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銭湯で戦闘して感じたこと

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

2月をもって、スーパー銭湯員の業務が終了いたしました。

正直言うと、スッキリ感が半端ないです。約一年半と短い間でしたが、温浴施設の仕事内容が経験できたことは今後何かの役に立てばいいのかなーと思っております。

本当はバックステージ的なものを知れれば良かったのですが、結構考えさせられることが多かったです。散々これまで愚痴を聞かされたフォロワーさんならご存じのことと思いますが、一番は人や施設に対しての思いやりとマナーについてでした。

恥を忍んで言うと、その昔、私は元々お風呂にタオルを持って入らなければならないことを知りませんでした(ずっと昔のことです)。でも、今やそんな当たり前のこと何で知らなかったんだろう…と憤るレベルです。何でダメだと気付いたか?誰かに言われたわけではなく自然に気付きました。

接客業を経験したら横柄な態度は取りづらくなるのと同じで、今は施設目線のNGがわかったので、気を付けて利用しようと心がけています。

気分を害する方もいるかと思い記事は公開してなかったのですが、悪気はないけど知らない、という方もいると思うのです。この話題、普段から気持ちよく利用しようとしている方にこそ、決して楽しくないし気分いいものではないです。ですが、やっぱりCoHoKaのこれからとして「知ること」って大事だと思うので私なりに発信しようと思って書きました。

あくまで経験談です。施設によってルールやシステムは違うと思うので、そこんとこ ご理解ください。

貼り薬

スタッフは着衣なので、内湯の窓とかに貼られてしまうと剥がすことができないです。閉店後or開店前の清掃時間までは貼りっぱなし。何も知らずに入るお客様が見たら…衛生的にどうでしょう?

備品の窃盗

施設によっていろんなシステムがあると思いますが、ほとんどは下駄箱のカギを自分で保管するか、フロント(番台)に預けるのではないでしょうか。この鍵、よくパクられます。閉店すると全てチェックしますが、全部そろっていることはまず無いです。たぶん自分専用にしてるんでしょうね。でもそれ、立派な窃盗です。

ゴミはゴミ箱へ

チラシや割引券を配ることがあります。人によってはいらないですよね。わかります。でも、いらなければごみ箱へどうぞお捨てください。ロッカーや下駄箱はゴミ箱じゃないです。ちなみに口頭でいりませんと断る人は結構います。

ドライヤーコーナーのモラル

我々は掃除が仕事です。綺麗な環境を提供することが仕事です。ですが、洗面所に大量の髪が放置され、果ては流され、詰まったら次使う方は水たまりになってしまいます。ドライヤーのコードや、使ったティッシュのゴミ、化粧品のパウチなんかも、ゴミ箱あるんでそちらにどうぞ。

スマホ問題​ 脱衣編

のれんの先は、携帯電話禁止です。これ本当に知らない方が多いです。何でダメか?それはほとんどの携帯電話にカメラが付いているからです。3DSかゲームにもついている物があるのでNGです。裸でいるところにカメラを持ち込む、これでもわからなければ、銭湯の勉強してから来るべきです◎

ここからは私調べの独断ですが、土日など混み合う日には平均5人はいます。まず脱衣所で、ロッカーに顔を突っ込んで静止している人はほぼ100%スマホをいじってる。もちろん注意はします。あっ、すみません~!という反応は五分五分。

そしてドライヤーやイスでポチポチとされている方は、連れが上がってくるまで暇つぶしにゲームとか、SNSとか…多分。声かけると、みんな使用禁止を知らないみたいでした。どっちも総じて若い方が多いです。


使用したいならのれんを出ましょう。あとサウナーさんはテンション上がってもロッカーの写真は撮らないでほしい。

スマホ問題 浴室編

さらに厄介なのはこっち。正直ここまでは我々の巡回だけで摘発するのは至難の業です。一度あったのは、露天でタオルにくるんでポチポチ。発見したお客さんがリークしてくれたので、マークします。スタッフの連携を取って、そのままお声がけ~となればいいのですが、そういった私たちのソワソワを勘付かれ、ロッカーにしまわれました

