーションがやたら長すぎる、そしてひたすら召喚魔法撃ってたら勝てる適当バランス…というようなあたりがよく聞くバッシング。

結論から言うと、召喚魔法禁止でやるとちゃんと面白い…というか、まず何よりちゃんとサクサク進む(ロード時間はまあしゃーない)。

これもちょいちょい言われてるがFF8の召喚魔法は、ちょっととっつきにくさのあるジャンクションシステムがよく分からなかった場合の救済措置なんだと思う。

で、救済措置なんだからそれさえやってりゃどうにかなるようなバランスになってるのは当たり前で、しかし制作者側は出来れば救済されてる層にもジャンクションしてみてほしい。

だから敢えて長すぎるアニメーションをスキップしたりオフにしたりという選択肢は与えなかった、と考えるとまあ辻褄は合う。

「お前よく毎回こんなの見てられるねー」
と言われて、
「えー?かっこいいじゃん!強いし!」
と答える層はいずれにせよ幸せなんだし。

というわけで話はFF2に戻ってくるんだが、こっちにはそういうプレイスタイルのルート分岐を用意したり、ゲーム内でその事を示唆するヒントを出すような容量的な余裕は無い(じゃあなぜ8に示唆するヒントが無いのか?w)

そんな2の成長システムの分かりにくいポイント。

回避回数及び回避率(の上げ方)と魔法干渉。

FFでは2から二刀流が出来るようになった。

そりゃやるよ、小学生なら!

しかしそれでは回避率は上がらないんだよ。盾を装備しないと上がらないから。

敵の攻撃回数が少ないうちは余り気付かないのも困ったところで、本当に急に「まるで」勝てなくなる時が来る。

多くのプレイヤーに序盤の固定敵"キャプテン"との遭遇により「まるで」歯が立たないトラウマが出来上がっているだけにこの時の挫折力の高さは凄い。
南の島のビッグホーンとかね。
クリティカルで「ドゥン!」ってやつ。

逆に回避率の事を理解したが最後、敵の攻撃なんてほぼ当たらない状態に軽くなれてしまうわけだがw(キャプテンで言えば通常攻撃の全てをかわして「ゆみ4」だけくらうみたいな。ちなみにゴブリンガードの「ゆみ1(?)」もわりといつまででもくらう。あれは魔法扱いらしい)

ほぼ当たらない状態に軽くなる方法は単純で、両手に盾持って戦うだけ。
リメイクだとこの状態では攻撃力が無かった気がするが、FC版はなぜか(素手扱い?)ダメージが出る。

そういや魔法回避はどうなってるんだっけ?回避回数と回避率は打撃と同様に存在してたはず…(←未だによく分かっていない)

で、もう一つ。

魔法干渉。

これはもうどこにも書いてないし、誰かがそれについてゲーム内で語る事もない。

FF2には確率で成否が分かれる魔法が山ほどある。
テレポ、デジョン、ストップ、スリプル、ブライン、デス、トード、アンチ、チェンジ…いやほらウォールすらアレだし、ダメージを与える以外の敵にかける魔法全部がそれ。

この成功率は知性なり精神なりに依存してるらしい事まではまあ分かりやすい(多分。1で知性だか魔力だかのパラメータが機能してなかった前フリも含めるととても分かりにくい!)

で、それ以外に、装備品が成功率を下げるという隠しパラメータがあるわけだ。

槍だとか斧だとか鎧だとか兜だとか、重装備ほどこのマイナス効果はデカい。

FF2にはレベルもなければ職業もない。

つまり誰でもなんでも装備出来る。

より攻撃力の高い武器を、より防御力の高い防具を装備するのは当たり前すぎる話なんだけど、それをやってちゃ確率で成否が決まる魔法はほぼ役に立たない。

魔法役は後列に置いて軽装にするというのも自然な選択なんじゃないの?っていう話もまあ頷けるが、どっちでもいいよ?って言われたらより硬いのを着けようとするではないか!w

なにより恐ろしい罠なのが、イメージ重視で魔法キャラは後列軽装パターンを選んだやつすら狙い撃ちで魔法干渉の呪いにかけてしまう弓。

後列軽装なら武器は自然と弓になる(これちなみに両手武器で盾は装備出来なくなる。ずっと後列にいさせるなら回避率が上がらなくてもいいようなもんではあるが)はずなんだが、この弓にばっちり魔法干渉が効いてる。

普通にやってると、トードもデスも全く効かないまるで使えない魔法でしかない。
まるで効かない状態で高レベルまで熟練度を上げるやつなんているわけがないだろう?w(高レベルでも魔法干渉に負けそう)

ちなみに盾の魔法干渉がリメイク版には無いというあたりからも制作陣のこの事についてふと目が覚めた瞬間の存在を感じられる。

「じゃあどうしろと?www」ってなるわなそりゃw

で、これらを踏まえてまとめると…の前に…回避率は「盾を装備して敵の攻撃目標になる事」で上がるのね。

よし、準備オケ。

これらを踏まえて効率的なプレイスタイルをまとめると、一人で両手に盾を装備して、髪飾りと胸当てぐらいは装備しながらテレポ(色々即死系がある中でテレポを選ぶのは一番早く覚えられるし、戦闘中以外にも使えて熟練度的に有利だから)を撃ちまくる、という事になる。
MP切れを考慮して魔法干渉の少ないナイフぐらいは使えるようにしとく。

こういう異形のプレイスタイルが王道になってしまうw

FC版の盾の魔法干渉はマインゴーシュが手に入った時点でクリア。(盾をはずせるから)

これで、物理攻撃は実感で言うと100%回避出来るようにわりとすぐなる。

魔法攻撃には特に対策無しながら、そんなに大した魔法を使われる事は無い。

混乱しても一人だから平気!

何よりテレポのレベルが8ぐらいになると(盾無しなら)一撃で勝負が着く率が高い。

臭い息なんかは怖いっちゃ怖いが、リボン(偽ヒルダ粘り)さえあればほぼなんの心配も無い。

そういうわけで、前回も今回も「フリオニール=ののお」「マリア=ねむこ」「ガイ=つんじ」「レオンハルト=ぐりぞー」などと名前はつけるものの、実際には開始直後にねむこを残して殺され、ねむこ以外の全てのキャラのパラメータは初期値のまま世界は平和になるのであった!

終わり。









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