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新曲「緋」について

あいさつ

はい、こんにちは。いつもと変わらぬシーラカンスです。
新曲↓を投稿したのでnoteの方も更新しとこうと思いまして筆をとりました。聴いてない人または人外は今すぐ聴いてね。

聴いた?

聴いてくれてありがとうございました!

……これだけじゃつまらないよね!

そもそものはじまり

この曲のルーツについて記すと、

僕「アングラコンピねえ(興味あるけどチキン)」
knwkさん「どうも!!アングラコンピやりましょうよ!!(突然の主催者からのお誘い)」

という次第でして。水面下から地上を覗いていた鯉のような僕にお声掛けいただいてありがとうございました。

これはそんなknwkさんのこの曲についての記事です。見てますか〜〜!!曲のネタバレを読んでからチョコレート奢ってくださいね!!

アングラって何?

アングラについて真面目に向き合おうと思い、そもそもアングラって何?を考えるために、まずは定義を見ることにしました。
結果、

商業性なし、一般への認知度が低い
前衛的
・主張に独自性がある、反体制的である

この三つが大事だとわかりました。つまりは、

言いたいこと言っちゃいなよ

ということですね。全くもって健全な芸術そのものです。なので作中では思いっきり人間様に死んでいただきました。

制作のこだわり

何もしなくても僕の曲の思想はアングラに当たるのではないかと思ったので、追加でアングラ(物理)にすることにも拘ろうと思いました。

例えば、曲の場面設定は海底、どう考えても地平面より下ですね。
ダンスミュージックにしたのも、クラブという日の当たらない環境を想定して擬似的な地下を作っているからです。

歌詞のことは、人をこれでもかと殺しておきながらあくまでも個人の精神のみに焦点を当てるようにしました。反体制の思想は結局個人単位で生まれるものだからです。

曲の意味(ネタバレ?)

作者の解釈なので、それを無視したいな〜と思っているなら回れ右してくださいね。

まず、背景画像からわかるとは思いますが、この海底は第二次世界大戦の遺物が大量に眠っているところです。

次に、曲に登場する、自我"私"はずっと夢を見ています
それはまさに第二次世界大戦の夢。それも、現地の兵の夢。
いつ自分が死ぬかもわからず、明日生きていられる保証もなく、神の存在に縋ることすら理性が拒否するような極限状態の夢。

その夢は誰かの記憶というにはあまりにもおぼろげで、しかし"私"のものではないというにはあまりにも怖くて。

本当の記憶ではない世界で、シミュレーションして辛い目に会いながら、世界中の様々な人が死んでいくのを同時に客観的に見ている。

いつから見ている夢なのかも忘れ、"私"は夢に囚われてしまった。

ただ爆撃を恐れ、森の中を逃げ、人影を見たら撃ち、仲間は減る。どれだけ夢の世界を遠く歩いてきたのかもわからない。
ループしているのかもしれない。

そんな夢に囚われた"私"を見ている、もう一つの自我がある。

結局夢はただの鏡なのだろう。"私"を通して自我を見つめて、自己分析をかける。

夢の中の人間を殺しているのもまた自分。殺されている人間もまた自分。

海底に綺麗に曼珠沙華が咲いている風景は、その優しさを教えてくれる。

そんな話。

最後に、蛇足

タイトルの文字は「緋」ですが、好きなように読んでください。「へいわ」でも、「じごく」でも、いいです。「シーラカンスのダサくてひとりよがりなポエム」でもいいです。これに関しては、僕の解は伏せておきましょう。

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