ここは我々も大変です。もし間違っていたら…確実な状態で現行犯しなければならないんです(私のいた店はですが)。万引きや窃盗なども、絶対にこの人は間違いない!と確認する間に逃げられることがとても多かったです。つまり、リークされても、バレないように現場を見ないといけないんです。苦しいですね。逃げるってことは、つまり自覚してるってことで。私たちの反応も気にしてるから見てるんですよね。取り逃がすことは苦虫噛み潰す思いでした。ちなみに露天でタバコ吸ってた人もいました。

サウナマット

こんなやつ、あるところって田舎だけでしょうか?これ、サウナに放置されるとグニャグニャに変形してしまいます。マット置きっぱなし=場所取りと同じくらい、置忘れもあります。立ち去るときはマットも連れて行ってあげてください。尻に敷かれ、熱いところに放置されるマットの気持ちにもなってみてほしい。

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※拾い画

コロナに突入して

まだまだ事例はありますが、お腹いっぱいだと思いますのでこのへんで。現代は自粛や、渦中の営業。これはずっと続いており、マスク着用、会話規制、エチケット、消毒…もううんざりする条項ではあります。しかしどこであっても今は当たり前ですよね。くしゃみや咳なんて、別に今に限ったことではないし。

浴室は、コロナなど関係なくマスクを外せる唯一の場所。特別過敏な世界です。元々【かけ湯マナー】や【汗ロウリュ】【黙浴】などのマナー兼思いやりが存在し、既に度々問題になっていたことに加え、さらに注視することが増えてしまいました。

特に、サウナは密室。私自身も気持ちよいととのいを邪魔され怒りたくなった時があります。SNSでは継続して問題になり続けてる印象なので、利用するお客さんも店側も同じくらい苦しみを抱えてると思います。どちらの立場もわかります。

でも残念ながら結果として思うのは、浴室内の問題は”常設監視員”がいない限りすべてを解決することは難しいです。もちろん巡回を徹底したとしても。なので迷惑行為があれば、スタッフがいなければ、アカスリスタッフでもいい。脱衣所の内線でいいので、いち早く伝えてもらう、これに尽きます。大事なのは現行犯なので。。

状況にもよりますがくれぐれも、直接注意はしないでほしいです。。相手がどう出てくるかわかりません。怒鳴り合い、殴り合いになったのも見ています。最悪警察呼ぶことになるのでいち早く伝えてください(2回目)

板挟み状態

コロナ歴1年が経っても、マスク着用率100%になった日はありませんでした(勤務時間のみ)。どれだけ未着用で目の前で話されても、私の店では、呼びかけの館内放送を行うことでしか対処できませんでした。それでも大声で話す団体がたくさんいたので、本当~~~に辛かったです。

個人的にはこうしろ、ああしろって言うのは好きではないですが、ルールを決めないと命にかかわることだから仕方ない。放送をすればうるさいと言われ、マナーに反するお客がいれば注意しろと言われ。それでも来たいなら守ってもらうしかない、命張ってみんな働いてるので。でも、「マスク付けてください」「大声で話さないでください」これが言えなくて辛かった。会社もスタッフを守ってくれなかったです。悲しかった。だから辞めようと思った。

脱線しましたが、サウナが心から好きな人は心が平和なので、一般的にどんな環境が気持ちいいのかがわかってると思うのです。その気持ちいい環境が人によって誤差があるかもしれないけど、大体は同じではないかと。みんながみんな気持ちよく過ごせるように配慮すれば、必然的に均衡が保たれるはずなんですよね。そうでない方を排斥するのではなく、教えて差し上げられれば、気付いてくれれば…。

そう思って、今こうして書いてるわけでもあります。

「今日のサウナは静かで、気持ちよく過ごせたな」で1日終われたら最高ですよね。サウナーの環境はサウナーにしか作れない。

最後に

散々いろいろ書きましたが、素敵なお客さんもいました。鍵を返す時、こちらが探しやすいようにロッカー番号をわざわざ見えるように返却してくれる方。結構いらっしゃるんですね。これは、私も真似しようと思いました。

さも施設の代表みたいな書き方をして申し訳ありません。あくまで1アルバイトの、個人的な意見です。

愛を持って施設を利用しましょう。

ありがとうございました。