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NetSuiteロールとは

コグラフ株式会社NetSuite事業部です。
今回はNetSuiteのロールについてご紹介します。

ロールの概要

NetSuiteはリアルタイムなビジネス情報を管理するために様々なユーザが利用します。
そのためそれぞれのユーザの役割を考慮しアクセス制御を施す必要があります。
ロールとはユーザに割り当てられる設定であり、NetSuiteでユーザが表示及び実行できる操作を定義します。
つまりユーザは割り当てられたロールによってデータにアクセスし、システム内の様々な操作を実行することができます。

ロールの権限レベル

権限とは、ユーザがシステム内で実行できる操作と実行できない操作を管理するものです。権限は各エンティティやレコード、トランザクションなどに合わせて設定することができます。
・表示 ユーザは既存のデータのみを表示できます
・作成 ユーザはレコードまたはトランザクションを作成することもできますが、編集することはできません
・編集 ユーザはレコードまたはトランザクションを作成後に変更することもできます
・フル ユーザはレコードまたはトランザクションを削除することもできます

ロールによるインターフェースの制御

フォーム、リストビュー、ダッシュボードと呼ばれるナビゲーションをロールによって定義することができます。
とりわけダッシュボードについては主要なビジネスデータを一元管理し、情報への迅速なアクセスを提供することで生産性を向上させるものになります。
KPIの表示や承認、レポートへのアクセスをロール別にカスタマイズしシームレスに正確な意思決定を行うことができます。

管理者ロールの権限

NetSuiteの管理者ロールとは、NetSuiteシステムを管理およびカスタマイズするための管理権限とアクセス権を持つロールを指します。
管理者は設定の構成、ユーザアカウントの作成と管理、データアクセス権限の定義、ワークフローのカスタマイズ、その他の管理タスクの実行などプラットフォームの機能とセキュリティを維持する上で重要な役割を果たします。

管理者以外のロール

NetSuiteには事前に組み込まれた定義済みの権限を持つ標準ロールが数多く存在します。
標準ロールは主要なグループ3つに分けられそれぞれの役割に応じた権限で構成されています。
ロールを新規でカスタマイズする場合は、これらの標準ロールをコピーして権限を追加または削除することが推奨されます。

ロールの管理

ユーザの職務内容に応じてロールの権限について定期的にメンテナンスする必要があります。
またログイン監査証跡より未使用のロールを特定し削除することが可能になっています。
ロール権限の差異についても一覧で確認できます。

ロールまとめ

NetSuiteでロールを割り当て、ユーザアクセスを制御しシステムセキュリティを維持することは重要です。
しかし不適切な権限を付与してしまうとビジネスプロセスをストップさせてしまったり、セキュリティインシデントに繋がるリスクがあります。
ロールごとの権限を慎重に検討し、リスクを軽減して安全にNetSuiteを運用していきましょう。


コグラフ株式会社では、Oracle社のソリューションプロバイダー/アライアンスパートナーとして、NetSuiteの導入コンサルティングから運用支援、アドオン開発を行っています。
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