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Paris Brest Paris2023 #1

走り方1


記憶素子が脆弱なため日記的な記録は書けません。今回のPBPをどのように走ったかを書きたいと思います。
90時間制限の最初の組であるG組の先頭列からスタートしました。スタート時はいつになく盛大でDJが盛り上げ、観客も多勢いてテンションが上がります。
スタート後しばらくはオートバイが先導しますが、これが結構速い。このオートバイを追いかけて我等ランドヌールたちはローテというより千切り合いライドを繰り広げます。入れ替わりつつも千切り合うパックはおそらくそんなにドロップすることなく最初の休憩所WPのモンターニュに到着しました。最初のパックとは別れ、ここから先の走りはソロで頑張って脚を回して、追いついた人たちではなく追いつかれたパックにジョインしてローテするような走りをしました。最初はもちろんG組でしたが、徐々にE,D,C組とも回すようになってきます。もちろんF組のベロモービル達とは下でぶっちぎられ、上りで追いつくデッドヒートを展開します。イタリア隊、フランス隊、イギリス隊、ベルギー隊、クロアチア隊、多国籍軍とパックを組み楽し苦しく走れました。パックになったら無理やり前に出る必要はありませんが、順番が回ってきたら頑張りすぎなくて良いので先頭で少しでもパックを引いてみると良い関係になります。パックで他の方の後ろにつく場合は風向きが重要な要素になります。なんかついていけないな~と思ったら、前の人の左右に場所を移し試してみると楽なスポットが見つかったりします。今回、大胆なエシュロン編隊を組むようなことはありませんでしたけど。


Brest手前の避雷針

走り方2


PBPは今回で3回目ですが、これまでは寄り道をして90時間いっぱい使って走っていました。今回はPBP後の予定がタイトであったため、早めにゴールしたいと思いながら走りました。速度を上げて走っていたのでコントロールの足切りタイムは全く意識せずに済みました。
走り方を変えると景色が変わります。以前はどこまで行ってもランドヌールだらけでしたが、今回はランドヌールの密集は少なく、コントロールと呼ばれるチェックポイントのレストランも割りと空いていました。また、前掛かりで走っていたので80時間制限のB,C,D,E組の速いランドヌールたちともパックを組むことができ、時間に余裕ができました。速いパックでも千切れずに回して行けたことは収穫でした。ただ、一度切れると追いつくのは大変なのとソロの時もあるのでTTバーはあった方が良いと感じました。今回は旅程を考えて軽量化のためTTバーは持参しませんでしたが次回は再考が必要です。コントロールやWPで止まってお互いを労う時間も良いものです。会話はおおかた英語でした。英語圏じゃない国の方の英語の方が分かりやすいです(^^; この時ナンバープレートの写真を撮っておくと後でリザルトから名前を調べることができます。

いつもは熱狂のビレンヌラジュエルだけど割と静か

ゴール


緩い計画でしたがそれより随分と早くゴールすることができました。ゴール後はミールが用意され、ビールを購入(PBPのカップ付き)しフランスとカルフォルニアのランドヌールと談笑しながら食べました。最後もスプリントになり、食べ物は受け付けがたい状態でしたが楽しい時間でした。
ベルギーのジャージが気に入ってAJジャージと交換を申し出ましたが大切なものなのでとお断りされました、致し方ないけど残念。ランブイエの街中もお祭りムードでステージショーが開催されています。
ロングライドの代償は両手の痺れと腰の痺れ(多分坐骨神経痛)でした。医者に行ってもビタミン剤を処方されるだけなので、1ヶ月程度の自然治癒です。PBP中の脳内ソングはシニード(現在はシネイド表記みたい)・オコナーのNothing Compares 2 Uでした。彼女は私より1つ年上で今年7月に天国に召されました。後で知りましたが、プリンスのカバーで失恋ソングだったんですね。ソロの夜はこの失恋ソングを唄ったよ、サビだけね♪


Goal
New Friends
Medal

Result

Result


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