夜桜たま(楠栞桜)退所理由について

2019年12月に運営から契約解除が発表された夜桜たまさんですが、最近(2020年7月現在)になってもネットで「運営に辞めさせられた」との意見をちょくちょく見ます。これについて大きな違和感を覚えましたので一筆書かせていただきます。

何故「辞めさせられた」なのか

まず何故「辞めさせられた」という意見が出るのかですが、これは2019年10月、運営に揶揄されたとファンに訴えた緊急生配信内(アーカイブ無し)の冒頭で本人が「辞めない」という発言をしていたからだと思います。私は、この時は確かに辞めるつもりは無かったが、この配信から契約解除までに約2か月の期間があり、この間に何か状況が変わったと考えています。

契約解除までの2か月に何があったのか

これについては詳細が語られていない以上、完全に推測になるのでいろんな意見があると思いますが、夜桜たまさん本人はソロライブという目標のこともあり話し合いを早く進めたかったにもかかわらず、一向に話が前に進まないことに対する運営への不満が爆発してしまったのではないでしょうか。運営側もあの緊急生配信の許可はしたものの、同じくアイドル部に所属するもこ田めめめのファーストソロライブの前日に号泣しながら運営を批判した彼女に対する信頼が無くなってしまったのかもしれません。つまり彼女と運営の間に埋まらない溝が出来てしまったことが原因なのではないでしょうか。

何故契約解除という選択になったのか

まず"契約解除"という言葉ですが、当事者の一方の意思表示によって、その効力が最初から存在しなかったのと同じ状態にすることをいいます。一般的に運営側が所属メンバーを一方的に辞めさる時に使う言葉と思われがちですが、所属メンバーが辞めたいと言った場合にも使われます。何が言いたいかというと、彼女自身が辞める決断をしたのではないかということです。これについても予想の域を出ませんが、嘲笑されることを承知で敢えて例えを出すと、最近ジャニーズ事務所を退所した手越裕也さんの語った退所理由に近いかもしれません。手越さんは下記のように語っています。

例えば『1人で作詞作曲のアルバムを作りたい』って言ってもなかなかOKが出ないし、時間がかかる。『自分があれこれやりたい』っていうアイデアがあっても、スピード感が遅くてなかなか叶わない」「とあるミュージシャンから『僕らのフェスに出てほしい』『ライブに出てほしい』と言われたのに、マネージャーが断ってしまった」「僕がプライベートの人脈で仲よくなった人から、『せっかくだからNEWS・手越祐也とやりたいから』と言われてマネージャーにつないで決まった仕事が多い」

つまり、事務所のスピード感が遅すぎて、ソロでやった方が自分にとってメリットがあるから辞めたと語っています。彼女も緊急生配信の内容から、運営の対応の遅さにかなり前から不満をもっていたと思われます。それなのに運営との話し合いが全く進まない、もう自分で全部やった方が上手くいくと考えるのが自然ではないでしょうか。その裏付けとして契約解除が発表されて10日も経たないうちに案件絡みの活動を個人で始めています。つまり個人で活動することを前提に辞めたと考えられるのです。

なぜ詳細が語られないのか

部外者が普通に考えると、運営側が彼女を辞めさせるメリットが全くないばかりか、デメリットしか生みません。過去のTV映像やイベント、将来のイベントや案件、モデレーターの導入、登録者数減少など全ての影響を考えるととてつもない損失になるでしょう。つまり、事務所に留まって欲しいと言ったかまでは分かりませんが、運営側から辞めさせる理由が無いのです。より良い選択としては、しばらく活動休止してもらいホロライブの夜空メルさんの事件のように詳細を語れば良かったのになぜそうしないのか。これはお互いの信頼関係が修復することができないまま日にちが経ってしまったことと、彼女の退所の意思が強く、運営側もサポート不足の非があったため、お互い何も公表しないようにしたのではないでしょうか。今後の個人の活動を考えると「辞めない」と言った手前、自分から辞めたと公表できるはずがありません。

結果として

真相は闇の中。夜桜たまさんは楠栞桜として転生し、案件やコラボ活動を重ねてYoutube登録者約18万人にまで成長しました。数々の出版社やゲーム会社と麻雀関係を主体とした案件をこなし、ニコニコ動画では月額制のチャンネルを持ち、Youtubeのスーパーチャットは月に400~700万円を得ています。税金・手数料・経費を抜く前の年収は約2億円以上になるのではないかと考えられています。(本人の手に行く純粋な利益は1/4以下とは思いますが。)有言実行、知名度を生かして個人で大成功を果たしました。

一方、元運営の.LIVEは悪となり、現所属メンバーの生配信には何か月も誹謗中傷コメントが送られ続け、登録者数が激減しました。正直、運営のサポート不足による実から出た錆ですし詳細説明無しの対応が悪手だったと思いますが、ここまでの悪影響があるとは運営も考えていなかったかもしれません。

彼女が仲間の晴れ舞台の前日に泥を塗ったことは事実であり、辞めることで更に他のメンバーも裏切ったことになります。彼女(夜桜たまさん)自身も苦しんだでしょうし被害者です。しかし世の中はその彼女の苦しみにのみ救いの手を差し伸べ、現メンバーに石を投げつけました。今もその誹謗中傷コメントが延々と並ぶ様子が分かる配信はいくつも残っており、後世にまで残るでしょう。抽象的になりますが、これはインターネットというフィールドで散見される、大きな流れのようなものに飲み込まれた結果だと思っています。少数の意見があたかも真理のように伝わり、善悪を決める旗印のようになってそちらに多くの人が流れていくのです

注意して欲しいのはインターネットに一度出た言葉はサーバに記録されたり不特定多数の人にコピーされてしまうためたとえ自分で消したとしても二度と消えません。そしてYoutubeのコメント、Twitterの捨てアカウントのツイート、某掲示板、ニコニコ、マシュマロなどどこでも弁護士に頼めばすぐに住所氏名が判明します(もちろんこのnoteもそうです)。不特定多数の人が見れる場所に誹謗中傷を書くことは絶対にしない方が良いです。運営への疑問や意見などはメールフォームなどに送りましょう。

最後に

これまで述べたように、個人的には彼女は(猫乃木もちさんも含めて)事務所に所属する気力とメリットが無くなったため自分の意思で辞めたと思っており、冒頭の違和感の理由となります。

運営に辞めさせられることがあったとするならば、何らかの重大な契約違反があった場合です(案件を勝手に進めた、内部情報を漏洩してしまったなど)。こちらに対しては考えたくありません。

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